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【579】 |
Normad (2014年04月29日 04時29分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
ガダメンツはモニターで彼女の動きを見ながら、苛立っていた。 「ちっ。あいつ、弾が見えてやがる。」 既に戦闘員達は相手に飛び道具がない事を確信して、物陰から姿を現し射撃を続けている。 円形状にアルフィーネを取り囲んだその姿は、まるでアルフィーネの舞を楽しむ観衆のようだった。 ガダメンツが無線で戦闘員達に指示をする。 「徐々に包囲網を狭めろ。だが、あまり近づき過ぎるな。強襲されて包囲網を突破されるぞ。 間断なく弾を浴びせて反撃を封じるんだ。」 一方、ウーズバンドは救難設備の窓から状況を眺めながら、心臓がきりきりしていた。 今までも2人で居て危機に陥った事はあるが、こんな大勢に一方的に撃たれるのは初めてだ。 そして、新たに現れた敵部隊が、こちらに向かって進んで来るのを見た。 今までの経験でアルフィーネが既に手を打ってあり、問題ない事は分かっていたが 今回は何故か危ないような気がする。 ウーズバンドの心に恐怖の気持ちが巻き起こっていく。 (続く) |
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【578】 |
Normad (2014年04月29日 04時26分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
アルフィーネへの射撃は熾烈を極めた。 低所への斉射には跳躍で躱すしかない。 しかし、ジャンプをした後は空中にいるせいで、次の射撃への対応が難しい。 しかし、彼女は空中でも体を振っての捻りで、銃弾をいとも簡単に躱した。 まるで、銃弾の撃ち込まれる場所を予期しているように。 実際に彼女は、相手の銃口から放たれる銃弾の方向、スピード、途中の風による擾乱を感知し全て計算して 身を躱していた。 その動きはダンスにも似て美しく、最小限の力で効率的に行われている。 その昔、J国の剣術の達人は、舞のように優雅な殺陣を見せたという。 彼女の動きはそれよりも速く激しいが、一連の動作の流れによどみが無い点では一緒だった。 (続く) |
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【577】 |
Normad (2014年04月29日 04時20分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
ニーベルングの指環の戦闘部隊がアルフィーネに斉射をかけているその後方では、ガダメンツが指示を行っている。 その2時間前に、ユビ・シアンと次のような会話を行って居た。 「アルフィーネは戦闘時もあの少年を必ず同伴するが、それは何故か分かるか?」 ユビ・シアンがそう問うと、ガダメンツは彼にしてはまともな回答をした。 「それはあの女が、餓鬼を心配しての事だろう。」 ユビは苦笑いしながら言った。 「そうじゃない。アルフィーネはあの少年を利用している。 君は今も稼働しているウィークディフェンスシステムを知っているだろう?」 「防犯システムだろう。勝手に弱い者を保護する。」 ガダメンツは何でそんな話をするんだ、とでも言いたげだ。 「そうだ。警察組織が弱体化したため、力の無い者を殺してトークンを奪うといった事件が多発した事を 受けて開発されたもので、システムがカメラで監視して、戦闘力の小さい者を大きい者が攻撃した時 それを強制的に止める。そう。」 「くだらぬおもちゃではあるが、まだ生きている。そして、アルフィーネはその設置場所を熟知してるだけでなく 普段は起動してないそれを、短時間に最適化して起動する技術を持って居る。」 ユビがそう説明しても、ガダメンツはまだ思い当たる事がないのだろう「それで?」と興味なさそうに言った。 「戦術として敵が2人居た場合、片方の戦闘力が極端に小さければ そちらの方をまず始末するという事を考えるだろう?。」 「まあ、そうだな。」 ガダメンツは気乗りなさげにうなずく。 「あの女はそういう心理を利用して敵戦力を分散させるのだ。 アルフィーネはウィークディフェンスシステムを最適化して起動し、あの少年の守りを任せる。 しかも自分の戦いにもウィークディフェンスシステムを活用する。 これを利用させなければアルフィーネの戦闘力は半減する。」 ユビがここまで説明して、ようやくガダメンツは興味を示し「それでどうするんだ?」と聞いた。 「アルフィーネはウィークディフェンスシステムとのインタフェースとして それぞれ特定周波数の電磁波にチャンネルを持って居る事を利用している。 だから、それをブロックする。」 「既にニーベルングで詳しい者にある物を用意させた。 この地区のウィークディフェンスシステムと電磁波によるインタフェースを取ろうとした時 余計なシーケンスを割り込ませてキャンセルする機能をプログラムしてある。」 そして、ニヤリと笑って、ガダメンツに指示した。 「今から数時間中に、アルフィーネとあの少年は2人きりでF497地点付近に現れる。 あの女は自分に自信を持っているから恐らく単独で行動する筈だ。そこを逃さずに叩け。いいな。」 (続く) |
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【576】 |
Normad (2014年04月29日 04時17分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
そして、投光器の光が浴びせられる。 アルフィーネは苦も無く銃弾を躱すと、回りの状況を探る。 いつの間にか回りの建築物の陰には、飛び道具を持った敵の戦闘要員が十数人も潜んでいる気配がする。 近距離の接近戦では分が悪いと見ているのか、距離を置いて狙い撃ちするつもりだ。 多方向からの斉射を受ければ、躱す事など不可能に思える。 防弾服を着込んでいたとしても、何十発もの銃弾を撃ち込まれた時、無事に居られる筈もなかった。 そして彼女は、いつもの軽装で来ているのだ。 この致命的な状況の中でも、彼女は普段通りのゆったりとした仕草で回りを見渡した。 まるで何事にも無関心のような冷めた表情で、敵の戦闘力の品定めをしているようでもある。 普通の人間であれば、恐怖と後悔で精神が崩れ落ちてしまうであろう。 彼女はそんな感情の動きとは無縁の所で、彼女とウーズバンドの生存に向けてひたすら計算をしていた。 ランダーはこの状況を確認して、救護班を編成しているだろう。それが到着するまで、あと5分はかかる。 だが、それでは救護班に被害が出る。自力で始末した方がいいか。 アルフィーネは次の銃撃への注意を払いながら、そんな事を考えて居た。 (続く) |
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【575】 |
Normad (2014年04月29日 04時14分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
6.戦闘 アルフィーネとウーズバンドは、問題の通風口のある地点の真下の地下通路に到着し そこにある端末から周辺をチェックした。 「問題はないわね。信号はシャッターが閉じて居る事を示しているのに、監視カメラで見ると開いているという事か。 地上に上がってチェックするしかないわね。ウーズバンド、防護服の気密チェックをして。」 アルフィーネはそう言うと、地上連絡用のエレベータに向かった。 地上に出たアルフィーネは、何か良くない胸騒ぎがした。ウーズバンドを手招きして指示を伝える。 「ウーズバンド。貴方はあそこの救難設備に入っていて。あそこなら、いざという時に完璧に貴方を守ってくれるわ。 そういうプログラムをしたから。」 アルフィーネはそう言い残すと、カモフラージュしてある通風口を見に鉄梯子を降りる。 そして、そこで彼女が見たのは堅くシャッターが下りている通風口だった。 思わず監視カメラを見ると、そこに謎の装置が取り付けられている。 「やられた。監視カメラの方に細工がしてあるとは。」 アルフィーネは唇を噛むと、飛びつくように鉄梯子につかまり、高速で駆け上った。 辺りはもう薄暗くなっている。 地上に上った彼女を、突然銃弾が襲った。 (続く) |
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【573】 |
Normad (2014年04月29日 04時04分) |
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これは 【571】 に対する返信です。 | |||
☆ぽぽたん >第3章まで読み終わったよー(^O^)/ ありがとねー。 さオさんとぽぽたんが読んでくれる限り、この身が倒れようとも続けるからね。 ぐはっ、てさ(笑) >まだまだ、おもしろい部分には入ってないようだね〜 あー、これからも面白くなるという保証はできないよー(^^;) >ユビシアンを警戒しながらアルフィーネが行動を起こそうとしてるところかな ん、ま、行動を起こすと言うより防戦一方になるんだよねー。 って、自分でネタバレしてどうするっ(笑) >どれが当たってると思う?ノマちゃん^^ あー、わかんないわ(笑) いや、今さ、Normadは音楽脳じゃなくて文字脳になってるわけ。 だから、そういうの全然ピンと来なかったり。 人間がハイブリッドじゃないのよ(^^;) たしかゲーテも言ってたんじゃないかなー。 「子供を作るときは作品は作れない」ってさ(笑) いや、定かではないよ(^^;) . |
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【572】 |
Normad (2014年04月29日 03時45分) |
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これは 【567】 に対する返信です。 | |||
んー、早く寝たらこんな時刻に起きてもうた(-_-) ま、いっか。 今日はやる事ないし。 ☆タケル >おし!ボキがΣ(ノ°▽°)ノアイデア出したるわー そう? じゃ、頼むわ。 どんな話にすんの? パチ? スロ? でも、駄目だわ。 ワタス、パチもスロも詳しくないし(-_-) タケル、自分で書きなさい。 >2ndくんも やってみなさい! だからー。 その人誰?(-"-) 指名手配犯? もういいでしょ。 みんな忘れてるって。 時効ね(^^;) . |
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【571】 |
ぽぽっち (2014年04月28日 23時29分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
ノマちゃ〜〜ん♪ 第3章まで読み終わったよー(^O^)/ 登場人物が増えてきたw これからますます文章量が増えるって?(^ー^;) 一気読みしないと内容忘れちゃいそうwww まだまだ、おもしろい部分には入ってないようだね〜 今のところは ユビシアンを警戒しながらアルフィーネが行動を起こそうとしてるところかな 今日はここまでで^^; |
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