■ 5,578件の投稿があります。 |
【550】 |
TAKERU (2014年04月28日 08時50分) |
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これは 【538】 に対する返信です。 | |||
>そんなに何篇も書ける訳でもなし。 >ま、今のとここんなもんさね。 >>次回作を書くのです! >>【読者をイカせるSFファンタジー】 >無理。 上司『もう一回やり直してみないか?』 2nd 『いえ、他にやりたい事がありますので』 上司『やりたい事とは なんだね?』 2nd 『昔からの夢にチャレンジしてみたいんです』 上司『夢なんてのは、寝て見るもんだよ世の中そんなに甘くないんだよ』 2nd 『僕はSF小説を書いて残された人生に、賭けてみたいんです!』 上司『仕事を続けながら書けばいいじゃないか?』 2nd 『それじゃ!だめなんです!』 上司『俺は、お前の事を弟のように思っているんだ だからとても心配なんだよ。。。』 2nd 『そのお気持ちは大変有り難いですが、僕の考えはかわりません、今まで有難うございました。僕はゆめを実現します(キリッ)』 るーる♪ るるるーーーーー♪ るーる♪ るるるーーーーーー♪ ぱーぱ♪ ぱらぱーーーー♪ ぱらぱー♪ ぱーーーーぱぱん♪♪♪♪♪ こうして2ndは新たな人生を歩み出した!!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー さあー! Σ(ノ°▽°)ノ念願の執筆活動開始だだだおーー! ちゃちゃちゃーーーー♪ ちゃちゃちゃーーーーーー♪ ちゃら♪ ちゃちゃ♪ ちゃちゃちゃーーー♪ ちゃらちゃっちゃちゃちゃんちゃーーー♪ ちゃらちゃちゃちゃちゃちゃあああああああ♪ それから、いったいどれだけの月日が過ぎたのだろう。。。。。。 なーーぜ!!! 2本目が書けないんだだだだだだだだだだ!! (・ε・)ノホワッツ? |
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【548】 |
Normad (2014年04月27日 19時08分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
「IEMO本部に依頼して、自走砲に爆撃をしかける事は出来ないでしょうか。」 ランダーの副官であるニールが、そう提案した。 「A国にかけあって残存する航空部隊に爆撃して貰う事は可能だろうが、とんでもない見返りを要求される。 それに、A国は遠いし時間もかかる。あまり現実的な策ではないな。」 ランダーは難しい表情で答えた。 ここの責任者として、あまり大きな賭けには出たくないのであろう。既に籠城に気持ちは傾いている。 「まだ情報が整理されていない。有効な戦術を練るためにはもう少し時間が必要だな。 3時間後にここに集まって欲しい。解散。」 ランダーはそう宣言し、指令室に集まった者は一旦解散した。 立ち上がってオペレーションルームに行こうとしたアルフィーネとウーズバンドの二人に、チェンが話かけて来た。 「長時間指令室に居て、腹へっちゃいましたね。キャンティーン街に行きませんか。お勧めの店を紹介しますよ。」 にこやかに話すその目はアルフィーネだけを見ており、ウーズバンドを無視した格好である。 アルフィーネは微笑して答える。 「チェン主席技術官。ご親切にありがとうございます。ウーズバンド、お腹空いてる?」 アルフィーネはウーズバンドの顔を覗き込んだ。母のような優しい顔つきになっている。 「少し、空いてます。」 ウーズバンドがおずおずと答えると、アルフィーネはチェンに向き直り「ご一緒させていただきます。」と言った。 チェンはやや不満げな顔をしたが、すぐ微笑んで「それではこちらに。」と歩き出した。 ウーズバンドはなんとなく、チェンがアルフィーネと二人きりで話したいのだなと察しながらも 黙ってついて行くのだった。 (続く) |
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【547】 |
Normad (2014年04月27日 19時06分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
一連の騒ぎの中で、ウーズバンドはディスプレイに映し出されたニーベルングの指輪の声明文に釘づけになっていた。 「我々はプラントという牢獄の中で、エネルギーという名の鎖によって繋がれている人々を解放するものである。」 という出だしで始まる関係者には有名な文である。 ウーズバンドも目にした事はあるが、実際にニーベルングの指輪から送られたものを見るのは初めてだった。 彼はその文章を読みながら、何か自分の心をひっかくものを感じていた。 「僕の過去に関係するのだろうか。」と自問自答しながら、そもそも僕に過去などあるのだろうか、と、そう思った。 その後も自走砲は砲撃をしてくる様子はなく、アルフィーネの言った通り持久戦の構えを見せて来た。 自走砲を中心として、敵戦力は集結している様子である。 この時点ではまだプラント側の方が数倍の戦力を持って居たため、出撃して敵を討つ案も検討されたが 大戦力を集中して相手を叩かねば効果は薄い。 大型車両を準備して急襲するにも、その準備中に敵の自走砲に狙い撃ちされ、大きな被害が出る可能性があった。 かと言って、隔壁を開いて地下から敵戦力を叩こうとしても、地上に脱出されたり、開いた隔壁から 他地区に潜まれたりするとやっかいな事になった。 エリアの一般住民を巻き添えにすることは、避けなくてはならない。 ランダーの決断でここは様子をみる事になり、指令室における作戦会議の時間が続く。 (続く) |
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【546】 |
Normad (2014年04月27日 19時03分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
「待った。どこから送られて来たか判るか。」チェンが即座に尋ねる。 「アドレスは偽装されています。辿る事は出来ませんでした。」オペレーターが端末を叩いて答える。 チェンは頷いた。 「そうだろうな。どこの基地局の電波かぐらいわかるかも知れないと思ったが。 どうせ、発信源は第55エリアだろうが。」 数世紀前から世界を繋いでいたと言われるインターネットは、世界的な極超短波のネットに再編されている。 メンテナンスの労力が必要なケーブルによる接続は既に殆ど使われて居なかった。 敵から送られて来た情報は、いつものニーベルングの指輪の声明文と、投降せよとの勧告だった。 その後に、ニーベルングの指輪が作戦に準備した戦力を詳細に渡って説明している。 かなりの大戦力だった。 ユビが呑気な声を出した。 「いつもの脅しだな。それにしても今回は戦力の水増しが多すぎないか? まあ、実物の自走砲を出して来たということ自体が大盤振る舞いだが。」 全てにおいてエネルギー不足のこの世界の戦争は、正面からの戦力のぶつかりあいというのは余り無くなって居た。 情報戦から始まり、お互いにブラフを掛け合いながらの心理戦となる。 実際の戦闘無しに終わる戦争も少なく無かった。 「こちらも返してやれ。勿論、拒否。防衛能力は3割増しに。 そうだな、大出力レーザー兵器を使用する準備があると送ってやれ。」 ランダーが指示する。 ブラフだった。レーザー兵器は実用化されているが、自走砲を溶かすほど大出力なものなどあり得ない。 中小出力のレーザービームは歩兵さえ反射板で防ぐ事が出来た。 (続く) |
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【545】 |
Normad (2014年04月27日 19時00分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
そこにランダーが口を挟んだ。 「このプラントはそう簡単に作れるものではないだろう? なにしろ、天才サイトウ一族が考え抜いた傑作だからな。 奴らは手に入れた第55エリアの運用さえままならないのかも知れない。」 「兵器の開発や運用に心血注ぐなら、エネルギー開発に注げばいいのに、という単純な話ですよ、室長。」 アルフィーネは微笑してランダーに答えた。 そして、再び冷徹な顔に戻って考えながら言う。 「あの車両一台でこのプラントを力づくで落とす事など、出来ない事は誰でもわかる筈。 こちらの地上戦力の抑えらしいわね。 敵戦力の位置を確認しても、こちらが車両を出して掃討しようとすると狙い撃ちされる。 籠城するしかない、と言う事か。」 「籠城はこっちにとって好都合だ。何しろこっちにはプラントが有るのだから、半永久的に籠城できる。 逆に向こうが音を上げる事になるだろう。敵の参謀は何を考えているんだか。」 ランダーは馬鹿な奴らとでも言いたげに、薄く笑った。 「それはどうだろう。そういう結論を出すのは早計だね。」ユビがそう警告する。 「炸裂弾による一点集中の砲撃で、中央突破してくるという可能性もある。予断は禁物だよ。」 「今までに知られる弾薬で、その作戦が成功する可能性は1%もないわ。 でも、新型の弾薬が開発されたという可能性はあるわね。」 アルフィーネがそう答えた時、オペレーターの一人が叫んだ。 「ニーベルングの指輪より声明文が送られて来ました。こちらのディスプレイに映します。」 (続く) |
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【544】 |
Normad (2014年04月27日 18時58分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
しかし、その時間が過ぎても砲弾が発射される気配はなかった。 静寂がコントロールルームを包む。 それを破るようにユビ・シアンが口を開いた。 「それにしても、人間って言うのは武器を手放せないものだね。闘争本能の具現化って奴か。 なにしろ、核の平和的エネルギー利用を放棄したのに、まだ核兵器は数万発ともなく残っているという話だ。 もっとも、弾道ミサイルや大型爆撃機が使えない今、それを使用する手段はない。 しかも、廃棄する手段もないから地下に眠らせたまま。 使用できるとしたら、ふ、自爆しかないんだからな。」 ユビは皮肉を込めて言う。下らない、とお手上げのポーズをした。 アルフィーネはそれを無視して独り言のように呟いた。 「何をしているんだろう。何かを待っているのかな。」 「大方、こちらが驚いて無血開城してくれるのを待っているんだろう。 奴らもこのプラントの重要さは良く分かっているだろうからね。出来れば無傷で手に入れたいのさ。」 ユビ・シアンは、当り前だろうと鼻で笑う。 「欲しいものを取りに兵器を繰り出すのね。壊れるのも構わずに。非効率的。欲しいなら作ればいいのに。 そうすれば、もう一つそれが欲しくなった時も同じように作れるものを。」 アルフィーネはユビの馬鹿にした言い方は意も介さず、低く言った。 ウーズバンドは「おやっ」と意外に思い、彼女を振り返る。 いつもはその場に直接関係ない事を話す事がない彼女が、珍しく自分の考えを言い切った。 彼女の表情は、いつものままに冷たく澄みきっている。 しかし、何故か彼には彼女の気持ちが沈んでいるように思えた。 (続く) |
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【543】 |
Normad (2014年04月27日 18時55分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
ランダーが叫んだ。 「非常用シャッターによる封鎖。」 ユビが背を向けたまま言う。「もう指示してあるよ。」 「だが、既にあの自走砲付近のエリアは占拠されたようだ。 その区域は既に封鎖しているが、少し気づくのが遅かったな。」 ユビは他人事の様に話をする。 それを聞いたランダーは自分へのあてつけの様に感じ、嫌な気持ちになった。 「占拠された区域への送電は止めたか。」 イライラしながら声を張り上げるランダーに、チェン・ソーダイルが声を落として答える。 「止めました。ですが、奴らは別の送電ルートから電力を盗んでいます。 そこも止めてしまうと一般住民にも電力が行き渡らなくなるので、そのままにしてます。」 「わかった。くそっ。何か別の手段を考えなくてはな。」 ランダーは悔しげに吐き捨てた。 アルフィーネが立ったまま、無表情に言う。 「K675VT24自走榴弾砲です。旧J国国防軍が、200年ほど前までに600台ほど配備していました。 155mm榴弾を武器とし、高速連射が可能。燃料は水素混合燃料。遠距離から狙い撃ちするつもりか。」 「どこで掘り出したか知らないが、こんなものを持ち出すとは笑止だな。」 ユビ・シアンはシートから乗り出して、可笑しそうに言う。 「燃料と砲弾をよく調達できたものだ。まあ、砲弾があるとは限らないがね。」 「あるものと考えた方が良いわね。それに、砲弾が無くても心理的圧力はかけられる。 そろそろ地上施設への着弾可能距離に入るわ。」 アルフィーネがそう言うと、それに呼応するように自走砲が停止した。 「第1弾が来るまで最短で45秒。」 彼女は身じろぎもせず、ディスプレイを見ながら言う。 (続く) |
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【542】 |
Normad (2014年04月27日 18時53分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
ランダーが指令室に着いた時、既にユビ・シアンとアルフィーネを含む多くの要員が到着しており メインの3Dディスプレイを凝視していた。 ディスプレイはかなり遠くを拡大しているようだ。 コンクリート舗装の道路の上、強い日差しによる陽炎が揺れている中、近づいて来る物がある。 それを見た瞬間ウーズバンドは、マリア運用次官の言った力押しの意味を知った。 そこに映し出されたのは、今時そのような物が存在していたのかと思える程の骨董品だった。 自走榴弾砲。 数世紀前の遺物の筈のその巨体は、強化プラスチックで出来たキャタピラを回して、そろそろと近づいて来る。 化石燃料が枯渇したこの世界では、このような重車両は1台でも動かすのは難しい。 現在世界で使用されている車両は殆ど軽いソーラーカーであり、内燃機関を用いた重車両は 水を電気分解して製造した水素混合燃料で動く。 運用コストは莫大なものとなる筈だ。 それにしても、どこからどうやって運んで来たのか。 やはり、ニーベルングの指環の行動力には侮れないものがある。 (続く) |
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