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【450】 |
Normad (2014年04月25日 10時44分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
このように、エネルギー危機とバイオハザードに挟み撃ちされるような形で、人類は不安な毎日を過ごす様になった。 子供を欲しがる男女が居なくなった事から、出生率は急落。結婚という制度も半ば瓦解し、各国の政府は人口が 減り続ける事を防ぐために人工授精による出生管理を国家で行わざるを得なくなって行った。 そして、この出生管理においてもエネルギー需給の観点からバランスを取るためにIEMOが口を出す事になって行く。 かくて、人類は自らその使命を終えた事に気が付いたのかもしれない。 外に、宇宙に拡大することを諦め、地球に閉じ籠る事を余儀なくされた存在は、前に進む事を終え、地球に、自己に閉じ籠る事になる。 そして −人間が前に進む意欲を失った時、その前に広がるのは無意味で、無価値な世界− (続く) |
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【449】 |
Normad (2014年04月25日 11時01分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
人々は、巨大なエネルギーを使用しなくても充実した生活ができる環境を模索した。 例えば、航空機のようなエネルギーを食う乗り物の使用を抑制し、情報技術の発達により人は出向かなくても実際にその場に居るような体験ができるバーチャルシステムの構築を進めた。 その結果、人々は旅をしなくなり、殆どの人が生まれた地で一生を終えるようになった。 また、医学の発展は目覚ましく、ナノマシンによる医療技術の発展のおかげで、大抵の疾病は治癒できるようになった。 ただ、外側に発展していく筋道を失った人類は、知らずと内向きな志向に向かい、信仰による内面の深化の道とは別に自己を改造してより優れた存在になる事にも熱中した。 整形による美化、改造による力の追及、情報処理機器の埋め込みによる頭脳の高性能化など、ありとあらゆる事を自己の肉体に加える事を厭わなくなったのである。 やがてその動きは、遺伝子という自己同一性の根源にかかわる部分への変更にも手を出せる状況を生み出して行く。 その結果生まれたのは、ナノマシンウィルスという煮沸しても、薬物処理でも死滅せず、経年劣化もしない不死身の悪魔だった。 何の事はない、コンピュータウィルスという先例を経験していた人類は、医療用のナノマシンのプログラムを少しいじるだけで、最強の兵器になる事にすぐ気が付いたのである。 ナノマシンウィルスにとりつかれた人間は、通常とは異なる新陳代謝を余儀なくされ、数日のうちに違う物体へと変貌してしまう。 大抵の場合はその過程で生命は奪われてしまうが、中には自動機械の様に活動を続ける者もあった。 過去に想像上の存在として考えられていたゾンビが、この様な人為的な形で実現してしまったのである。 何度かの戦争で複数の国家がこの最悪の兵器を使用し、その結果この地上はどこにナノマシンウィルスが潜むかわからない危険な地となってしまった。 人々は、気密化された部屋以外では防護服を着て外出しなければならない不自由な生活を強いられるようになってしまった。 (続く) |
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【448】 |
Normad (2014年04月25日 10時37分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
その中、希少となったため逆に人々の価値感の中心となったエネルギーを統一的に管理するために、国家を超えた国際エネルギー管理機構(International energy management organization:IEMO)が発足し、大きな力を持つ事になった。 IEMOには、過去のような経済原理でのエネルギー需給のバランスを取る事が困難な状況を踏まえ、強制的にエネルギー需給の調整を行う権利が与えられた。 このままでは混乱の中、国家間のエネルギーの奪い合いで、全てが自滅しかねない状況の中では、既存の国家権力の中心にいる者たちも、それを受け入れるしかなかったのである。 実質的にエネルギーが全世界の共通通貨になり、それを管理する世界国家とも言えるようなものが出来たのは 皮肉にも人類破滅の道の途上であった。 しかし、どのような権力の理屈にも必ずアンチテーゼが発生する。 ただでさえ国家権力が衰退した中では、こうしたアンチテーゼに基づくゲリラ的な武装集団の台頭を許す事にもなった。 (続く) |
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【447】 |
Normad (2014年04月25日 10時34分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
こうして人類の主たるエネルギー調達手段は、交代するように化石燃料・核エネルギーから太陽光・風力・地熱などの再生可能エネルギーへと移り変わって行ったのだが、このようなパラダイムシフトに良くある様に、そこには多くの混乱が発生した。 エネルギー調達の転換は一部の国ではうまく行ったが、多くの国では難しい局面に追い込まれたのである。 再生可能エネルギーはその国の自然環境に大きく左右されるため、適した地域とそうでない地域の格差が大きい。 それに加え自然は多分に制御不能な面を多く持っており、自然の気まぐれによって大きく揺らめいた。 例えば、再生可能エネルギーの主力と思われた太陽光発電エネルギーは、天候による日照時間の変化に大きく左右される。 それに加え、最悪な事に太陽光発電設備は、国家間の争乱の攻撃目標となった。 太陽光発電設備に航空機から塗料を散布するだけで、相手の発電能力をガタ落ちにできるのである。 この他にも風力や潮力発電などの多くの設備も、自然からエネルギーを得ている以上、外部へむき出しの設備となっている。 皮肉な事に、既にエネルギー不足の影響で相手国を叩き潰すような戦争は出来ない情勢だが、再生可能エネルギー施設の物理的な脆弱さから、このような嫌がらせが頻繁に起きる事になった。 このような混乱の中、右肩上がりで調達可能エネルギーが増加する事を前提としていた世界の社会構造は、人口の増加等の負荷に耐え切れなくなっていった。 世界的なエネルギー不足に陥ったことにより、まずは機械化された農業の生産性がガタ落ちになり、多くの国で飢饉が起こったのである。 飢饉と同時に起こった戦争による犠牲者に加えて、将来に絶望した人たちが子供を作らなくなったせいもあり、最近の300年間で世界の人口は半分にまで減少した。 空洞化した国家は衰弱し、人々のモラルは低下、実質無政府状態になった地域さえあったのである。 (続く) |
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【446】 |
唐沢敏行 (2014年04月25日 10時30分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
漢字(・∀・)多過ぎ! へ ら せ w |
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【445】 |
唐沢敏行 (2014年04月25日 10時28分) |
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これは 【441】 に対する返信です。 | |||
で。。。。。 いつのまにか。。。。。 相変わらずパチ&すろwwwwwww 生き物変わらず(・∀・) ざ ん ね ん w |
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【444】 |
Normad (2014年04月25日 10時28分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
それまで消費エネルギー量が右肩上がりに増加していた世界にとって、これは極めて難しい局面であった。 この時、化石燃料の枯渇という不可避な現象も進行していった事から、人類は主たるエネルギー源を太陽光などの再生可能エネルギーへとシフトして行くのだが、それは今まで人類が夢見ていた輝く未来からの惜別だった。 人類の想い描く輝く未来とは、地球を飛び出して外宇宙への足掛かりを作り、やがては外部の知的生命体と出会ってこの宇宙で孤立した存在ではないことを証明する、と言ったようなものだと思われる。 生命の本質がどこまでもそのアイデンティティを世界に知らしめる事にあるのなら、永劫の時の向こう側で、やがて地球も太陽の膨張に巻き込まれて消え去る運命である事を考えた時、その存在の痕跡すら残らず消えてしまうのは耐えようもなく虚しい事になるのではないか。 しかし、化石燃料を失った人類はロケットによる重力からの脱出手段を半ば奪われ、更に核エネルギー利用の放棄により太陽から遠く離れた地点での有効なエネルギー発生手段を失った。 無論、核エネルギー利用は軍事目的、そして宇宙開発目的のために継続利用、研究されてはいたが、地上での平和目的という根幹の部分が失われたために、それ自体衰退する運命にあった。 そして、核分裂エネルギーのその向こう側にある、究極のエネルギー調達手段である核融合エネルギー利用の研究も同時に衰退していった。 遂に、人類は太陽を掴む事は出来なかったのである。 (続く) |
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【443】 |
Normad (2014年04月25日 10時23分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
1.序章 それは、一説によれば500年ほど前に太平洋の西側に位置する島国J国に起きた、大きな大震災がきっかけと言われている。 マグニチュード9.0と推定される地震から生じた巨大津波は、2万人もの尊い犠牲を出しただけではなく そこに存在した原子力発電所に重大な障害を引き起こし、その結果発生した放射能汚染により数10Km四方もの地域から人が立ち退く事になる大きな災害となった、と記録されている。 それまでにもS連邦やA国における危険な事故を経験してきた人類は、改めて核分裂反応による原子核エネルギー利用の危険性を再認識した。 もともと核分裂エネルギーと言うものは、連鎖反応という極めて危険な形態でしか取り出せないものであり、人類が最初にそれを見たのは、原子爆弾という不吉な姿であった。 原子爆弾の原理はシンプルかつ暴力的なものであり、分割したウラン235、あるいはプルトニウムをまとめて臨界量以上の塊とすれば、そのまま爆発してしまうのである。 このような危険な代物を手懐け、飼い慣らす事は困難なのだと識者たちは一斉に騒ぎだし、その後世界では一気に核エネルギー利用廃止の機運が高まり、やがて世界から原子力発電所はその姿を消していった。 これで人類は、当時同じく問題となっていた大気中のCO2増加による地球温暖化対策と、核エネルギーからの脱却という二律背反の命題を背負った形となる。 (続く) |
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【442】 |
Normad (2014年04月25日 10時14分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
さオさんとか、いろんな所から刺激を受けて Normadも小説もどきを連載する事にします。 ちょっと迷ったけど。 もう星空文庫で出して、全然反響なかったし 無駄に長いし(^^;) つまんないし(^^;;) でも、やるんなら今でショ と思った。 この機を逃せば、もう何もやる気がなくなる。 ここに載せる為に、既に星空文庫は退会しました。 別にそうしなくちゃなんないって訳じゃないけど。 ちょっと気になるのは、このトピも結構にぎわって来たので 小説部分と会話部分がゴチャゴチャになるんじゃないかな、という事だけど ま、いいでしょ。 そんな大したもんじゃなし(^^;) では、この小説もどきを 完成まで付き合ってくれた、ある方に捧げます。 じゃ、開幕。 . |
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【441】 |
Normad (2014年04月25日 09時58分) |
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これは 【440】 に対する返信です。 | |||
おはようございます。 おだやか&さわやかな朝ですなー。 つい寝過ごしてもうた。 さあて、活動を始めますか。 ☆ぽぽさん >ノマちゃん、忘れてるよー >【今日と明日の交差点、クロスオーバーイレブン】ってひとことがね^^ あー、今回は裏番組っすよ(笑) >教えてもらったこと、まとめて書き留めておくw〜 >ありがとねー <(_ _*)> ペコリ なんのー。 ま、中途半端な知識しかありませぬが、よかったらまたなんか質問してー。 >ピワに来てブログとは違った別なさオちゃんもいくらか垣間見えるような気もする。 そうか、ぽぽさんは、さオさんのブログからピワに来たんだ。 道理でさオさんが、ぽぽさんとは付き合い長いって言ってた訳だ。 と、すると尚更仲裁なんかするの余計だったねー。 >前のトピを閉めたときのノマちゃん(何のトピだかは知らないけど) >パチにのめりこんでいた時のノマちゃん >奥様と一緒だった時と離れてからのノマちゃん >根本的な部分は変わらないかもしれないけど、経験から変わっていくこともあるだろうし。 >きっと【今】が肥やしになって(失礼)新しい何かが見えてくると思うよー うん。 そうだね。 含蓄のある言葉、ありがとう。 何か、心の中のしこりの一つが解けた気がするよ。 >【年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず】 おおお。 すげえ。 Normadはこういうの結構知ってるつもりだったけど、知らなくて調べちゃった。 唐の詩人劉希夷の詩の一節なんだね。 そうか、人は変わっていく、自然はいつも同じだけど、って事なのかね。 そうさね。 生き物は、変わっていかないと生き物ではないさね。 ぽぽたん、すごーい。 尊敬する、マジで。 . |
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