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【560】 |
Normad (2014年04月28日 17時28分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
その頃、噂の張本人であるガダメンツは、ユビ・シアンの居室に居た。 ユビは気難しい顔でチェアに座っており、ガダメンツは暇そうに部屋を歩き回っている。 「いつまでこんな事してるんだよ。早くおっぱじめようぜ。」 ガダメンツは強靭な肉体を見せびらかすようにポーズを決めて、大きな声で吠えた。 ユビ・シアンは渋い顔をしながらガダメンツを一瞥すると、お前は黙っていろと言うように右手を ひらひらと泳がせた。 眉間に皺をよせて、一心不乱に物思いをして居るようだ。 現在の状況を整理するも、一つどう考えて良いのか解らない点がある。 アルフィーネが派遣されて来たのは計算内だ。 あのマリアの一派が手を打って来たのだろう。 だが、あの少年は何者だ?第55エリアで発見された少年、もしやアキラに関係するのか。 ユビの見立てでは能力的にどうって事の無い人物だが、あまりに無能過ぎる。 何故あのような人間を、極めて合理的な筈のアルフィーネが連れまわして居るのか。 どこにも当てはまらないパズルの1ピースの様に、ユビには腹立たしい非合理な要素だった。 ガダメンツは、いつも通りに大声で一方的に喚く。 「なんだ、七面倒臭い。あの鈍臭いガキに手っ取り早く精神スキャンをかけてやれば良い話だろうが。 ふん、お前らしい慎重さだな。」 「あの女がついて居るのにか。言っておくが、あの女は手強いぞ。 君は自分の戦闘力に自信を持って居る様だが、恐らくあの女には傷一つ付けられまい。」 ユビ・シアンは、ガダメンツの顔も見ないで冷たく言い放った。 全くコイツは、何一つ解っていない。 「ああっ?全身凶器のこの俺にか?馬鹿言うんじゃねえ。 何の為に大枚を叩いて肉体改造したと思ってるんだ。」 プライドを傷つけられたガダメンツは、シュッと右手の手刀を水平に払った。 衝撃波で、ユビ・シアンのデスクの上に置いてあったお気に入りのグレイ・コーラの瓶が粉々に砕けた。 ガダメンツは得意そうにニヤリと歯茎を見せて笑う。 ユビ・シアンは呆れたように眉を顰めると、苦りきった声でガダメンツを咎めた。 「今度やったら、君のトークンを使用停止にでも出来るんだがな。」 そして、自ら掃除機を持って来てプラスチックで出来た瓶の破片を掃除し始める。 その時、右手でもぞもぞと何かアクションをした。 (続く) |
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【559】 |
Normad (2014年04月28日 17時21分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
オペレーティング室に戻ったアルフィーネは、IEMO本部からの応援要員のチェックを行っていた。 アルフィーネは1000名近く居るそのリストを早送りしながら、ある人物の所ではたと手を止めた。 「ガダメンツ・ゴブ・シュタール」 彼女は、眉間に皺を寄せその名を呟いた。 ヨウコがその様子に気が付いて、ふと声をかけた。 「どうかしたのですか。」 「かなり有名な傭兵よ。あまりいい噂は聞かないわね。防衛ストラテジー部に潜り込んでいる。 あの男について来たのね。戦争好きな奴には格好のステージという訳か。」 アルフィーネは不快そうに言った後、ヨウコに鋭く尋ねた。 「ヨウコ。今、この人物がどこに居るかわかる?」 ヨウコは慌てて答える。 「流石にシステムで個人が何処にいるかをチェックするのは、プライバシーの問題で出来ないんです。 どうしても必要ならシークレット・サービスをつけて確認させる方法がありますが、そういう人達って すぐ感づいて姿を消しちゃうんですよね。」 「そうだね、この男を気取られずに尾行できる人間など存在しない。 わかったわ。この男の特徴は判明しているからこっちでなんとかする。」 アルフィーネがそう言うと、ウーズバンドが恐る恐る声をかけた。 「その人に何か問題があるんですか?」 「ちょっと気になるだけよ。この男は、ニーベルングの指環側の陣営で見たという噂もある。 ユビがこの男を呼んだとしたら危険だわ。」 「どうしてそんな人がIEMOに雇われるんですか?」 ウーズバンドが不思議そうに言うと、アルフィーネは少し声を落として囁く様に言った。 「前にも言ったわね。それが大人の世界というものよ。貴方にもそのうちわかると思うけど。」 二人の会話をそしらぬ顔で注意深く聞いていたヨウコは、不思議な感慨に浸っていた。 こんな微妙な会話をする人がアンドロイドだと言うの? ヨウコはそっとその場を離れ、指令室にいる筈のランダーの許に向かった。 (続く) |
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【558】 |
Normad (2014年04月28日 17時18分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
「苦労をされたのでしょうね。そして、こちらの若いお方は?」 ここで初めてチェンは、ウーズバンドの存在に言及した。 「偶然救難カプセルから救出した少年です。記憶も、身寄りもないので、私が保護しています。」 アルフィーネは事もなげに説明したが、チェンは驚いた様に手を広げると、ウーズバンドに手を差し出した。 「アルフィーネさんとずっと一緒に居られるとは羨ましいなあ。 この方は第55エリアでは、僕らプラント職員のアイドルだったんですよ。」 ウーズバンドは差し出された手に躊躇いながら握手して 「どうも。宜しくお願いします。」とだけ小さく言った。 「チェン主席技術官、そろそろオペレーションルームに戻りたいのですが。 次の作戦会議までに確かめたい事があります。」 アルフィーネがそうチェンにそう言うと、チェンは残念そうだったが食べ終わった皿をコンベアに乗せると席を立った。 「わかりました。なにか不都合な事がありましたら、なんなりと言って下さい。そして、夕飯もご一緒したいですね。」 「今日、そういう時間が取れればですね。」 アルフィーネはやんわりと断りながら、別の事を考えて居る。 この人はどちら側の人間なのだろう...。 一方、チェンはの頭の中は 「こいつが一緒に居ると、いつまでも二人きりになれない。」 という事で一杯だったのだが。 (続く) |
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【557】 |
Normad (2014年04月28日 17時16分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
時刻が昼時をかなり過ぎており、客はまばらだった。 3人は自動販売機で空いている席と料理を指定し、支払を終えた後窓際の席についた。 ウーズバンドはアルフィーネの横に座り、チェンはアルフィーネと向かい合って座った。 チェンはベルトコンベアにより運ばれて来た料理を口に運びながら、しきりにアルフィーネに話しかける。 「この形式で食べ物が運ばれる仕組みは、もう500年前にあったそうですよ。 なんでもここJ国で発明されたそうです。カイテンムシ、とか言ったかな。」 ベルトコンベアを見ながらチェンは得意げに説明した。 プラントで供給される料理の材料は、殆ど化学合成されたものである。 一部植物を人工的に栽培したものが供給されているが、それは高級食材と言えた。 最高級の店では動物の肉が供されるらしいが、一般人はそれを見たことすら無いのが常だった。 3人が頼んだ料理も、皿にプディングのような半固形の物体が乗ったものであるが、栄養は計算されており 味も一般的な人間の味覚に合うように完璧に調整されて居た。 食感も食べた部位によって変化するよう工夫がなされて居るのである。 「ところでアルフィーネさん。あの事件の後我々第55エリアの残党は、殆どこの第90エリアに勤務するよう 申し渡されたのですが、アルフィーネさんはどうしていたのですか。」 陽気な話をしていたチェンが、急に真面目な顔になってアルフィーネに質問した。 「私は少し遅れて第56エリアに着いたのですが、その後ロスの本部に行くよう命ぜられました。 そこでスタインベック運用次官直属の辞令を受け、以降はIEMOの指示のままJ国のあちこちを 転々としていたのです。」 アルフィーネは状況によって口調を変える。 指令室で話す時の堅い口調とは別人のような穏やかな話し方をした。 (続く) |
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【556】 |
Normad (2014年04月28日 17時13分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
5.危機 コントロール棟のあるブロックの有名なキャンティーン街の店はどこも店員は居なく、自動販売されていた。 この世界の飲食店は、ほぼ無人である。ごく一部の高級飲食店でのみ、店員が接客をしていた。 接客の方法は様々であるが、高級店になるほど着飾った美しい店員が個別に対応する。 ただし、物騒な世の中であるからへべれけになるほど酒を飲んだりはしなかった。 結婚制度が幻のように消えた今、人々は普段は孤独に食事をして、一時きまぐれな快楽を求めて夜の街に出る。 自動販売機には、住民登録された人全員に与えられるトークンに記録されているエネルギー・ポイント(EP) で支払を行う。 プラントに居住する事を許された住民は、特に働かなくても毎月一定のEPが与えられた。 勤労意欲がある者は、働く事を許されて余分なEPを得る事が出来るが、ギャンブルや無駄な買い物でEPを 使い果してしまった者が多い。 一部には優れた能力や身体の特徴で特殊な仕事に就く者が居たが、そういう人物は多額のEPを稼いでいた。 何もせず遊びながら平穏な日々を過ごす人と、上流の生活を求めて競争しながら上り詰めて行く人。 世の中の人はそういう2極に分かれて行く傾向にあった。 そして、平穏な生活を望む人々には、働かずに暮らしていける天国のような生活環境にも関わらず あまり生気がないように見える。 このキャンティーンは、そういう人達が集まる場所でもあった。 (続く) |
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【554】 |
Normad (2014年04月28日 16時54分) |
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これは 【552】 に対する返信です。 | |||
☆じょーさん >いよいよ戦闘シーンですか。。。 アクショーンシーンがあると、一気にハイテンションになりますね。 あー、その場面まではもうちょっとかかります(^^;) また説明調になっちゃって退屈かもだけど、少し待ってネ。 >思い浮かんだのは、、、、 由紀さおりの「夜明けのスキャット」なんだけど。 ワタスもそうですよー。 >ムーディー勝山の右から来たものを左へ受け流すの歌 これは全然思い浮かばなかった。 そうだねえ。 ムーディー勝山、何やってんだろうねえ。 「旬でないルーム」にすら出て来ないもんねえ(笑) それにしても。 この2曲で、タケルは何を言いたかったのだろう?(-_-) . |
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【553】 |
Normad (2014年04月28日 16時45分) |
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これは 【550】 に対する返信です。 | |||
☆タケル あんなー。 ワタスが20年勤めていた会社を辞めたのは、そんな理由ではないぜよ。 ただ、毎日スロ打ちたかったんだあ。 嘘だけど(^^;) >るーる♪ るるるーーーーー♪ > るーる♪ るるるーーーーーー♪ >ちゃちゃちゃーーーー♪ > ちゃちゃちゃーーーーーー♪ なんじゃこりゃ? と思ったら、じょーさんが答えを出してくれました。 ありがとう、じょーさん。 パチンコ地獄におちろっ、タケル(笑) >なーーぜ!!! >2本目が書けないんだだだだだだだだだだ!! >(・ε・)ノホワッツ? ネタが無いの(^^;) >おーーい! Σ(ノ°▽°)ノ虫すんにゃーーー! >まさか。。。パチ? 行くかっ(-"-) . |
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【552】 |
エロリストじょー (2014年04月28日 15時31分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
ノマちゃん こんにちは♪ 小説連載アップ、毎日お疲れ様です。 いよいよ戦闘シーンですか。。。 アクショーンシーンがあると、一気にハイテンションになりますね。 タケちゃんの投稿、おもしろいなぁ。 アハハハ この曲は、、、、なんだったかなぁ。 るーる♪ るるるーーーーー♪ るーる♪ るるるーーーーーー♪ ぱーぱ♪ ぱらぱーーーー♪ ぱらぱー♪ ぱーーーーぱぱん♪♪♪♪♪ 思い浮かんだのは、、、、 由紀さおりの「夜明けのスキャット」なんだけど。 旧いよねぇ。 で、次のこれ。 ちゃちゃちゃーーーー♪ ちゃちゃちゃーーーーーー♪ ちゃら♪ ちゃちゃ♪ ちゃちゃちゃーーー♪ ちゃらちゃっちゃちゃちゃんちゃーーー♪ ちゃらちゃちゃちゃちゃちゃあああああああ♪ これ、、、なんだったかなぁ。 聴いたことあるんだけど。 ココまで出かかってるんだけど。。。。 10分くらい考えて、、、、あ、思い出した! 右から左へ受け流して〜 ってやつ?? で、つべで探してみました。 あった、そう、コレだ! ムーディー勝山の右から来たものを左へ受け流すの歌 https://www.youtube.com/watch?v=gUcpXMP9Kbk 喉枯らさんばかりに声張り上げて、、、聴衆の反応今イチで、、、哀愁が感じられますね。 これでギャラいくらかなぁ? 1マソか、2マソか。。。 この人も一発屋さんでしたね。 今、どうやって食べてるんだろう、、、 で、タケちゃん。 正解ですか? アヒャヒャヒャ(゜∀゜)ヒャヒャ じゃあ、また。 無理しないで、マイペースで頑張ってください。 |
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【551】 |
TAKERU (2014年04月28日 12時59分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
おーーい! Σ(ノ°▽°)ノ虫すんにゃーーー! そりとも? バイトいったん!? まさか。。。パチ? Σ(ノ°▽°)ノ |
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