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【64】 | RE:その2 mixtra (2017年09月28日 05時51分) |
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続きです。 >そうですね。毒殺って派手じゃないですが、何かこう陰湿な感じがして、独特の雰囲気を醸し出します。 なるほど。だからこそ本格ミステリの根幹たる、純粋に犯人当てやトリック推理に話を持っていけますし、読むにも話にすんなりのめり込めそうです。…えー、まず被害者の身元特定と死斑見て毒と死亡推定時刻割り出して、毒の入手ルート調べて、現場に比較的出入り自由な人を洗い出して、アリバイ調べて裏付けとって…と、そこに名探偵登場。 …みたいに、すんなり話が進められそうです。 >見立て殺人は確かに面白いですが、問題はなぜ見立てるのか、でしょう。その理由が理に適ったものになっている作品が少ない気がして仕方ないです。 そうですね。自分が犯人ならば、そんな事を計画する手間暇があったら、もっと別の楽な方法を使ったと思う…てな事を突っ込まれない様な、楽をする事よりも強い動機や計画性等も併せて必要でしょうし。 『そして、誰も』のインディアンはギリギリ出来そうだからこそ、面白いと思いました。 >信用できない語り手というのは、例えば一人称の語り手が精神的に不安定だとかの場合ですかね はい。この手法、サイコホラーでもちらほら見受けられますが、個人的にこれが好きです。 『信用できない語り手』は悪意や故意も踏まえてますが、踏まえなければ、割と日常どこにでもある事だからでしょうね。落語の『時そば』が、悪意・故意抜きの信用出来ない語り手かと解釈しています。 悪意・故意を抜きにすれば、『意思伝達の苦手な人』の伝達ミスが代表例でしょうか。単に意思が伝わらないだけで、且つ相手がそれに悪意・故意と思ってしまっただけで、後天的にその人の事を『信用できない語り手』と疑ってしまうという。 社会人1年目に『相手に正しく伝える』という簡単な事が、実はかなり難しいんだという事を経験したら(プレゼンテーション等)、何となく『信用できない語り手』にビジネス的な学習法を感じてしまった事がきっかけだったりします。 自分がやったのなら、気付いたら謝ってフォローや修整すれば良いだけの話なんですけれど、巷では妙に言い張ったり一部の単語を曲解されたせいで後に取り返しがつかなくなった事例もあるので、そんな事を思い浮かべつつ、ミステリを楽しんでいます。 >本格ミステリ >ガチガチの本格となると、年に数えるほどしか出版されないような。 >ゲーム >ミステリとゲームというのは相性が悪いのでしょうか。 まずゲーム側ですが、1990年代には「本格ミステリ専門でゲームを造る!」と宣言した会社もありました。 出来は良く、現在もプレミア価格がつく人気を誇っておりますが、しかし、小説に加え映像、音声、更に整合性チェックを含めるとなると、膨大な時間が掛かるので、割に合わず、その会社は倒産しました。 NHK『探偵Xからの挑戦状』30時間拡大版を作ろうとした、とでも思って頂ければ。 これはアホみたく力入れすぎた例ですが、簡単に言いますと、相性は寧ろ良いです。昨日、『ABC殺人事件』のゲーム版の話をしましたが、現在でもミステリは作られております。 作る会社が以前より少ない事と、小説の制作費は不明ですが、ゲーム制作費が高いからでしょうか。一般的な家庭用ゲーム機で1作品1億、携帯用ゲーム機で3000万位が相場と言われております。数は結構(少なくみても数百作品以上)出ています。幾つかは過去やっていましたトピックにて紹介しております。 >まあミステリ自体下火の感がありますので、そう上手くはいきませんかね。 そうなんですか。 メフィスト賞の公募条件を読んだら寧ろ人気上昇かと思っていました。 ミステリは手軽に入手できる究極の知的ゲームだと思うのですが。 ではでは。 |
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【66】 |
メルカトル (2017年09月28日 22時52分) |
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これは 【64】 に対する返信です。 | |||
つづき。 > …みたいに、すんなり話が進められそうです。 最初に問題になるのは、どうやって被害者に毒を盛ったかでしょうかね。特に衆人環視の中ではそれが第一義になるのでは。 それと並行して毒薬の入手ルートやら、動機やらが捜査されると思います。 > 『そして、誰も』のインディアンはギリギリ出来そうだからこそ、面白いと思いました。 おっしゃる通りだと思います。当然小説の中での出来事なのでリアリティを求めてはいけないと思いますが、せめて人間の行動原理として納得のいくものにしてほしいと願います。 > 悪意・故意を抜きにすれば、『意思伝達の苦手な人』の伝達ミスが代表例でしょうか。 やはり私には『姑獲鳥の夏』が思い浮かびます。 メイントリックは二人の伝達ミスが重なった結果であり、言ってしまえば偶然に頼るわけですが、そこが納得いかないという読者は多いようです。 だからいつも私は言っているんですよ、あれはトリックではないと。 > NHK『探偵Xからの挑戦状』30時間拡大版を作ろうとした、とでも思って頂ければ。 なるほどねえ、その番組は見たことありませんが、小説は読みましたよ。 ミステリとゲーム、どちらも推理という要素を含んでいる物同士として、相性は悪くないと考えてよろしいのでしょうか。 考えてみれば、ミステリをゲームとして気軽に楽しむというのは、確かに悪くないですね。 > メフィスト賞の公募条件を読んだら寧ろ人気上昇かと思っていました。 いやーダメですね。今はどの書店も新書(ノベルズ)コーナーなんか無きに等しくなってしまって。 昔はキッチリかなりのスペースが確保されていたものですけどね。 そう言えば、東野圭吾のコーナーもなくなっていたような気もします。 ではまた |
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