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返信元の記事
【66】

RE:その2

メルカトル (2017年09月28日 22時52分)
つづき。


> …みたいに、すんなり話が進められそうです。

最初に問題になるのは、どうやって被害者に毒を盛ったかでしょうかね。特に衆人環視の中ではそれが第一義になるのでは。
それと並行して毒薬の入手ルートやら、動機やらが捜査されると思います。


> 『そして、誰も』のインディアンはギリギリ出来そうだからこそ、面白いと思いました。

おっしゃる通りだと思います。当然小説の中での出来事なのでリアリティを求めてはいけないと思いますが、せめて人間の行動原理として納得のいくものにしてほしいと願います。


> 悪意・故意を抜きにすれば、『意思伝達の苦手な人』の伝達ミスが代表例でしょうか。

やはり私には『姑獲鳥の夏』が思い浮かびます。
メイントリックは二人の伝達ミスが重なった結果であり、言ってしまえば偶然に頼るわけですが、そこが納得いかないという読者は多いようです。
だからいつも私は言っているんですよ、あれはトリックではないと。


> NHK『探偵Xからの挑戦状』30時間拡大版を作ろうとした、とでも思って頂ければ。

なるほどねえ、その番組は見たことありませんが、小説は読みましたよ。
ミステリとゲーム、どちらも推理という要素を含んでいる物同士として、相性は悪くないと考えてよろしいのでしょうか。
考えてみれば、ミステリをゲームとして気軽に楽しむというのは、確かに悪くないですね。


> メフィスト賞の公募条件を読んだら寧ろ人気上昇かと思っていました。

いやーダメですね。今はどの書店も新書(ノベルズ)コーナーなんか無きに等しくなってしまって。
昔はキッチリかなりのスペースが確保されていたものですけどね。
そう言えば、東野圭吾のコーナーもなくなっていたような気もします。


ではまた

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【68】

RE:その2  評価

mixtra (2017年09月29日 06時38分)

 続きです。

>最初に問題になるのは…
>小説の中での出来事なのでリアリティを求めてはいけないと

 なるほど。…ああ、やはり聞くだけでもミステリは面白いです。絶対読み返したくなりますもの。映画の感想もそうですが、クリスティのトリックにせよ、動機にせよ、一つ一つが練られて、且つ語るに丁度良いからかそ、現在にも親しまれる作品なのでしょうね。

>せめて人間の行動原理として納得のいくものにしてほしいと願います。

 そうですね。犯人当てやトリック看破はミステリの根幹ですが、人が人を計画を練ってまで殺害したいという理由は、作品としての根幹ではないかと思います。売りたい、流行らせたいだけの商品だと理由をおざなりにしている事が多々ありますね。

 思いだしたのが、以前『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』のメルカトルさんの感想でも「動機が余りにも軽すぎて理解出来ない」と仰っており、『教育方針からして、元々家族ごと狂っていた』では理由にならないとも。まあ、あんな家族が本当にいたら、近所の人があり得ない理由で神隠しにあってそうですからね。

>『姑獲鳥の夏』
>だからいつも私は言っているんですよ、あれはトリックではないと。

 京極夏彦さんのデビュー作なのですね。メルカトルさんを始めとしたミステリーの祭典の書評を拝読させて頂きましたが、8点以上か2点以下が多く、その点数を付けた方の殆どはトリックの感想を短文で記述されおりました。好意的な方はこれ読んで京極夏彦ファンになったとも。
 そんな方々へメルカトルさんは「但し本作にトリックはない。見えるとか見えないとか、トリックだと思うから腹が立つのであって、エンターテインメントと割り切れば瑣末な問題だと気付くであろう」。と、割り切れよ!という一石と「一生忘れない」という本に対する最大の賛辞を贈り、メルカトルさん他書評者へ強烈なインパクトを与えた作品だというのは理解しました。

  トリックに偶発性を持った時点でトリックじゃないじゃん!

 話は逸れますが、1通目に『王さんの始球式』について記述しましたが、スマホが単語を知らず、ウッカリ『王さんの死球式』と失礼極まりない文章を書いてしまいました。機械の無知と人間のウッカリを利用したトリックは、何となく既存のミステリや今後のミステリにも出てきそうな気がします。ニュースでもウッカリ大惨事な出来事が度々取り上げられていますし。

>ミステリとゲーム
>相性は悪くないと考えてよろしいのでしょうか。

 はい。文章に映像や声を足せば良いだけですから、欲や大層な事をやろうとさえ考えなければ、かなり相性は良いです。これをゲームでは『アドベンチャーゲーム』と定義しており、過去自分のスレッドのタイトルにしております。

 因みにCSフジテレビの人気長寿番組『ゲームセンターCX』にて今週のプレイしたゲームは『西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件』でした。
 1978年発表、西村京太郎自身が良作作品5選にした作品をファミリーコンピューターでゲーム化したものです。
 もうブルートレイン無いですから時刻表トリックどころか話そのものが成立しないですが、それを抜きにしても、やはりキチンとした作家が原作の話を読むのは面白いです。

>ミステリをゲームとして気軽に楽しむ

 考え方としては、パチンコにミステリを移植すると思って頂ければ分かり易いかもしれません。
 過去には本格ミステリではありませんが、ゲーム原作の『ひぐらしのなく頃に』、漫画原作の『金田一少年の事件簿』がパチンコ化されています。
 『ひぐらし』は話の起点の核をリーチにし、大当り時に1話目からダイジェストで読める様になっており、オチや犯人を知りたくなければ『話を最初から読む』にすればネタバレ回避も可能です。

 ミステリを読む間口が増えて欲しいですね。

ではでは。
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