返信元の記事 | |||
【3】 | RE:紅い花の誘惑(後) 元パチプロK (2003年10月29日 22時53分) |
||
と、ここで目が覚めた。 夢だったのか。 ふう。しかし、妙にリアルな夢だったなあ。 いや、この感じはまさに予知夢。 それもきっと吉兆に違いない。 と思うが早いか俺は布団をけり飛ばし、出かける支度をした。 こうして、俺はいろいろとよくない噂のある沖スロ設置店に向かったのだった。 開店ミュージックと同時に俺は、パネルにでかでかとハイビスカスが描いてある例の台のあるシマにダッシュした。 (この店の機種はおそらく32Pバージョンと思われる。もしかしたら状態モノかもしれない。) 開店直後の店の雰囲気は、新鮮ですがすがしくて好きだ。 中でもこのシマは特別だ。 濃密な空気の中にもピーンと張り詰めた緊張感が漂っている。 「どこだ。この中で大輪の真っ赤な花を咲かせるのはどこなのだ。」 俺は深呼吸をし、感性を研ぎ澄ました。 すると、背後にオーラを感じさせる、明らかに他とは違うこれはという1台が目にはいってきた。 「これだ!」 俺は何の疑いもなく、自分の選んだ台に腰をおろし、ゆっくりとプレイを始めた。 プレイ開始3ゲーム目、レバーをたたいた瞬間腕に電流のようなものが走った。 「来た!」 見なくても分かるさ。 顔を上げると、真っ赤なハイビスカスがピカピカと点滅しているのが目にはいった。それは、もちろんビッグボーナスであった。 「思った通りだ。」 俺は予感が的中したことを確信した。 大当たり終了後7ゲーム目、ハイビスカス点滅、2連チャン目ビッグ。 大当たり終了後10ゲーム目、ハイビスカス点滅、3連チャン目ビッグ もはや疑いようがなかった。 きている。大きな波がきている。 レバーをたたくたび、緊張感と同時に言いようがない快感が俺をおそった。 そして、ハイビスカス点滅。全身の血液が逆流し、体中にしびれに似た感覚がいきわたった。 この連チャンはREG2発をふくめて8連チャンで終わったが、このままで終わるはずがないという確信があった。 連チャン終了後、約300ゲームを消化したしたところで、再び大連チャンが始まった。今度は先ほどの連チャンよりも長かった。 いつまで続くかと思うような連チャン、点滅し続けるハイビスカス、とめどなくコインははき出された。 25φの薄っぺらいコインはお金という感じがしない。 しかし、30φのコインはまさにお金そのものだ。 重量感のある30φのコインを箱にギュウギュウに詰める。 その箱が1箱、2箱、3箱と重なっていくにつれ、まるで大富豪になったかのような陶酔感に襲われるのだ。 ああ、生きていてよかった。俺はこのために生きてきたんだ。瞳孔は大きく開かれ、まさに連チャンジャンキーそのものであった。 結局、この連チャンは13連まで伸びた。獲得コイン枚数は約5000枚だ。 驚くべきことに、いやむしろ当然のことのように3回目の連チャンがやってきた。 この連チャンはまたしても13連チャンまで伸び、足元や頭上にドル箱の山が積み上げられた。獲得コインは8000枚を越えた。 ハイビスカスは永久に光り続けるかのようだった。1万枚までもうすぐだ。 いや、この調子なら2万枚出るだろう。 まさに今朝の夢の通りだ。俺は女神様の導きに従って、ハイビスカスの大輪の花を手に入れたのだ。 |
■ 3,434件の投稿があります。 |
【4】 |
元パチプロK (2003年10月29日 22時54分) |
||
これは 【3】 に対する返信です。 | |||
次のビッグボーナスまでは1100ゲームほどハマったが、別に気にしなかった。 「この程度のハマリなどヘでもないぜ。軽く連チャンしてくれればすぐに取り戻せるぜ。」 ところが、これは単発だった。 「まあいい、こういうこともあるさ。次に期待しよう。」 次のビッグボーナスまでは、またも1000回を越え、1300回ハマってしまった。 しかも単発で、あれだけあった持ちコインは約半分になった。 「やれやれ、それにしても波が荒いことよ。でも、3回連続でハマリ+単発ということもないだろう。次こそビックリするような連チャンが来るさ。」 ところが、次のボーナスまではまたも1300回ハマリ、単発だった。 そしてその後も1000回以上ハマリ。 ついには持ちコインを全部飲まれてしまった。 沈黙してしまったハイビスカスをぼんやり眺めながら、俺はしばらく放心状態におちいっていた。 「8000枚もあったコインが一気に飲まれるなんて……。」 ああ、この転落感。 「わあああああーーーーーーー。」 はっ、これはまさに夢で見たものと同じだ。 そうか、あれは正夢だったんだな。 (完) |
|||
© P-WORLD