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【35】

RE:放浪記・第7話

元パチプロK (2003年10月30日 00時25分)
「お前は何をやっているのだ。お前はパチスロをやっているといえるのか。ハイエナ行為ばかりしていて楽しいのか。良心は痛まないのか。そもそも何のためにパチスロをしているのか。楽しむためじゃなかったのか。遊ぶためじゃなかったのか。そりゃハイエナをすればお金は儲かるかもしれない。しかし、そんなことをして面白いのか。金のためなら何でもやるのか。世の中金か。全部金か。お前は守銭奴か。」
「うーむ、さすがに僕の分身の言うことはキツイなあ。何の反論もできないな。もうこんなこと止めようかな。」
僕は眠るように眼を閉じ、考え込んでしまった。
そのまま長い時間が経過した。

長い沈黙の後、僕は眼を覚ました。
そして、結論を出した。
やっぱし、金だ。
(なんじゃ、それ)
腹が立ってきたのである。
ハイエナ目的のガキ共に、そして自分自身に。
僕は完全に開き直っていた。
(遊ぶための楽しいパチスロはいつでもできる。しかし、金だけが目的のパチスロは今しかできない。よし、やる以上は徹底的にやれ。一般客の迷惑だとか、店の迷惑だとか、恥とか外聞とか、一切捨ててかかれ。)

次の日からは精力的に動き回った。
車と電車を駆使して、当時のサンダーV2設置店6店を1日3往復して天井目前の台を漁った。
最も大事なのは、閉店間際のデータ取りである。
閉店間際、僕はすべての台の回転数をメモ帖に書き取っていった。
つまり、日にちをまたいでも天井までのゲーム数はクリアされないというサンダーV2の天井の特性に目を付けたのである。
例えば、昨日700回回して止めた台があったとする。すると、次の日は500回で天井に達するのである。(これを宵越し天井と呼ぶ)
もちろん、3日や4日間の合計のゲーム数が1200回でもOKである。
ガキ共の中で宵越し天井を狙う者は一人もいなかったので、彼らを出し抜いて天井をGETできるようになっていった。
こうして、天井ねらいによって、パチスロの収支は再び上昇し始めた。
5月には自分自身のパチスロ収支としては最高額となるプラス85万円を記録した。天井狙いを始めてからの通算収支もプラス200万円を超えた。

6月にはいって、天井ねらいの攻略法はあっけなく終了した。
すべての店が台を撤去してしまったのである。
店としては、これはある意味当然のことであった。
天井があるが故に客は大きくハマルことを嫌って、大当たり終了後、すぐに止めるようになった。
さらにハイエナ君たちが大量発生したことによって店の雰囲気が悪くなって、客足はさらに遠のいたのである。

以上が、サンダーV2の天井ねらい攻略法の顛末である。

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【36】

RE:放浪記・第8話  評価

元パチプロK (2003年10月30日 00時27分)

(第8話)

この攻略法によって得たものは何か。また、失ったものは何だろうか。
 
得たものは、まず、200万円というお金だ。
いかに奇麗ごとを言おうとも、お金の魔力には勝てない、これは正直なところだ。
次に情報の有効性について教訓が得られたということだ。
つまり、自分自身で見つけた情報なり攻略法こそ有効になるのであって、攻略誌の記事などを読むことによって得られる情報はほとんど役にたたないということだ。(もちろん、読まないより読んだ方がいい。)

次に失ったものだ。
時間と健康を失った。ハイエナ行為は実に疲れるし、ストレスが溜まる。
元々パチスロが好きで店に行っているのに、天井間近の台がないときには打てないのだから、ストレスが溜まるのは当然だ。
また、他の客の視線(このヤロー汚い真似しやがって)は何度か浴びせられた。
この頃、神経性胃炎によく悩まされた。
(見かけによらず神経質なのだ)

サンダーV2が店から消えた後も、宵越し天井ねらいは効果をあげた。
ハウンドドック、ラトルスネーク、ネオプラネット、オオタコスロ、そして猛獣王などである。
しかしながら、どの機種も天井狙いが有効な期間は短かった。
さんざんハイエナ行為をしておきながら、こんなことを言うのは変だが、天井なんて機能はいらない。パチスロをダメにする。天井がある限り、それを狙う者が出てくるのは当然で、天井を知らない一般客が損するのは自明の理である。すると、客離れが早く進み、台の寿命が短くなる。
天井付きのAT機や明確な添乗があるストック機が、どれも短命ですぐに店から消えてしまうのはこのあたりの理由によるものだと思う。

現在、ハイエナが有効な機種はほとんどなくなってしまった。
また、将来ストック機は完全になくなるらしい。
すると、ハイエナ戦略も完全に過去の遺物になることであろう。
パチスロが今後どうなっていくのかまったく見当がつかない。
僕がパチスロでやっていけるのかどうか、これもわからない。
まったくの闇の中だ。いくら考えても未来は見えて来ない。

はるか昔、パチンコのチューリップ台ばかり打っていた頃、初めて羽根モノ(ゼロタイガー)を見たときの印象はこうだった。
「こんな波の荒いものは打てねえな。」
やがて、羽根モノばかり打つようになった頃、デジパチに対してはこう思っていた。
「こんなに金ばかり使うものはとても打てねえな。」
デジパチ(現金機)ばかり打つようになった頃、CRやパチスロに対してはこう思っていた。
「よほどの金持ちでない限りこんな湯水のごとくに金使うものは打てねえな。」
それが今では、湯水のごとくに金を突っ込んでも平気になっている。
そういうものだ。
我々には選ぶ権利などない。
ただ与えられた物の範囲内で遊ばせてもらっているにすぎない。
現実に対応できなければ、ただ消えていくしかない。
消えてしまってたまるものか。
未来が何も見えない真っ暗闇であったとしても、希望の灯だけは消したくないのだ。

(完)

長文お疲れ様でした。
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