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【34】

RE:放浪記・第6話

元パチプロK (2003年10月30日 00時20分)
「天井については誰も気づいていない。これは使えるかも。」
そう思って、自分自身のデータを集計し、さらにピーピングのデータも増やして、ある仮説をたてることに成功した。

1.天井ATは1200ゲームハマった後のスイカまたはビックボーナス後に必ず発動する。
2.天井ATは必ず2連し(獲得枚数は約350枚)、それ以上続くことはない。
3.天井ATのハマリはビック間であり、途中でBARをひいても関係しない。
4.天井ゲーム数は電源OFFや設定変更により、クリアされない。

この仮説は、この後約2週間後に発売されたスロ雑誌によってほぼ正しいことが証明された。
ただし、そのスロ雑誌の記事はひとつ間違っていた。
そのスロ雑誌には、設定変更をすると天井はクリアされると書いてあったが、実際はそうではなく、RAMクリアしないと天井もクリアされなかったのである。(この雑誌では後に訂正記事が出た。)

この仮説で、特に3と4は重要で、つまり、1と2の内容は知っているが3と4の内容は知る人がほとんどいない中で、自分ひとりが有利に立ち回ることができたのである。
 
天井ATの存在を確信した後、ハイエナ作戦に切り替えた。
ハローワークのことなど、いつの間にか忘れてしまっていた。
その作戦とは、まず午後3時頃ホールに現れ、900ゲーム以上ハマッた台を見つけることから始める。
台が見つかったら、1200ゲームを目安にして回す。1200ゲーム以内にビッグをひいた場合には、ビッグ終了後ATの潜伏がないことを確認して即止め。1200ゲーム以上ハマッたときは、スイカまたはビックをひけばAT発動になるので、天井AT終了後に即止めである。
(天井ATは消化するのに100ゲーム以上かかるので、その間にボーナスをひくこともしばしばあった。)
たったこれだけのことを繰り返すだけで、毎日確実に勝つことができた。
まさに濡れ手に泡状態である。
1日の勝ち額は2〜4万円であったが、収支がマイナスだった日は1日も無く安定した収入が得られた。

春になってから状況に変化が訪れた。
900ゲーム以上ハマッている台がなかなかGETできなくなってきたのである。
原因の一つはサンダーV2の人気が下がって稼働率が低下したことだが、もう一つはパチスロ攻略誌の解析記事である。
解析記事では、天井のしくみの解説のほかに、(ごていねいにも)ハイエナ打法のススメのような記事も掲載してくれた。当然ホールはハイエナ目的のガキ共があふれることとなった。
彼らは情け容赦がなかった。
ハマっている人の後ろに立って、台があくまで何時間でも待った。
しかも、天井ねらいにはまだ早すぎるゲーム数(700ゲームくらい)からでも打ち始めるので、始末におえなかった。
僕はほとんど天井前の台を拾えなくなっていった。

そんなある日のことだった。
この日は何軒かのホールを見回りしたが、夜になっても1台もハイエナに適する台を見つけることができなかった。
僕は休憩室の椅子にぐったりとして力なく座っていた。

「もう疲れたな。」
「もう止めたいな、こんな事。」
そんな独り言をつぶやいている内に、心境の変化が訪れた。
自分の中のもうひとりの自分が猛然と僕を攻撃し始めたのである。

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【35】

RE:放浪記・第7話  評価

元パチプロK (2003年10月30日 00時25分)

「お前は何をやっているのだ。お前はパチスロをやっているといえるのか。ハイエナ行為ばかりしていて楽しいのか。良心は痛まないのか。そもそも何のためにパチスロをしているのか。楽しむためじゃなかったのか。遊ぶためじゃなかったのか。そりゃハイエナをすればお金は儲かるかもしれない。しかし、そんなことをして面白いのか。金のためなら何でもやるのか。世の中金か。全部金か。お前は守銭奴か。」
「うーむ、さすがに僕の分身の言うことはキツイなあ。何の反論もできないな。もうこんなこと止めようかな。」
僕は眠るように眼を閉じ、考え込んでしまった。
そのまま長い時間が経過した。

長い沈黙の後、僕は眼を覚ました。
そして、結論を出した。
やっぱし、金だ。
(なんじゃ、それ)
腹が立ってきたのである。
ハイエナ目的のガキ共に、そして自分自身に。
僕は完全に開き直っていた。
(遊ぶための楽しいパチスロはいつでもできる。しかし、金だけが目的のパチスロは今しかできない。よし、やる以上は徹底的にやれ。一般客の迷惑だとか、店の迷惑だとか、恥とか外聞とか、一切捨ててかかれ。)

次の日からは精力的に動き回った。
車と電車を駆使して、当時のサンダーV2設置店6店を1日3往復して天井目前の台を漁った。
最も大事なのは、閉店間際のデータ取りである。
閉店間際、僕はすべての台の回転数をメモ帖に書き取っていった。
つまり、日にちをまたいでも天井までのゲーム数はクリアされないというサンダーV2の天井の特性に目を付けたのである。
例えば、昨日700回回して止めた台があったとする。すると、次の日は500回で天井に達するのである。(これを宵越し天井と呼ぶ)
もちろん、3日や4日間の合計のゲーム数が1200回でもOKである。
ガキ共の中で宵越し天井を狙う者は一人もいなかったので、彼らを出し抜いて天井をGETできるようになっていった。
こうして、天井ねらいによって、パチスロの収支は再び上昇し始めた。
5月には自分自身のパチスロ収支としては最高額となるプラス85万円を記録した。天井狙いを始めてからの通算収支もプラス200万円を超えた。

6月にはいって、天井ねらいの攻略法はあっけなく終了した。
すべての店が台を撤去してしまったのである。
店としては、これはある意味当然のことであった。
天井があるが故に客は大きくハマルことを嫌って、大当たり終了後、すぐに止めるようになった。
さらにハイエナ君たちが大量発生したことによって店の雰囲気が悪くなって、客足はさらに遠のいたのである。

以上が、サンダーV2の天井ねらい攻略法の顛末である。
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