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【32】 | 放浪記・第4話 元パチプロK (2003年10月30日 00時10分) |
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(第4話)パチプロ廃業 パチンコとパチスロはどう違うだろうか。 もちろん、玉を使うかコインを使うかという違いはある。(当たり前) パチンコは、ただハンドルを握っているだけだが、パチスロは自分でボタンを押して絵柄をそろえる、という違いもある。(これまた当たり前) それでは、勝つ(お金をもうける)という目的でパチンコとパチスロに接する場合の両者の違いは何だろうか。 パチンコにしろパチスロにしろ、勝つためには優秀台を選ばなければならない。 パチンコの優秀台とは、よく回る台、すなわち球持ちのいい(ベースが高いともいう)台のことである。 パチスロのいい台というのは、設定が高い台のことをいう。 言い換えると、パチンコの優秀台とはベースが高い台のことをいい、優秀台でも大当たり確率は変わらない。(同じ機種では) これに対し、パチスロの優秀台とは、大当たり確率の高い台のことをいい、優秀台でもベースは変わらない。(例外はある) パチンコは守備型で、パチスロは攻撃型の性格を持つということもできる。 優秀台の見分け方という意味ではどうだろうか。 パチンコの場合は釘を見ればある程度、優秀台かどうかの判断はつく。 パチスロの場合は設定は外見からは分からないので、優秀台かどうかの判断はつかない。 以上のことをふまえると、安定した勝ちを望むならば、パチンコの方がパチスロよりも有利だといえるだろう。 僕は長い間そう信じていた。 パチンコは収入を得るためにやるもの、パチスロはごく稀に遊びでやるもの、そういう区別をしていた。 ところが、そうともいえない状況になってしまったのだ。 C店がつぶれてしまった後、僕は数件の2.5円換金の店を回り、なんとかしのいできた。 ところが、2001年の夏頃からは、ほとんど日当期待値をみこめる台を見つけることができなくなっていた。 毎日何件もの店を回りながら、まったく球を打つことすらできなかった。 これをパチスロに例えるならこういうことだ。 パチスロ店に行って、すべての台に「設定1確定」という札がついていたとしたら、あなたはその店で打つだろうか。普通は絶望感を抱いて店を出るでしょう。 当時のパチンコ店では、釘を見るにつけ、毎日毎日絶望感を抱き続けていた。 そして、2001年12月、一生忘れることができない悪夢の1ヶ月がやってきた。 2001年12月、稼動悪化に業を煮やした僕は、ボーダーラインを日当1万円まで下げた。 待っていたのは特大スランプであった。 まずは、確変の2分の1の振り分けに泣かされた。 CRバカボン、CRギンギラパニック、CRワニワニパニックといった機種を相手に、来る日も来る日も確変を引けずに苦しんだ。 10日間で、総当り26回のうち、単発が25回に対して確変はたったの1回(それも2回ワンセット、確変突入率は驚愕の約4%!)であった。 その後、すっかりCR恐怖症に陥った僕は、現金機へと転進した。 しかし、悪夢はまだ続いた。 今度は当たらないのである。 29回/kという台(平和の縁起マンR、確率は238.8分の1)を相手に1週間で全敗。 通算の大当たり出現率は400分の1を下回った。 12月24日の時点で、この月の通算赤字は415000円となった。 一ヶ月にこれほど負けたのは、これが始めてであった。 そして運命の12月25日(クリスマスだ。)、がやって来た。 |
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【33】 |
元パチプロK (2003年10月30日 00時16分) |
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これは 【32】 に対する返信です。 | |||
(第5話) この日は連日の不甲斐ない成績に成績にかなり頭にきていた。 そして、とうとうこんな決心をしてしまった。 「手持ちの残金は約8万円。この金がなくなったら、神様が僕にパチンコを止めろ、と言っているに相違ない。もし、この金がなくなるようなら、もうパチプロは止めてしまおう。」 そして、結果は…。 2450回転、当たらずヤメ! 当然持ち金全滅である。 他人との約束ならば破ることもあろうが、自分との約束ならば破るわけにはいかぬ。 12月25日、ついに僕はパチプロ廃業を宣言したのである。 2002年1月、前年にパチプロ廃業宣言をした僕は長い冬休みの後、ハローワーク通いを開始した。 新しい仕事はなかなか見つからなかった。 一番のネックは年齢だった。 35歳以上では、めったに面接さえ受けさせてはもらえなかった。 しかし、仕事が決まらなかった理由は別にあった。 長いパチプロ生活で、すっかり人間がダメになっていたのである。 ハローワークの帰り道には、決まって駅前のパチンコ店に直行した。 パチンコを打つわけにはいかなかったので、もっぱらパチスロで遊んだ。 機種はサンダーV2であった。 もし、このときサンダーV2に出会えていなかったら、今ごろはパチンコにもパチスロにも縁がない生活を送っていたに違いない。 おそらく、ギャンブルなどまったくしない真面目人間になっていたか、ホームレスになっていたか、どちらであろう。 サンダーV2については、その美麗な出目、完成されたリール制御、マニアックなリーチ目、多彩な演出、突入契機がわかりやすいAT機能、AT機にしてはそれほど低くない大当たり確率(設定1で350分の1)などの理由から登場当初から夢中であった。 当時の自分の腕前はひどいものだった。 7はかろうじて目押しできたが、BARは苦手だった。スイカなどは2回に1回は取りこぼしていた。 それでもかまわなかった。真剣に勝とうなどとは思わなかったし、一時の暇つぶし、お遊びになればいい、と考えていたのである。 そんなある日のことである。 この日はまったく大当たりに恵まれず、1200ゲーム近くハマッていた。また、隣のオヤジも同じように1200ゲーム近くハマっていた。 「当たらないねえ。」 「ひどいもんだね。」 と、下手どうし言い合っていた。 そのとき、スイカが成立した。 「しまった。取りこぼしちゃったよ。」 さらに数ゲーム後、 「ズガーン。」 突然IR(イナズマラッシュという名のAT)が発動したのである。 (おかしい。これは突入条件を明らかに満たしていない。なのにIRが発動したのはなぜだ?) ややあって、隣のオヤジもスイカの取りこぼしからIRに突入した。 (これは偶然ではない。一定のゲーム数に達すると発動するIRがあるのか?だとすると、それは天井IRというべきものか?」 その後、何冊か、スロ雑誌を読んでみたが、天井については記載がなかった。 当時は天井付のATは少なく、あってもほとんど意味のないものが多かった。 (しかし、サンダーV2のIRはBIGと同じ程度のコインを得る事が出来る。これは無視できないぞ。) そして次の日、1000ゲーム近くハマッている台を見つけて打ってみると、1200ゲーム過ぎてBIG。 BIG終了後、明らかに条件を満たしていないのに、IRが発動した。 ここに至っては、完全に天井IRの存在を確信した。 |
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