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【3258】 | ひと目あったその日から(前編) 元パチプロK (2005年04月23日 23時04分) |
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ひと目あったその日から 恋の華咲くこともある 一生俺についてこい 共に走ろう 純愛街道 うぉりゃあああ〜〜。 ペシッ(気合はいってます) (どうなんだぁ〜) 「………」 (き、きえた…) ガクッ また失敗かよ。 ったく、ぜんぜん当らんじゃないか。 どうなってんだよう、このクソ浜、いや鬼浜め! (その2時間前) 彼女との待ち合わせは10時だった。 しかし、店の開店時刻は9時。 やっぱり開店時刻に来ることにしよう。 なんといってもスロットは朝一が基本だ。 彼女が来た時にはドル箱を重ねていたりして。 そうすれば 「Kさんて負けてばかりいる印象だったけど、あれはフィクションの世界だけのことで、現実のKさんはお強いのね。」 なぁんて思ってくれるかもかも。 そうだ、それでいこう。 というわけで午前9時には田舎のボロボロホールまでやって来た。 店に着くとイベントの告知がされている。 サブちゃんと黄門ちゃまだ。 どちらにも2分の1で高設定という意味の札がついている。 高設定ということは、当然設定変更だからRT数も再設定されているはずだ。 つまり、どちらの機種を選んだとしても、早いゲーム数で初当りがひける可能性が高いわけだ。 しかも、高設定ともなれば……うっしし……これはもらった。 まずはサブちゃん。 先客はひとり、速攻でBIGをひいたようだ。 2分の1だから、隣りの隣りあたりが怪しい。 しかし、5k入れて脈無し。 別のサブちゃんにしようか。 まてよ、設定変更だとしたら黄門ちゃまの方がチャンスゾーンが狭い。 それに黄門ちゃまの方が安定しているし。 そこで黄門ちゃまから攻めてみることにした。 しかし、1台目3k入れて脈なし、当たらず、止め。 2台目、同上。 3台目、同上。 おかしい、本当に高設定があるんだろうか? ここで、ふと時計を見ると、いけねぇ少し10時を過ぎている。 急いで吉宗のシマにいってみると… いた! うす汚い連中ばかりの吉宗のシマで、ひときわ光り輝くオーラを放っている可憐な女性がいる。 「掃き溜めに鶴」とはこのことだ。 姿形もアバターで見たイメージとぴったりだ。 見間違うはずもない、彼女だ。 おまけに、すでにBIGをひいている。 流石はこの店の主だ。 「こんにちは」と言ったかどうかは覚えていない。 ただ、ひと目見ただけで、すべてが分かったし、それで十分だった。 朝一から当りがひけていないことも…気にならなくなった。 そして、別の黄門ちゃまを打ち始めた。 4台目、脈なし。当らず止め。 5台目、同上。 6台目、同上。 ここまできて、あることに気がついた。 “イベント対象機種を他の誰も打っていない!” そう、そうだったのか。 どうやらガセイベントにひっかかったようだ。 (もっと早く気づけ!) <後編につづくのだ。> |
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【3259】 |
元パチプロK (2005年04月24日 01時00分) |
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これは 【3258】 に対する返信です。 | |||
(注:先に前編をお読みください。) 一方、彼女は2連目のBIGをひいたようだ。 ならば、こちらは鬼浜で猛爆させてやろうじゃないか。 で、結果は…… 15k入れてバケ。 連チャンしたがまたバケ。 追加投資したが、128Gスルーで、ジ・エンド。 もう、だめだ。 負債を取り戻せる気もしない。 もう、止めにしよう。 ところで、彼女はどうしたかな。 連チャンは2回で終わって、コインを減らし始めているようだ。 今がチャンス、彼女をお茶に誘おう。 で、誘いの言葉をかけようとしたのだったが…。 「180G手前でバケだったんよ。」 「えっ、それは残念。」 「でもね、高設定ぽいからもう少し粘ってみることにするわ。」 (う゛っ。) 「……そ、そう……。」 (まさか、こっちの心が読まれているんじゃあ?) 仕方なく、新台のネオファラオゼッツであての無い勝負をすることにした。 幸いにしてファラオボーナスが3連チャンして1000枚ほどのコインを得た。 が、この機種の爆発パターンであるところのラッシュはひけない。 チャンスゾーンを抜けてしまってはテンションが落ちた。 本日の投資額を考えれば焼け石に水だったが、残ったコインを流した。 時刻は12時を過ぎたところ。 「これ以上この店で勝負はしたくない。」 決心はついた。 とにかく断われてもいいから彼女をランチにでも誘ってみよう。 幸いにして近くに洒落たレストランもあることだし。 この時、彼女はコインをすべて飲まれてギブアップしていた。 (なんていいタイミングなんだ。) 「ダメですね。」 「もう打つ台がないわ。」 (しめしめ) 「出ましょうか。」 「ええ。」 (やった!) 「私ね…」 (んっ???) 「これから仕事なの。」 (はぁ?) 「じゃ、これで帰りますわ。」 (唖然。そんなぁ、しくしく。) 「さようなら。」 「さ、さ……さようなら……」 (ううっ。) 彼女はバイクに飛び乗って颯爽と去って行くのであった。 ひゅるるるる〜〜 <完> |
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