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【27】 | ある日の花火百景(前) 元パチプロK (2003年10月29日 23時50分) |
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これは、パチスロ板のデビュー作です。 書きなれていないせいか、いろいろと不備な点が目立ちました。 (不備な点は直してあります。) ある日の「花火百景」対戦記 今日の対戦ホールは地元のR店。 ねらいは週に一度の花火百景のイベントデーだ。過去の実績から言って、設置8台中少なくても設定6が1台、設定5が1台、設定4が2台はいっているはず。 しかも、この店の設定変更パターンは十分理解している。すなわち、前回の設定5や6は据え置かないこと、角台には高設定台は置かないこと、前日に客側が大負けした台に設定5や6をいれること。 以上のことを総合すると設定5、6はもらったも同然。 前日の下見から判断してずばり、ねらい台は右から3台目の台である。はっきり言って負ける気がしない。 朝8時からばっちり目が覚めて、30分前には店に到着。開店と同時にダッシュをきめた。 午前10時、無事台を確保することに成功。 あとはぶん回すだけだ。一応チェリーはねらうけれど、後は前回オヤジ打ちだ。 軍資金は8万円持ってきたので、まあだいじょうぶだろう。(と、このときは思っていた。) 午前11時、液晶はきれいだし、適度な出現率の演出もなかなか楽しい。 しかし、大当たりはまだ来ない。 シマで当っていないのは俺だけか。 左隣りのメガネをかけたお姉ちゃんはすでにドル箱1ぱいカチ盛りだし、右隣のおしゃれな帽子をかっこよく決めているお兄さんも下皿をガチガチに詰めているよ。 早く大当たりが来ないかな、と思いながらひたすらサンドに千円札をつっこんでいる自分がいた。 昼12時、まだ当りません。 頭上の回転数は1000回を越えた。 うーむ、どうやらこの台は設定6ではないようだ。(気づくのが遅いか) この時点で、左隣りのお姉ちゃんの大当たり回数は8回、右隣りのお兄さんは6回だ。 世の中、不公平にできていることよ。 そんなことを言っている場合ではない。財布の中身が心細くなってきたゆえ、どうかお願いだから早く当ってください。 午後1時を過ぎた。 あのう、もしもし花火百景さん、あなたはいつになったら当ってくれるのでしょうか。あなたの台だけ大当たり乱数がないんじゃないの。 最後の1万円を両替し、いよいよ破滅一直線。回転数はもうすぐ2000回を越えるでしょう。 こんなにはまったのは初めてだよ。 あっ、とうとう2000回を越えてしまった。 もうだめだ。早く帰りたいな。 もうだめ、さすがに疲れ果てた。もう帰ろう。 最後の千円札をサンドにつっこみながら、ふと考えた。 この千円を使ってしまうと帰りの電車賃がないな。 しかし、手は止まらない。まだ太陽が頭の上にあるというのに、悄然として家まで約1時間の道のりをとぼとぼ歩いて帰る自分の姿が目に浮かんだ。 回転数は2200を超えた。 もうすぐだ、あと数分でこの苦行が終わる。 と、残りコインがほとんどないところで打ち上げ花火の連続演出がきた。 過去何回何十回と期待させ、落胆させた連続演出か。 どうせ不発だろ、けっ。 ヒューードン。 やけに派手な演出じゃないか。 あれっ、こ、こ、これはV字花火? これって確かボーナス確定だよね。 残りコイン数は、……なんと1枚。 どうしようか、さんざん迷った末、1枚掛けで左に七を狙うとバーが中段に停止。あれれ、バケかよ。 右にバーねらうと、やはりバーが停止。何も当らないよりはましかと、半ばふてくされて中にバーを狙うと、あれれ、バーは上段に停止しちゃったよ。 やれやれ、ビック確定となったのはいいのだけれど、コインがない。 しかもこんな時に限って床にコインも落ちていない。 さあこまった。どうしよう。 |
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【28】 |
元パチプロK (2003年10月29日 23時51分) |
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これは 【27】 に対する返信です。 | |||
うーん。考えた末、恥をしのんで、すでにドル箱2箱カチ盛りにしている左隣りのお姉ちゃんに 「すいませんがコインを1枚貸してください。」 と頼んだよ。ああ、恥ずかしい。 ところが、その1枚でドンちゃんを狙うもなんと目押しミス。 なんとプレッシャーに弱い自分であることよ。 (そういう問題じゃないだろ、というツッコミはナシにしてくれ) すると、隣りのお姉ちゃんは今度は一握りのコインを黙ってさしだしてくれた。ああ、まさに恥の上塗りとはこのことだ。 と、とにかく、ドンちゃんをそろえることができたよ。 ふう。しかし、まだ安心はできない。 リプレイはずしがちゃんとできるかどうか不安があるからだ。 ここはひとつリプレイはずしを完璧にこなして実は目押しはできるんだよ、と隣りのお姉ちゃんにアピールしたいところだ。 さて、ボーナスゲームスタートすると、15枚役がどんどんそろって楽しい。10ゲームを経過してリプリイはなし。 よしよし、これなら外しの機会が少なくて獲得枚数が多くなっていいぞ。15ゲームを過ぎてもリプレイはなし。 おいおい、そろそろジャックインして欲しいんですけど。あれれ、20ゲームを過ぎちゃったよ。 そろそろリプレイお願いします。ダメですか。 今度こそ。ダメ。いい加減にしろ。ダメ。………とうとう28ゲーム目まで来てしまったよ。そろっとリバーとたたくも15枚役。2パン以下確定。 29ゲーム目、ふざけるなよ、バキッ(レバーをたたく音)、しかし1パン以下定。 30ゲーム目、せめて一回だけでもと祈ったが、液晶に表示されたのはやはりドンちゃん。 自分の生涯で3回目の0パンでした。 ドラマはまだ終わらなかった。 大当たりの喜びもつかの間、すっかり意気消沈して再びレバーをたたいたその1ゲーム目、テローンの予告音。 そんなもので当れば苦労はしないよと、適当にボタンを押すと、あららら、七が右上がりに一直線にそろっているよ。 これがビックボーナスだと気がつくのに10秒ぐらい時間がかかったじゃないか。 それにしても、なんといったらよいのか、2000回越えのハマリの次が0パンで、その次は1ゲーム連チャンですか。 あまりの出来事の連続で身も心もくたくただよ。 時刻は午後8時。設定公開の時間だ。 頭上にはドル箱2箱。 店員がゆっくりと近づいてきて、頭上に札を差した。 「4だったのね。」 そして、隣のお姉さんの台には設定5の札が。 あれれ、てっきり6だと思っていたのに。 結局、この日は設定4がもう1台で、6は無しだった。 どうやら、イベントの質が落とされたようだ。 時刻はとんで午後11時5分前。その後の我が台は順調にコインを増やし続け、終わってみればドル箱3箱。 最初のハマリは何だったのでしょうか。 コインを流してみると、獲得枚数は4030枚。 本日の収支はプラス500円だ。わーい。 (喜んでいいのかどうか?) (完) |
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