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【1288】

キャシーその2

YOSHI2 (2004年07月01日 13時20分)
【わがキャシーに一片の悔いなし!!!(中編)】

男の台では、1回目のケンシロウとラオウのバトルが始まった。
男の、『青い足で御願いします!』(Kさんのパクリ)の願い(推定)空しく、
3G目にラオウの足出現。『オレンジ色のだけは止めて!』(同)の
願い(推定)は見事通じたが、5G目にラオウが繰り出した技はキック。
6G目、『かわせ!ケンシロウ!』の願い(推定)空しくめった打ちにされる。

8G目、背景の雲も動かず、私は「なーんだ。キャシーなんてこんなもんだな」
と思っていると、次Gに「ケーン!」の声。「ほう。キャシーもなかなかだな。」と
私の考えもころころ変わる。しかし男の表情は変わらず、黙々と次に突入。
男は前回と同じ様に、画面上でゆっくりと回っているケンシロウが真正面を向いた
まさにその時を見計らって、ボタンの手を離したのだった。

そうして2回目のケンシロウとラオウのバトルが始まった。
3G目にラオウの足出現。今度はオレンジ色のやつが繰り出され、当然の如く
ケンシロウは倒れてしまった。キャシーの真価が問われるのはここしかない。
しかし8G目、当然ではあるが雲は動かず。
次ベット、「ケーン!」の願い(推定)空しくカミナリが画面を横切る。
どうやら、今回キャシーは失敗に終わったようだった。

内心私は、「66%でも、テキトーに打って2.8連荘平均なのに、バカみたい」
と思った。しかし男は淡々と打ちつづけ、終了後80G程度で再度のBBを
引き当てた。7揃いだがオーラは緑。今度はキャシーを駆使すれば
かなりの期待が持てるのか?
当然ではあるが、男はまたもやJACイン時にキャシーを使用した。

男が気持ちを落ち着けるべく、バトル開始1G目にコーヒーを買いに行った
その時、驚くべ事が起こった。
ホ−ル店員が男の台に「設定6確定!」の札を突き刺したのだった。
「本当にこれが6か?」という感じだったが、確かにその台は朝から1000G以上の
ハマリはなかった。男はコーヒーを持って戻ってくると、自分の台に
刺さった札を一瞥し、何事もなかった様にJACゲームに突入したのだった。

1回目のケンシロウとラオウのバトルが始まった。
3G目にラオウの足出現。5G目にラオウが繰り出した技はパンチ。
6G目、ケンシロウめった打ちにあうが、「パンチなら立ち上がる事が多いから
大丈夫だろう」と思う間もなく、ウウッというケンシロウのうめき声と共に
BBは1回ポッキリで終了した。キャシーは又もや失敗に終わった。
男の表情は相変わらずクールだが、内心はどうなのだろう?
しかし、設定6確定の台である。
男は気を取り直して(推定)、前にも増して素早く打ちはじめたのだった。

−−次回に続く−−

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【1301】

キャシーその3(最後でし)  評価

YOSHI2 (2004年07月03日 08時13分)

【わがキャシーに一片の悔いなし!!!(完結編)】

男の台は、それまでの不調がウソの様に初BBを引きまくった。
全て短いスパンであり、どうやら設定6は間違いないようだった。
しかし、キャシーを駆使しているにもかかわらず(むしろこれが原因か?)
いかんせん連荘がしょぼすぎた。

夜7時〜10時までの3時間で、初BBは11回という素晴らしさに対して
合計回数はたったの19回という有様。
高設定でBBの初当たりが早いから救われているものの、低設定台だったら
ケンシロウより前に財布の中身が立ち上がれなくなるところである。
その間ずっと、彼のコインは下皿をうろうろしていた。

しかしその間ずっと、男はめげる様子もなくキャシーを使いつづけた。
というか、ここまでキャシーを使い続けて、もしも使わずに連荘しないと、
海よりも深く後悔する事になる為、(推定)『今更やめられるか!』
というのが正しいように私は思った。

彼は、普段打つのは早いがキャシーを使う為にBBの消化が遅かった。
ある時は、押すタイミングが微妙に納得いかなかったのか、中ボタンを
20秒以上も離さずにいた事もあった。
私は「設定6なんだから早く打てよなー。又単発で終わるぞ!」と内心
思い続けていたが、『例え消化が遅くなっても、キャシーを信じて打つ!』
という信念を貫き通す彼の姿に、ある意味畏敬の念すら感じはじめていた。

夜10時45分、コインは全て飲まれた。男は時計に目をやり、
『ケンシロウ、又会おう』と心の中でつぶやくと(推定)、しっかりした
足取りで台を離れた。
男の後ろ姿には、”わがキャシーに一片の悔いなし!!!”という彼の
叫びと共に、レインボーのオーラが見えた様な気がした。
そして彼の帰ったあとには、”設定6確定!”の札が刺さりながら、
1000枚の札さえ刺さってない北斗の台が静かにたたずんでいた。

−−おしまい−−

<< あとがき >>
これは、この前実際にあった話です。

Kさん、パクッた部分どうもすみませんでした。
非常に面白い表現だったので、実戦でも使ってます。
知人と隣同士で打つ時は、台に向かって「パンチで御願いしまーす」
とか、終了時には「ケーン!」とか言って、回りのオネーチャンを
楽しませて遊んでます。(バカと呼ばないで!)

Kさんはじめ、コメント頂いた皆さんありがとうございました。
過分なお褒めの言葉を頂きましたので、気分を良くして次回のネタ探しを
兼ねて実戦を続けます。
(出来れば、今度は本業のパチ又はオネーチャン系ネタにしようかと。)
【1297】

RE:キャシーその2  評価

さるきち (2004年07月02日 00時46分)

はじめまして♪

楽しく一気に読んでしまいました(^o^)丿

次はいよいよ完結編ですか!?
待ち遠しいです(^。^)

今後ともよろしくおねがいします!
             うっきぃ〜m(__)m
【1293】

わくわく♪  評価

あられ (2004年07月01日 23時54分)

YOSHI2さん!最高ですっ!
しかもネタが大好きな北斗なんで、(早く完結編を!)

キャシー、私もやってます。万枚くん読んですぐやり始めて、効果は・・・!
継続率大幅UP!とはいかないですが、かなり長いこと単発は引かなかったので、結構信じてたりします。
ケンシロウが回るまで押してると、となりのにいちゃんに見られてたりするので、このごろはアレンジ。

  押し順12は普通に、第3ボタンは必ず(むかって)右から真ん中にナイフがくるところで押す
  離すタイミングは「ほうわっちゃ〜」のちゃ!

北斗打つ人の気持ちって・・・ほんとにわかるっ!
【1292】

フィクションブームか?  評価

元パチプロK. (2004年07月01日 23時20分)

アイコンブームが去って、次はフィクションブームの嵐が吹き荒れそうな予感です。
これを読んでいる皆さんも、乗り遅れないように注意してくださいね。

さて、YOSHI2さんの作品だが、「ウマイ。」というほかはない。

理由その1 文体が統一されている。
文体には「です・ます」と「である」調がある。
まとまった文を書くときにはどちらかの文体に統一すべきである。

理由その2 文章にリズム感がある。
適度な割合で、「体言止め」の技法を使うと、文のテンポが出てくる。

理由その3 読みやすい。
文学少年が陥りやすい、ダラダラと長い修飾語をつけるようなことをせず、一文を短く切っているのが、読みやすい原因だ。
頻繁に改行、1行空けを入れているところも重要なテクニック(一般の本や雑誌とは違い、ネット上では)である。
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