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【97】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫

パトリックJ (2018年08月05日 08時36分)
初めまして。

少し、私の意見を書かせてもらいます。


>女性の社会進出は結構なことだが、
幼児を保育所に放り込んで出勤、
保育所を「卒業」したら、昔風に言えば「カギっ子」。

母親の愛情はどこへ行った。


未だに、こんな事をしたり顔で言う人がいるとは残念でなりません。
子育ての最も重要な目標は、自立した人間にすることではないでしょうか。

自立した経済力と自身の衣食住を賄い清潔に保つこと、これができることが自立ではないでしょうか。
自立した経済力は、実際上の金を得ることばかりではなく、社会や人の役に立つことも含めます。
このことを理解しないで年齢だけ大人になってしまうと、金を稼ぐことが自立であるとか、専業主婦(夫)は劣っているとか、母親自身の手で我が子の世話をすることが愛情であるとか、片寄った思考になってしまうのではないかと。

人間ですから、なかなかオールマイティーにはできません。そこを補い合うから社会が形成され、その最小単位が家族だと思います。補ってもらったから感謝の気持ちが湧く。
子供らは親の気持ちには敏感です。親が自分たちの家族スタイルにキチンと信念を持っていれば、子供はキチンと理解します。

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【98】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

CamPaTi (2018年08月05日 09時31分)

パトリックJさん、初めまして。

反論をありがとうございます。
ただ、焦点を絞って頂けませんか。
貴殿のレスには、「キーワード」が多すぎます。

「自立」「経済」「専業主婦」「金を得る」「社会の役に立つ」「人の役に立つ」「補い合うから社会が形成」「家族」「感謝の気持ち」「子供らは親の気持ちには敏感」

どれもが、それだけで議論のテーマになります。

まず、僕が最も強調しているのは、

「育児休暇は女性のために必要なのではない。
子供の健全な成長のために必要なのだ。
子供を中心とする視点が欠けている、という気がする」

だから、これを最後に持ってきたのです。

数年前から、心理学や精神医学の学者たちの間では、
「3歳までは、子供を徹底的に甘えさせるべき」
という考えが主流となっています。
中には、
「せめて1年間は、母親に密着させなければだめだ」
という人もいます。

なぜなのかを説明しだすと、恐ろしく長文になってしまいますが、
岡田尊司著「回避性愛着障害(光文社新書)」から、一部、抜き書きさせてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
愛着とは何か

そもそも愛着とは何であろうか。
何のために愛着というものが育まれ、
それにはどういう働きや意味があるのだろうか。

また、愛着が乏しい回避型愛着しか育まれずに育つということは、何を意味し、
どういう影響があるのだろうか。

愛着という現象は、誰もが身近で体験していることであるが、
その現象を改めて「発見」し、
この現象が持つ心理学的な意味だけでなく、生物学的意味を明らかにしようとしたのが、
イギリスの精神科医ジョン・ボウルビイである。 

ボウルビイ以前の考え方では、
子供が母親に愛着するのは、
母乳をもらえるという実利的な理由からだとされていた。

ところが、ボウルビイが戦災で孤児となった子供たちを調査して分かったことは、
いくら栄養が与えられても、
子供たちはうまく育たないということである。

子供が育つには、母親が必要だったのである。
ボウルビイは母親を奪われることによって起きた子供の異常な状態を、
当初「母性愛はく奪」という概念でとらえようとした。

その後、さらに研究が進むにつれて、
母親に抱っこされるといった身体的な接触や結びつきが、
子供の成長に不可欠な役割を果たしていることが明らかとなった。
(中略)
ゼロ歳の時の母親の関わり方のちょっとした違いが、
その人の行動パターンや対人関係の在り方に、
生涯続くような影響を及ぼすのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この本は、多くの人に読んでほしいと思いますが、
女性が社会進出ということで家庭から離れ、
子供との接触が極端に減少してきたことが、
どれだけ子供たちを不幸にしてきたか、を考える時期に来てる、と思います。

女性の社会進出が増大してきたのは、1970年頃からです。
まだ、半世紀しか経たないのです。
女性が外で働くのが当たり前と思われるようになってからも、
多分、20〜30年くらいしか経ってません。

その間、子供たちの精神状態にどういう変化が起きてきたのか、
という研究は、始まったばかりです。
しかし、それでも、これだけのことが分かってきたのです。
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