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トピック
マガンダ!! ケンタロウ (2006年07月01日 05時23分)評価
私は真面目な人間です。

中途半端は良くないのでトビを作ってみました。

もう少しで終わるので、それまでお付き合いいただけたら幸いです。




注意事項

トビ主を傷つけないこと

以上

■ 41件の投稿があります。
【5】  4  3  2  1  >
【41】

がんがりまあす  評価

ケンタロウ (2006年09月28日 03時06分)

【喪失part1】

つ、ついにこのときが来た(歓喜)

そう、A子の処女をいただくときが来たのだ。なぜかは分からないが、ケンタロウの中では、「高校を卒業してから・・・」という気持ちが強かった。

半年以上に渡って、「おあずけ」を食わされてきたのである。まさに、待ちに待った日が来たという感じである。

この半年間、二日に一度は車の中での情事を行い続けてきた(飽きないもんだね・・・)

さすがに今やA子のテクニックは「FZK嬢」をも凌ぐほどのものを身につけている(ケンタロウ談)

玉を咥えることはもちろんだが、口に含みつつ、適度な吸引と共に舌を回すテクなどたまりません。

さらに、ア○ルにまで舌をはわせ、皺を伸ばすように舐め上げ、舌先を入り口付近でグリグリ出来る様にまでなっていた。

当然、いつも車の中ではマンネリ化してしまう。(覗きやの親父共には貢献したが・・・)

ビデオ等を参考にして、野外でのプレイにも挑戦したりしていた(詳しいことは割愛)

そんな生活にもいよいよ終止符が打たれるときが来た。

ケ(長かった・・・しかし、これからは好きなときに出来るのだ。あんなことも、こんなことも。)

しかし、ここまで引っ張った行為である。その辺のラブホでは味気ない。A子にとっても最高の思い出にして欲しい。

そこでケンタロウは「卒業旅行」を口実に、○○県(日本のハワイがあるところ)への旅行を企画した。

A子の両親も当然疑うこともなく、了承してくれたらしい。

卒業式も無事終了し、A子は専門学校への進学が決まった。(デザイン系の学校で、まあ遊びに逝くようなもんだが・・・)

いよいよ卒業旅行当日(喪失旅行とも言う)

ケ「さあ、ハワイへ出発だ。(さむっ)いつかはA子を本物のハワイに連れて行くからね(はあと)」

A「う、うん。」(ちょっと浮かない顔・・・原因は後で判明)

とりあえず、日本のハワイでラブラブな一日を過ごすことができた(周りの人間からは引かれるほどだった・・・と思う)

そして、いよいよちょっと離れた温泉旅館へ。

温泉にじっくりつかり、入念にjrも洗い、準備万端で部屋に戻ると、布団が二組ぴったりくっついて敷かれていた(恥)

お互いに顔を見合わせ、目が合うと、A子は恥ずかしそうに視線をはずす(かあいい)

ケ「こっちにおいで」

A「う、うん」(超緊張している模様)

寄り添うと、ぎゅっとケンタロウが抱きしめる。A子もケンタロウの胸に顔をぎゅっと押し付ける。

自然と唇と唇が重なり合い、ケンタロウの舌が、A子の口の中へと入っていく。もう、何十回としてきたkissだから、まさに息はぴったり。

A子もなれた調子で、ケンタロウの舌を受け入れる。あとは言葉は要らない・・・はずだった。

A子の胸を責めて、いよいよ花園へと手が伸びていく、そのとき・・・

A「ちょ、ちょっと待って・・・」

ケ「え?嫌なの?」(そ、そんなはずはない)

A「違うの・・・今、せ、せいり中なの・・・」(泣きそう)

ここで、ケンタロウがとった行動は・・・

Part2へ続く
【40】

たいちょ。様へ!  評価

ケンタロウ (2006年09月18日 03時06分)

いいお話を有難うございます。

私はこの程度では涙はでませんが、いいお話ばかりですな(ううぅ)

しか〜し、多すぎないか?

全部読むのに苦労したよ。

さら〜に、このいいお話のあとに「咥える」だよ。

くまった、くまった(トホホホホホ)

PS

一番良かったのは「手話」の話でした。感動しました。

実はケンタロウも手話が出来るのだ。(悪用はしていないが・・・)



【39】

感謝  評価

ケンタロウ (2006年09月18日 02時58分)

【咥える】

(ま、まずい・・・このままでは魂を放出してしまいそうだ・・・)

ちょっとぎこちなく、遠慮がちに動いていた手が、今では生き生きと躍動感あふれる動きに変わっていた。

当然A子に、じらすなどという高等テクニックがあるはずもない。何かの目的に向かうかのごとく、グリグリ、シコシコの連続攻撃である。

(そろそろ・・・)

いよいよ本題に突入です。

ケ「気持ちいいよぉ〜、じゃあ次は先っぽにキスしてごらん。ちゅっ、ってね。」

A「うん」(ちょっと恥ずかしそうなしぐさがたまりませんな)

サイドの髪をかきあげ、耳にかけるなどという技術はないため、ロングヘアーが太ももにさわさわして、これまた気持ちいい(思わず腰を突き出しそうになってしまう・・・)

A「ちゅっ・・・」

ケ(うっほぉ〜)「ああああ〜いいよぉ〜。もっとキスして。」

A「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ・・・・・・(以下省略)」

ケ「先から、○○○が出てるでしょ?これは男が気持ちいい証拠だよ。舌で舐めてごらん。」

A(ぺろぺろっ)「ちょっとしょっぱい、うふっ」

風呂にも入っていないので、汗臭いと予想されるが、嫌がるそぶりもなく、さらに積極的になっていくA子。

ケンタロウjrもA子の唾液と先走り液でぬるぬる状態である。ケンタロウはA子の手を取り、jrを握らせ、上下運動を開始する。

ケ「ううぅ〜気持ちいいよ。次は咥えてごらん。歯をたてないようにね。」

A「こう?」

生暖かいA子の口の中にjrが包み込まれる。多分、雑誌等で予備知識はかなり豊富にあったのだろう。かなり、スムーズに口内への捕獲が達成された。

A「ほれでひひの?ひもちひひ?もごもご・・・」

Jrを口に咥え、手を上下に動かしながら、上目遣いで聞いてくる。

(こいつはプロか?何だこの色っぽさは・・・たまらん)

ケ「咥えながら、舌を動かして。そして、吸い上げてごらん。」

言われたことを忠実にこなしていくA子。ケンタロウは手を髪の中に滑り込ませ、頭をなでながら、リズムよく、顔を上下させる。

(いよいよ限界だぁ)

ケ「気持ちいいよ。逝きそうだよ。」

A子は無言のままケンタロウのなすがままになっている。両手を髪の中に入れ、軽く髪をつかみながら、追い込みの上下運動を開始する。

ケ「うおおおおおぉ〜」(ちょっと大袈裟か・・・)

雄たけびと共にA子の口内に魂を放出。Jrのビクン、ビクンという痙攣が収まるまで、じっと口に咥えさせている(ここ重要)

ケ「吸い上げて。」(これも重要)

すべての魂をA子の口内に放出完了し、ケンタロウは抱えていたA子の頭を自分の胸に引き寄せた。

ケ「最高に気持ちよかったよ」

A「こほっ、こほっ。うれしい・・・」(ぎゅっ)

これで、味をしめたケンタロウが、会うたびに口でしてもらったことは言うまでもない。

A子が高校を卒業するまで、ケンタロウは挿入しなかった。そのかわり・・・

当然のことながら、A子はかなりのテクニックを身につけることとなる。

次回【喪失】に続く・・・・・かな?
【38】

10年後のクレ●ンしんちゃん  評価

たいちょ。 (2006年09月12日 18時10分)


 スーさん。
 (レス)ありがと・・・
 (レス)嬉しかったよ・・・




 オマイもがんがれ♪ょ(w

.
【37】

RE:10年後のクレ●ンしんちゃん  評価

ゑびす5 (2006年09月11日 20時53分)

 たいちょ。
 ありがと・・・
 楽しめたよ・・・
 涙も出たけど・・・
【36】

10年後のクレ●ンしんちゃん(最終話)  評価

たいちょ。 (2006年09月10日 18時22分)


54 :たいちょ。◆TmK8dn3Gxg :2006/04/07(金) 02:04:19.48 ID:60VRmiQN0



僕は待っていた。
あきらめながらも、いつか。
いつか、おっこちたわたあめでも。
おいしいそうだって言ってくれる人が。
ひろいあげて、ぱんぱんってして。
まだ食べられるぞって、言ってくれる人が、来てくれるって。


     「シロ。」  


名前をよばれて、僕は顔を上げる。
しんちゃんが、笑っていた。
まだまだナミダでいっぱいの顔で、それでも笑っていた。

「シロ、くすぐったいぞ。
 そんなにオラの涙ばっか舐めてたら、しょっぱい綿飴になるぞ。
 しょっぱいシロなんて、美味しそうじゃないから。
 だからシロ、オラ、待ってるから。
 今度はオラが待ってるから。」



しんちゃん…


「だから、もう一度、美味しそうな綿飴になって。
 そんでもって、戻ってくるんだぞ。」



だいすき。




61 :たいちょ。◆TmK8dn3Gxg :2006/04/07(金) 02:06:26.84 ID:60VRmiQN0



ぼくはしんちゃんに抱きしめられながら、さいごの夢を見る。
もういちど、わたあめになる夢を。
もういちど、おさとうになって、とかされて。
くるくるまわって、あまい、あまいわたあめになる。

目ざめたときに、だれよりも、
君がおいしそうだって言ってくれるわたあめになるために。

ふわふわのわたあめ。
さくらいろの、あったかなわたあめ。
君が大好きだっていうキモチをこめた、
君だけのわたあめ。



僕はシロ、しんちゃんのしんゆう。
十三年前に拾われた、一匹の犬。

まっ白な僕は、ふわふわのわたあめみたいだと言われて。
おいしそうだから、抱きしめられた。

僕はシロ、しんちゃんのしんゆう。
今度はさくらいろの、ふわふわのわたあめになって。
君に、会いに行くよ。





     〜〜おしまい〜〜


ご清聴ありがとうございました。 m(_福_)m

あまりにイイ話だったんでココに掲載さして
いただきました。(通報はヤメてねん♪)

フラッシュ版はこちら ↓↓

ttp://www.geocities.jp/jwnbf437/sintyan.html

.
【35】

10年後のクレ●ンしんちゃん(7)  評価

たいちょ。 (2006年09月10日 18時15分)


48 :たいちょ。◆TmK8dn3Gxg :2006/04/07(金) 02:02:11.66 ID:60VRmiQN0



かしゃん、という、なにかがたおれる音がして、僕は目を開けた。
電灯がぽつりぽつりとついた、暗い道の真ん中で、
見なれた自転車が横になっている。

のろのろと首を上げると、しんちゃんの前髪が顔に当たった。
道のはじっこのカベに、もたれかかるようにして
しゃがみ込むしんちゃん。

その体はひっきりなしにふるえていて、とても寒そうだった。
僕を抱きしめたまま、動こうとしないしんちゃん。
しんちゃんに抱きしめられたまま、動くことができない僕。

ああだれか僕の代わりに、しんちゃんを抱きしめてあげて。



「ごめんな、ごめんなシロ。オラ、何にも出来なかった。」

ぽつりぽつりと、しんちゃんが話しかけてくれる。

「いっぱい病院回ったんだ、でも、どこも空いて無くて。
 空いてるトコもあったんだけど、大抵シロを一目見ただ けで…何も。
 あいつらきっとおばかなんだぞ。おばかだから、何にも 出来ないんだぞ!ぜったいそうだぞ!!1!」


しんちゃん、泣いてるの? ねえ、泣かないで。

「でも、ホントにおばかなのは……オラだ。」

しんちゃんなかないで。

「オラっ……シロがこんなになってるの、気付かなくて…!!
 ずっと、一緒にいたのに…親友だって……思ってたのに、なのに!!!」

なかないで、もういいから。

「シロっ…………。」




50 :たいちょ。◆TmK8dn3Gxg :2006/04/07(金) 02:03:01.37 ID:60VRmiQN0



しんちゃんが泣いている。僕はなにもできない。
せめて元気なところを見せようと思って、
僕はしんちゃんのほっぺたをなめた。
しんちゃんのほっぺたは、少しだけ早い春の味。


僕がメスだったら、しんちゃんのために子供を作っただろう。
僕が居なくなっても、寂しくないように。

僕がわたあめだったら、
しんちゃんのためにせいいっぱい甘くなっただろう。
僕が食べられても、甘さが少しでも長く口にのこるように。

僕が人間の手を持っていたら、しんちゃんを抱きしめただろう。
僕がしんちゃんにもらった、温もりを返すために。


僕が人間の言葉をしゃべれたら。

きっと、いっぱいいっぱいのありがとうとだいすきを、君に。


ひっきりなしにこぼれるナミダをなめながら、
僕はあることに気が付いた。
僕はここを、今しんちゃんがすわりこんでいるここを、知っている。

ここは、僕と君が初めて会ったところ。
僕と君との、始まりの場所。

.
【34】

10年後のクレ●ンしんちゃん(6)  評価

たいちょ。 (2006年09月10日 10時47分)


39 :◆たいちょ。:2006/04/07(金) 01:58:12.06 ID:60VRmiQN0



僕は夢を見る。
何度目になるかはわからない夢。
でも、それは今までとはちがう夢。


僕は段ボール箱に入っていて、そのはじをしんちゃんが
ヒモで三輪車に結びつけている。
三輪車がいきおいよく走る。

箱ががたがたゆれて、ちょっときもちが悪い。
ふいに、その箱から引っぱり出され、僕は自転車のかごに乗せられた。

小さな自転車。運転しているのはしんちゃん。
せなかにはまっ黒なランドセル。
シロに一番に見せてやるぞって、嬉しそうにしょって
見せてくれたランドセル。

まだまだ運転は下手だったけど、とってもあたたかかった、春。



自転車のかごが一回り大きくなる。
くるりとまわると、しんちゃんが今度は、まっ白なシャツを着ていた。

自転車も、新しくなっている。もうよたよたしていない。スピードも、速い。
そういえば、よくお母さんに怒られたとき、
ナイショだぞって僕を、こっそりフトンの中に入れてくれたよね。

もちろん次の日には、お母さんに怒られるんだけど、
それでもやめなかった。
二人だけのヒミツがあった、きらきらしてまぶしい、夏。



ぼんやりしていたら、ひょいっとかごから下ろされた。
代わりに自転車を押しているしんちゃんのとなりに並んで歩く。
しんちゃんはずいぶん背が伸びて、お父さんと変わらないくらいになった。
お母さんといっしょに使っている自転車が、ぎしぎしと音を立てる。

でも、どんなに大きくなっても、きれいな女の人に
目がいくのは変わらない。
こまったくせだなあと思いながらも、どこか安心してる僕がいる。
いつまでも変わらないでいて欲しかった、
少しだけ乾いた風が吹く、秋。



寒い冬。
あんまり話してくれなくなった。
おさんぽも、少なくなって、こっちを見てくれることも少なくなった。

見えるのは横顔だけ。
楽しそうな、悲しそうな。ぼんやりした、困った。
怒っているような、悩んでいるような。
そんな、横顔だけ。

寒い冬。小屋の中で、ひとりで丸くなっていた、冬。



寒かった冬。でも、冬は春への始まり。
あたたかな春への始まり。

僕は丸まって、わたあめのようになって、
あったかいうでの中で。春の始まりをまっている。

たとえそれがほんのいっしゅんのものでも。

  〜〜 つづく 〜〜

.
【33】

10年後のクレ●ンしんちゃん(5)  評価

たいちょ。 (2006年09月10日 10時38分)


◆たいちょ。:2006/04/07(金) 01:54:02.21 ID:60VRmiQN0



「母ちゃんの行った病院は、ヤブだったに決まってる!! オラが、他の病院に連れてくぞ!!!」
しんちゃんが、ナミダをぼろぼろこぼしながら、怒っている。
ひまわりちゃんも、うつむいたまま顔を上げようとしない。

   「しんのすけ、落ち着け。仕方ないんだ。」

しんちゃんのお父さんが、ビ−ルの入ったコップを
にぎりしめたまま呟いている。

「仕方ないって、父ちゃんは…
  ホントにそれでいいのか!!!???」


     「良いわけないだろ!!!1!」

しんちゃん以上のその大きな声に、だれもなにも言わなくなった。
その静かな中に、しんちゃんのお父さんの低い声が、ゆっくりひびく。




33 :◆たいちょ。:2006/04/07(金) 01:54:26.96 ID:60VRmiQN0



「しんのすけ、良く聞け。いいか、生き物は何時かは死ぬんだ。
 それは、俺たちも同じだ。……もちろん、ひまやお前の母さんもそうだ。
 それが今。その時が、いま、来ただけなんだよ。解ってたことだろう?」

しんちゃんは、なにも言わない。
しんちゃんのお母さんも、続ける。

「あのね、ママが最初ペットを飼うのに反対したのはね、
そう言う意味もあるの。
 しんちゃんに辛い思いをさせたくなかったから…ううん。
 私自身が、そんな辛いお別れをしたくなかったから。
だから、反対してたの。
 でも、もうこうなっちゃった以上、仕方ないでしょう?
 せめて、最期を看取ってあげることが、私たちに出来る一番良い事じゃないの?」


「最期って!!!」


しんちゃんが泣いている。ぼろぼろ泣いている。
手をぎゅっとにぎりしめて。
僕よりもずっと大きくなってしまった手を、ぎゅっとかたく。




34 :◆たいちょ。:2006/04/07(金) 01:55:04.41 ID:60VRmiQN0



僕の体のことは、たぶんだれよりも僕自身が一番知っていて。
でも、いいと思っていた。
このままでもいいって。
だって夢の中はあんなにもあったかくてあまくって。

だからずっとあそこにいても、かまわないと思ってたんだ。
それじゃだめなの?


しんちゃんがこっちを見た。
しばらく目をきょろきょろさせたあと、
僕を見付けて、顔をくしゃくしゃにさせる。


「シロ。♪」


名前を呼ばれた。本当に、ひさしぶりに。

わん。♪♪

なんとか声が出た。本当に小さくて、ガラスごしじゃあ
聞こえないかと思ったけれど。

でも、たしかにしんちゃんには届いた。
しんちゃんが近付いてくる。
窓を開けて、僕に手をのばして。

「大丈夫、オラが、何とかしてやるぞ。」

やっと抱きしめてくれたしんちゃんの胸は、いっぱい
どくどく言っていて、夢の中の何十倍も、とってもあったかかった。


ねえ、よごれたわたあめでも…

途中で言葉を飲んだ。
このまま、しんちゃんにこうされていたかったから…
そうずっと…

ず〜〜っと。。。

.
【32】

10年後のクレ●ンしんちゃん(4)  評価

たいちょ。 (2006年09月08日 17時42分)


22 :◆たいちょ。:2006/04/07(金) 01:49:54.03 ID:60VRmiQN0




どうして泣いているのか解らないけれど、なぐさめなくちゃ。
でも、体が動かない。またあの眠気がおそってくる。
起きていなきゃいけないのに。

なんとか目を開けようとしたけれど、ひどく疲れていて。
閉じていく瞳を冷たい台に向ければ、そこに映るのはうすよごれた毛のかたまり。

なんて、みすぼらしくなってしまったんだろう。





24 :◆たいちょ。:2006/04/07(金) 01:50:16.79 ID:60VRmiQN0



ああそうか、僕がこんなになってしまったからなんだ。
だからなんだ。。。

だからしんちゃんは、僕に見向きもしないんだ。
おいしそうじゃないから。
あまそうじゃないから。

僕はもう、わたあめにはなれない。




26 :◆たいちょ。:2006/04/07(金) 01:50:52.84 ID:60VRmiQN0



わたあめ。
ふわふわであまあまの、くものかたまり。

いちど地面に落ちたおかしは、もう食べられないから。
どんなにぽんぽんはたいても、やっぱりおいしそうには見えないよね。

だけど、君はいちど拾っててくれた。
だれかが落として、もういらないって言ったわたあめを。
だから、もういいんだ。




28 :たいちょ。◆TmK8dn3Gxg :2006/04/07(金) 01:51:12.89 ID:60VRmiQN0



何かにびっくりして、僕はまた戻ってきた。

見なれた僕のお家。
いつもの匂い。
少しはだざむい、ゆうやけ空。

口の中がしょっぱい。




     「なんで!!!1!」




いきなり、辺りに大声が響いた。
びりびりとふるえてしまうような、いっぱいの声。

重たい体をひきずって、回り込んで窓からお家の中をのぞきこむ。

しんちゃんのお父さんとお母さん、ひまわりちゃん。
そして、僕の大好きなしんちゃんも。
みんなみんな、泣いていた。


     〜〜つづく〜〜

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