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【36】

10年後のクレ●ンしんちゃん(最終話)

たいちょ。 (2006年09月10日 18時22分)

54 :たいちょ。◆TmK8dn3Gxg :2006/04/07(金) 02:04:19.48 ID:60VRmiQN0



僕は待っていた。
あきらめながらも、いつか。
いつか、おっこちたわたあめでも。
おいしいそうだって言ってくれる人が。
ひろいあげて、ぱんぱんってして。
まだ食べられるぞって、言ってくれる人が、来てくれるって。


     「シロ。」  


名前をよばれて、僕は顔を上げる。
しんちゃんが、笑っていた。
まだまだナミダでいっぱいの顔で、それでも笑っていた。

「シロ、くすぐったいぞ。
 そんなにオラの涙ばっか舐めてたら、しょっぱい綿飴になるぞ。
 しょっぱいシロなんて、美味しそうじゃないから。
 だからシロ、オラ、待ってるから。
 今度はオラが待ってるから。」



しんちゃん…


「だから、もう一度、美味しそうな綿飴になって。
 そんでもって、戻ってくるんだぞ。」



だいすき。




61 :たいちょ。◆TmK8dn3Gxg :2006/04/07(金) 02:06:26.84 ID:60VRmiQN0



ぼくはしんちゃんに抱きしめられながら、さいごの夢を見る。
もういちど、わたあめになる夢を。
もういちど、おさとうになって、とかされて。
くるくるまわって、あまい、あまいわたあめになる。

目ざめたときに、だれよりも、
君がおいしそうだって言ってくれるわたあめになるために。

ふわふわのわたあめ。
さくらいろの、あったかなわたあめ。
君が大好きだっていうキモチをこめた、
君だけのわたあめ。



僕はシロ、しんちゃんのしんゆう。
十三年前に拾われた、一匹の犬。

まっ白な僕は、ふわふわのわたあめみたいだと言われて。
おいしそうだから、抱きしめられた。

僕はシロ、しんちゃんのしんゆう。
今度はさくらいろの、ふわふわのわたあめになって。
君に、会いに行くよ。





     〜〜おしまい〜〜


ご清聴ありがとうございました。 m(_福_)m

あまりにイイ話だったんでココに掲載さして
いただきました。(通報はヤメてねん♪)

フラッシュ版はこちら ↓↓

ttp://www.geocities.jp/jwnbf437/sintyan.html

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【37】

RE:10年後のクレ●ンしんちゃん  評価

ゑびす5 (2006年09月11日 20時53分)

 たいちょ。
 ありがと・・・
 楽しめたよ・・・
 涙も出たけど・・・
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