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【59】 | RE:≪マリー・ルイーゼ≫ フリーライダー (2018年07月25日 23時44分) |
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僕も調べたことが無いので検索してみました。 厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス」にありました。 摂食障害の発症には、社会・文化的要因、心理的要因、また生物学的要因が複雑に関与しており、以下に説明するように、遺伝子-環境因子の相互作用による多因子疾患と考えられています 社会・文化的要因 前記したように、摂食障害の心理的特徴の中核として、体重や体形へのこだわりや体形への不満があることを述べました。その点、近年のわが国における患者数増加の背景には「やせを礼賛し、肥満を蔑視する」西欧化した現代社会の影響がうかがわれます。つまり、スリムをもてはやす社会、文化の影響です。 わが国では、20代女性の平均体重は毎年低くなり、標準体重の-10%の一歩手前まできています。マスコミや雑誌などでは、スリムになるための広告を毎日のように目にします。個々人の病因は異なっていても、全体として考えると、昨今の摂食障害の増加には、こうした社会的影響も否定できません。 心理的要因 重要なこととして、摂食障害の原因としての心理的特徴と、摂食障害の発症後の患者に認められる心理的特徴は区別しておく必要があります。 従来、否定的な自己評価あるいは低い自尊心(自己評価)が摂食障害全体と、強迫性パーソナリティ傾向や完ぺき主義がANと、また、中でもとくに抑うつや不安などがBNならびにむちゃ食い障害の発症と関連があると報告されており、こうした心理的特徴が発症危険因子あるいは準備因子のひとつとして考えられます。 しかしながら、注目すべきは 1950年代に米国ミネソタ州で行われた、健康で若い志願兵に対する半飢餓研究です。半年で体重を平均25%減少させる程度の食事制限によってもたらされた飢餓、あるいはその後の復食期の観察で、健康人においても飢餓によって抑うつ、不安、過敏性、易怒性、あるいは精神病的症状が出現し、自己評価の低下や強迫性の増強など、一般に摂食障害患者に特異的とされた心理的変動が認められたということです。したがって、摂食障害患者にみられる心理的特徴でもって、それを心理的要因だとすることには慎重でなければなりません。むしろ、病気の維持因子あるいは増悪因子として作用している可能性も十分考えられます。 家族環境 両親の別居や離婚など両親の不和、あるいは両親との接触の乏しさ、親からの高い期待、偏った養育態度も発症推進的役割を果たすといわれています。家族のダイエット、家族その他からの食事や体形および体重についての批判的なコメントなども病前体験として、発症に関与している可能性が考えられています。 遺伝的要因 しかしながら、前記の心理・社会的要因が強いものは誰でも摂食障害となるわけではありません。発症に至るのはそのうちのごく一部です。近年、摂食障害への罹患感受性に遺伝的要因が重要な役割を果たしていることが家族内集積の研究や双生児研究で示されてきました。それぞれ異なった遺伝子がANならびにBNの発症に関与しており、ANの遺伝率はBNよりおおむね高いと報告されてきています。しかし、両者の間にも遺伝的関連が認められており、ANで発症しても途中でBNに病型が変わること(頻度は少ないがその逆もある)、同一家族内に両者の病型が存在することなどから、ANとBNはまったく異なった病気ではないようであることがわかってきています。いい換えれば、ANとBNはそれぞれ独立した罹患感受性遺伝子(病気への罹りやすさに関連している遺伝子)を有しているものの、まったく異なった遺伝的、環境的背景をもつ摂食障害ではなくオーバーラップしたものであることが示唆されているのです。 僕は、やっぱり遺伝とか言ってあげた方が治療に向き合い易いように感じますね。 |
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【62】 |
CamPaTi (2018年07月26日 09時29分) |
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これは 【59】 に対する返信です。 | |||
フリーライダーさんのおかげで、 拒食症について、 とりあえず、ネット検索だけとはいえ、 いろいろ知ることができました。 難しい病気ですね。 精神疾患というのはどれも、多くの要因が重なって引き起こされるので、 十人十色というか、重症度も人によって違うので、 治療方針も人によって変えていかなければならないんじゃないでしょうか。 また、遺伝的要因も、多くの要因の一つであり、 拒食症を引き起こす遺伝子を持っているからと言って、 必ずしも拒食症を発症するわけではなく、 その遺伝子を持っている人に、 たまたま、他の要因が多く重なって発症したと考えられます。 或いは、その遺伝子を持っていなくても 拒食症を発症することもあるんじゃないでしょうか。 ただ、やはり、本人に問題があるというよりは、 スリムであることを美徳とする社会風潮が、 拒食症を増加させていることは間違いないようです。 また、ウィキからの引用ですが、 「神経性無食欲症が爆発的に増加したのは、1960年代から1970年代にかけてと言われる。 1966年にはイギリス出身のモデルであるレズリー・ホーンビーがデビューし、 ツイッギー(トゥイッギーまたはトゥイギーとも。「小枝のような」「ほっそりした」の意)という愛称で親しまれた。 「妖精」と謳われた華奢な体型の彼女は、 ロンドンで行われた人気アンケートで年々順位を上げ、 1976年には首位に立っている。 社会の価値観はそれまでのグラマラスな女性像に代わり、 スリムな女性を理想像として迎えた[13]。 やせていることは克己心、禁欲、美しさ、高い精神性などの隠喩が込められており、 今や「やせることは女性にとって価値があること」になった。 摂食障害の人にとって、この「価値があること」がキーワードなのである」 とあります。 注目すべきなのは 「爆発的に増加した時期がある」 という点です。 女性たちが、自分の体形に、いやでも注目させられ、 誰もかれもがやせることに夢中になり、 その人たちの中に、拒食症になる要因を持った人がいて、 発症してしまった、という考え方もできると思います。 つまり、スリムを美徳とする社会風潮が生まれなければ、 拒食症にならずに済んだ人は多いんじゃないでしょうか。 |
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