| トップページ | P-WORLDとは | ご利用案内 | 会社案内 |
■ 1,312件の投稿があります。
<  132  131  130  129  128  127  126  125  124  123  122  121  120  119  118  117  116  115  114  113  112  111  110  109  108  107  106  105  104  103  102  101  100  99  98  97  96  95  94  93  92  91  90  89  88  87  86  85  84  83  82  81  80  79  78  77  76  75  74  73  72  71  70  69  68  67  66  65  64  63  62  61  60  59  58  57  56  55  【54】  53  52  51  50  49  48  47  46  45  44  43  42  41  40  39  38  37  36  35  34  33  32  31  30  29  28  27  26  25  24  23  22  21  20  19  18  17  16  15  14  13  12  11  10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  >
【532】

RE:映画について語ろう  評価

野歩the犬 (2014年02月21日 17時13分)

■ゆさみん さま


専業師・黎(レイ)

執筆おつかれさまでした。
やっぱ、セリフ回しがうまいですね。

平田のおっさんは、我々の世代だと
いぶし銀のアラカンを彷彿とさせました(←古っ!

>のほさんから、第3話は起承転結の「転」と指摘いただいて、なるほどと我ながら思いました。

マンガにしろ、映画にしろ、ドラマ(劇)というものは
「転」なくしては成り立ちませんもんね。

「起」「承」「転」「結」だけでなく
「起」「転」「転」「結」もありだし
「起」「承」「転」「結・転」(←いわゆるどんでん返し)もありますよね。

今回の作品は起承転結がきっちり、はまっていたと思います。

自トピの件で恐縮ですが、大西政寛の生涯も
幼少期は【即日退学】が「転」
カシメ時代は【盃】が  「転」
終戦直後は【白刃】が  「転」
博徒時代は【変心】が  「転」  なんすね。


でも、これを美能幸三の視点から見ると
【狙撃】が「転」
波谷守之では【殴りこみ】が「転」
になるわけでして
登場人物それぞれに「転」をからませながら、
全体として主役、大西の起承転結が完結してゆく、
という展開になっているんです。

シナリオの世界でいうハコ(構成)あってのプロット
これは書き物としては普遍だと思いますよ。


>第4話は、ごらんの通り、まあはっきりいって具体的なエピソードはあまりないのですが、専業師の「業」のようなものを語りたいと思ったのですね。
ただ、この第4話があってこその「専業師・黎(レイ)」であると思っていただければ嬉しいです。

ゆさみんさんは「結」でかつては
師匠からみれば、落ちこぼれで、
今も抽選のクジ運は悪いのに
「専業の条件」を全うしているレイの姿に
「勝利の方程式」を表現されたんですね。

また、気が向いたらなにか、読ませてください。

私も次回作を構想中です。

今後もよろしくお願いします。



■みなみんさま

>仁義の墓場とのリンクもオモローでしたw

初めまして。野歩the犬です。
読んでいただいていたようで、恐縮です。
この場を借りてお礼申し上げます


のほ
【531】

RE:映画について語ろう  評価

みなみん (2014年02月21日 00時24分)

ゆさみん姉さんとお部屋の皆さん♪


お邪魔します(u_u*) ぺこり


はじめましてヽ(*^∇^*)ノ

あたしは、ゆさみん姉さんの隠し妹のみなみんと申します。

お姉さんの「専業師・黎(レイ)」が無事に完結を迎えましたのでお祝いに参りました♪


少しだけ失礼します。


「専業師・黎(レイ)」

あたしは正直昔のスロのコトも(今のもだけどw)全くわからないんだけど…

シナリオ形式面白かったw

本も好きで結構読むのですが、読んでてキャラが思い浮かぶような作品が好きです。

時折、お気にの原作が映画化になったりしたらキャスティングがぁあああああ…て時も多々ありますw

本の中にスーっと入って行けるって、あたしの中では大事なポイントです♪

たまに、始め我慢して読めば感動があるみたいな本あるでしょ?!
あ〜ゆ〜のは苦手なの(>_<)


「専業師・黎(レイ)」は、お話的には短いんだけどキャラが立ってて入りやすかったです!

ちょっとVシネマっぽい感じw

なんか、こんなキャラ居てそうだなぁ〜ってw

ホールの雰囲気も伝わってきました余(*^^)v

単純におもしろかった(*´艸`)



あたしは、文章書くの苦手…

お仕事で、ちょっとしたコメントや文章考えないといけない時が多々あるんだけど(>_<)

かなり四苦八苦して作ってるのw

執筆も作詞や作曲も生まれ持っての才能!これは努力では限界があるらしいと先輩が言ってた(。・"・)

だから、
Pワに来たとき、文章力イケてる人が結構居てビックリしました!

その中でも、こうして物語を書けるってスゴイコトだなって思います。

また、次回作も気が向いたら書いてね(´・ω・`)え?

仁義の墓場とのリンクもオモローでしたw


お姉さん、ありがとう(*´∇`)ノ

そして、お疲れ様♪ 


お部屋の皆さんお邪魔しました(。・ω・)ノ゛
【530】

同じ色の人は。(改訂あり)  評価

パチ屋の狼 (2014年02月20日 04時15分)

ゆさみん さん。こんばんは。

「専業師・黎」、拝見させて頂きました。

パチンカーワールドに連載されていた「雷電」を、何となく思い出しました。
無理矢理弟子入りして来た若者に、通称・雷電と呼ばれるパチプロが、パチンコのノウハウを叩き込み、その若者が自称・雷電の一番弟子になるという、一話完結の話でした。

同じく、「銀玉マサやん」(原作:堂上 まさし・プレイコミック連載)の実写版(たけし軍団・ダンカン主演)でも、マサやんに弟子が出来る話がありました。
(ちなみに、原作ではマサやんは弟子を取りませんし、この実写版の話は、原作には存在しません。)

なお、「雷電」は漫画だけあって、本当はテクニックうんぬんよりも「体内活電(活動電流)」と言って、電気ウナギみたいに自家発電する事で、パチンコを狂わせて大当たりを出すという、無茶苦茶な設定なのですがw
(一応ですが、この雷電は、「赤井 英和」主演で実写化されています。)

あと、前述した「銀玉マサやん」でも、第3話みたいに「悪魔の台」の話がありました。

玉が通らない事は無く、むしろ他の台よりも通りやすいくらいなのに、なぜか当たりが引けない一発台の話で、2発同時に飛び込んでも、同時にハズレ穴に入るという、まるでカイジの「パチンコ沼」みたいでした。

結局マサやんが朝から晩まで打ちまくって1度も大当たりが引けずに大敗する、というオチでした。

ところが、後続の話で、行き着けのスナックのホステスを、酔った勢いで「必ず勝たせる」と約束してパチンコ店に連れて行ったところ、座る台座る台、全て大当たりさせてしまい、常連への礼儀として、最後に少し負けさせる為に、その悪魔の台へ座らせるのですが、何とその子がお座り1発で大当たりさせてしまうという。

懐かしい事を思い出しました。

やっぱり、パチンコで話を作る人と言うのは、どこか同じ思考をお持ちなのでしょうか。

それとも、同じ色の人同士、何か通じるものがあるのか。
【529】

あとがき  評価

ゆさみん (2014年02月20日 01時41分)

専業師・黎(レイ) 第4話(最終話)をお届けします。

せっかくですので、のほさんにならって私も【あとがき】です。
(のほさん、お疲れ様でした。素晴らしい読み物でしたよ〜)

いかがでしたか。
小説とは違い、シナリオ形式の読み物ですが、自分の好きな絵をイメージして楽しんでいただければと思い、こういう形式にしてみました。

私の妹であるみなみんちゃんは、着ている服まで目に浮かんでくるのだとか。
いやあ、作者冥利に尽きますなあ。


のほさんから、第3話は起承転結の「転」と指摘いただいて、なるほどと我ながら思いました。

第1話はエピソードを交えながら世界観と登場人物の紹介で「起」
第2話は「専業師」とは、普通のプレイヤーとは違うんだぞ、とエピソードを交えて「専業師」の姿を示した「承」
第3話は専業師も負けることはある、という当たり前のことをお笑いに包んだエピソードを交えてつづった「転」
第4話は、ごらんの通り、まあはっきりいって具体的なエピソードはあまりないのですが、専業師の「業」のようなものを語りたいと思ったのですね。

一般的にプロというと、普通のプレイヤーからみると、好きなことをずっと続けてお金も儲けていていて「いいなあ」「うらやましいな」と思われがちです。

正直私も、そう思っていました。

しかし、このピワドで何人かの専業の方(彼らはプロという言葉を使わなく「専業」という言葉で表していました)と交流することで、そんなに簡単なことではないんだ、ということに気づかされました。

ピワドには、昔には専業の方も複数来られていて、好奇心もあってゆさみんはいろいろな質問をしたものでした。倉庫として、家とは別に部屋を借りていて、最新機種を裏ルートで手に入れ解析しているとかいったエピソードも教えてもらったことです。
話の中に入れることができなかったのですが、「雑誌とメーカーの関係なんかも汚いモンでね、よく最新機種の解析判明とか書かれているけど、あれはメーカーが雑誌に情報を伝えているんだよ」なんてことも聞きましたね。最初には情報をあえて出さないで、興味が薄れそうになっている頃に小出しに出して、プレイヤーの関心を高めるためにやっていることだ、とか。
狼さんが「リアルな描写」と書いていますが、ここで語られているエピソードは事実に裏打ちされています。エンタメの服を着せてはいるものの、エピソードの裏にはかなりシビアな現実があると思っていただきたいと思います。

専業の方々との交流により、専業とは、むしろ他の職業と同じように、あるいは他の職業以上に、上に立つ人(専業でいえば、収支でしっかりと結果を出している人)は人一倍の努力をしているし、苦悩もいっぱいあるってことを教えられました。

第4話は、そういった専業の方が語られていた言葉を物語として構成しています。

もちろん、映画と同じく、楽しんでもらうエンタメを意識して書いてはいますので読者の方は「面白かった」「つまらなかった」の感想だけで十分ではあります。

ただ、この第4話があってこその「専業師・黎(レイ)」であると思っていただければ嬉しいです。
【528】

専業師・黎(レイ) 第4話(1)  評価

ゆさみん (2014年02月20日 01時28分)

「専業師・黎(レイ)」 第4話(勝利の方程式)

パチンコ店の外観。
今日も行列が出来ている。
いつものホールの開店前の風景である。

「レイさ〜ん」ピンクが声をかける。額にガーゼをあてている。
「よう、ピンクか。どうした、その頭」軽い笑み。
「何言ってるんですかぁ。昨日モモさんにジョッキ投げられて出来たキズですよ〜」
「ありゃ、そんなことあったっけか?」とぼけるレイ。
そこに、
「ちわっス。レイさん」こちらは、ややゲッソリした感じのコーラである。
「昨日の夜、モモさんと酒飲み勝負したせいで、気分悪いッス。モモさん、どんだけ肝臓強いッスか」うっぷと吐きそうになる。
「まあ、伝説のプロは肝臓も常人には考えられもしない強さをもっているらしいな」
コーラ「で、モモさんは今日はどうしたんスカ?」
「今日はスロで稼いだ分でショッピングだそうだ」
「はあ〜」呆れている二人。
「ところで、今日のアテはあるのか、コーラ」
「もちッス。抽選番号次第では何とか・・」とホールを見上げている。
と、いきなりウプっと口を押さえるコーラ。
「コーラさん、やっぱり飲み過ぎですねえ」とピンク。
「・・・・」しばらく口を押さえているコーラ。
「すみません。今日は気分悪いッス。帰ります。レイさん」
「あ、ああ・・」帰る後ろ姿を眺めている二人。
ピンク「ちゃんとおとなしく寝てるんですよぅ」
レイ「・・・・・」

【閉店30分前】
ジャラララ〜。
計数機にコインをたくさん流しているコマ。

「3862枚」のレシートを渡しながら、店長にこやかに
店長「いや〜レイさん、相変わらずスゴいですな」(くそー、今日もいっぱい出しやがって〜※心の声)
こちらもにこやかにレシートをもらいながら
レイ「いや、たまたま運がよかっただけですよ」(ふふんあんたの設定入れる癖はちゃんとわかっているんだよ)
【527】

専業師・黎(レイ) 第4話(2)  評価

ゆさみん (2014年02月20日 01時22分)

換金所で換えた金を懐に入れているところへ、
ピンク「レイさ〜ん」と追っかけピンク登場。
ピンク「今日もスゴイですね、相変わらず・・・ピンポイントで高設定に座るなんて。おれなんて中間設定でもまれてとんとんなのに、うらやましいですぅ〜」
レイ「・・・」(感情のない表情)
ピンク「こりゃあ、明日も会員メールでは出すみたいだし・・・朝イチで抽選に並ばないと・・」
レイ「馬鹿野郎!」
ピンク「はっ?」(きょとんと)
レイ「おまえ何にもわかってねぇな・・・」
帰っていくレイ。後ろをおっかけながら
ピンク「え〜?一体どういうことなんですぅ?レイさーん」


翌日
別のホールにて、まばらな客しかいないパチンコの島で打っているレイ。
足下には6箱積んでいる。
そこへピンクがやってくる。
ピンク「レイさ〜ん」(涙顔)
レイ「(表情を見て)・・・まさか昨日のホールに行ったのか?」
ピンク「そうなんです。今日は全然ダメです。5万負け。くそ〜店に騙されたっ。レイさん、分かってたんですよね。あの店今日はダメだってこと。どうして分かったんですぅ?」
やれやれといった表情。
レイ「自業自得だ。おまえが悪い」
レイ「ずっとおれの立ち回りを見ていて、なぜ悪いかわからんヤツは専業やるなんて無理だ。やめちまえ」(厳しい表情)
ピンク、ショックで「・・・・」

その時肩をポンとたたかれるレイ。
好々爺といった感じの男が立っている。
男「レイ  元気でやってるか?」
レイ「はっ!」
びっくり仰天で、すっくと立って直立不動。
表情が硬直している。気を取り直して・・
レイ「これはこれは平田さん。今日はどうされたんですか?電話して頂ければ、迎えに行きましたのに」
平田「ちょっとレイ君を見に来たんだよ。どうだ、これから一杯どうだ?」(杯をクイっとあける動作)
レイ「も、もちろんです。(緊張して)ごいっしょさせていただきます」
平田「じゃ、換金所で待っているから」(笑顔で背を向けていく)

後ろ姿を見送っているレイに
ピンク「レイさんどうしました?あの変なおっちゃん、だれなんですぅ?」
レイ「オレの・・・師匠の仲間で恩人だ・・・」
ピンク「はあっ?」(きょとんと)
【526】

専業師・黎(レイ) 第4話(3)  評価

ゆさみん (2014年02月20日 01時20分)

居酒屋。
いくつかのつまみを前に、向かい合う平田、レイ、横に二人を横から見る位置にピンク。
レイ「お久しぶりです。お変わりありませんか、平田さん」(酒をつぎながら)
平田「ああ、元気にやっているよ」(お猪口を口にもっていきながら)
ピンク(たまりかねて)「ねえ、レイさん、一体どういうことなんすか説明してくださいよ」
レイ「なんだお前いたのか(笑)」
レイ「この方は私の今は亡くなった師匠とずっとつきあいがあった専業師の平田さんだ」(酒をつぎながら)
平田「いやいや、そんな大したものじゃないよ」(お銚子を口にもっていきながら)
レイ「いえ、常に年平均の稼ぎが1000万を超えて、それが10年間続いてた専業師なんて、そんなにいません。私の師匠もそうでしたが・・・今も師匠と平田さんにはどれだけお世話になっていたことか・・・」
ピンク「ね、年間の稼ぎが1000万オーバーを10年間!?」(唖然とした表情)
レイ「ああ、今は引退っていうか、たま〜にしか稼働をされてないが、日本でも多分5本の指に入るくらいの凄腕のプロだ」(ボー然とするピンク)
平田「(やさしい表情で)ああ、そういやあ、レイはあいつにしょっちゅう怒られていたもんなあ」
レイ「いやはやお恥ずかしい限りです」
ピンク「(信じられないといった顔で)レイさんがしょっちゅう怒られていたって?」
レイ「未熟なんだから当たり前だ・・・そういやお前な。
今日のお前の動きのどこがいけなかったか、この際だから教えてやろう」


レイ「ずばり訊く。ホールで勝つための要素って何だ」
ピンク「もちろん言えます。第一に店選び。第二に高設定をつかむこと。第三に自分の選択眼を信じて台の挙動にまどわされずその台を打ち切ること・・・もちろん機種の基本仕様や設定の期待値を把握しておくこととか・・・・」
レイ「はいはい、わかったわかった。じゃ、お前が今日の台に座った理由が言えるか・・」
ピンク「え〜、昨日も出していたように店はちゃんと高設定を入れているし、今日もイベントやるってメールでにおわせてたし、自分の座ったシマは昨日出ていなかったからかなり高設定を入れる可能性が高かったし・・・」
レイ「バカ。だからお前はダメなんだ」(呆れている)
ピンク「(不服そうに)どこがダメなんですよぅ・・」
レイ「全てだよ」
ピンク「???」
レイ「まず、昨日確かに店は出していた。しかし、今日も高設定を入れるという根拠はどこにある? イベントがガセでないとする根拠はどこにある? 昨日出ていなかったシマに高設定を入れるという根拠はどこにある?」
ピンク「それは・・・・」
レイ「お前の言っているのは、全てお前にとってこうあってほしいという期待による幻想にしかすぎない」
ピンク「・・・・」
レイ「打ち手にとって確かなことは一つしかない。目の前のホールで起こっていることがすべてだ。オレにしてみれば、今日店がイベントやるってだけでそれを信じてのこのこ勝負に出て行く時点で専業師として論外だし、店に騙されたなどと店のせいにしているなんてアウトだ」
ピンク呆然。
【525】

専業師・黎(レイ) 第4話(4)  評価

ゆさみん (2014年02月20日 01時47分)

レイ「まだ、よく分からないか・・例えば、昨日と今日の朝に来ていたメールをじっくり比べて読んでみろ」
ピンク「(携帯を出して読みながら)たいして違いは無いようにみえるけどぅ・・・・・はっ(驚く)」
レイ「分かったか、微妙なニュアンスの違いが・・・今日び店のあからさまなイベントの告知は禁止だからできない。よってホールは常連とかでしか分からないようなニュアンスを通じてイベントを予告している。もちろんホールとしては毎日たくさんの客が来てくれた方が都合が良いから、わざと客が誤解しやすいような文章で客に足を運ばせようとしている。極端に言えば毎日イベントで毎日客が誤解してくれれば言うことはない。ただ、ホールの人間も本当のイベントの時は客にアピールしたいから文面がちょっとだけ変わったりする。なんてこと無い文がちょっとつけ足してあったりな・・・」
ピンク(くやしそうな表情)
レイ「もちろん、こういったメールの文の違いなんて多くの要素の一つにすぎない。たかが、メールの文がいつもと変わっているだけで、今日のイベントがアタリだ、なんていう要素はない。例えば、お前、あのホールの設定を管理している人間がだれか分かっているか? 店長か、支配人か、あるいはグループ全体を管理している設定師か・・・そして、そいつの設定の入れ方の傾向や癖は分かっているか・・・そして、どれくらいの頻度で店はちゃんと設定を入れる日をもうけているか、お前知っているか? また、本イベをやった翌日にどんな設定の入れ方をするか傾向を知っているか? 雑誌なんかによく機械割ってデータがよく出ているが、実際のホールの稼働ではその数値が全然違っていて、お前が今日打った台のホールでの設定1〜6の本当の機械割を知っているか?」
ピンク(打ちのめされている)「わかりません・・・おれ・・おれ・・何にも分かっていませんでしたぁ・・・」
レイ「そういった全ての要素を把握し吟味した上で、オレは稼働している。そして、結果も出している。できるだけ目に見える要素はほとんどない中で、限りなくプラスになる要素を検討して、勝負しているんだ。お前のやっていることはオレに言わせりゃ今日は勝てると良いな、なんて願望が生んだ幻想で打っているだけにすぎない。幅広い視野を持ちつつ冷静に判断する。それが勝利の方程式なんだよ・・」

平田「ふふふ・・・」(なつかしそうに)
レイ「あ、すみません。平田さんをさしおいて、いっちょまえのことを・・」
平田「いやいや、キミがあいつに弟子入りした時のことをふと思い出してなあ」
レイ「ええ、師匠や平田さんがいなかったら、おれはとっくにのたれ死んでいたかもしれません」(思い出すように)

回想コマ
(単純労働作業で、山盛りのガリ※を袋詰めする作業をひたすらやっているレイ)
 ※ガリとは寿司屋などで出される生姜の事
(やけっぱちで、飲み歩いているレイ)
(ホールで負けている中たそがれているレイの傍らで箱を積んでいる師匠)
(「あの人いつも勝っている」と師匠を不思議そうに見つめているレイ)
(「もうちょっと早くできねーのか」仕事場で怒鳴られているレイ)
(酔いつぶれているレイ)
(「お願いです。弟子にしてください。オレ、もうこれしか無いんです」と師匠に泣きながら頭を下げているレイ。師匠の顔は黒塗りで具体的に書かなくてよい)
(「なんでオレの言ったことがわからねえんだ」と師匠に怒られているレイ)
(「お前がこの台に座った根拠をオレにちゃんと言ってみろ」と怒られているレイ)
【524】

専業師・黎(レイ) 第4話(5)  評価

ゆさみん (2014年02月20日 01時39分)

平田「そういや、キミもしょっちゅう怒鳴られていたなあ。お前が打った台に座った根拠はどこにあるって」
レイ「いやはや、お恥ずかしい。師匠の弟子は確か9人いましたが、多分ほめられたことがない弟子って私くらいでした」
ピンク(驚いたように)「レイさんがほめられたことが無いって嘘でしょう?」
レイ「できの悪い弟子でしたからね・・・そして、一番かわいがってもらったのも私でした・・・」(思い出す目つき)
平田(成長した子どもを見守る表情で)「ははは・・じゃ、そろそろワシは帰るわ・・元気そうなレイくんの姿を見て安心したよ」(席を立つ)
レイ「は、お送りいたします」
平田「いいよいいよ。今日はお弟子さんもいることだし、あとは二人で飲みなさい」
ピンク「お弟子さんだって(えへへ)」
レイ「バカ、オレは弟子なんてとった覚えはないぞ」
ワイワイ言っている中・・
平田「ああ、そういやなあ(出口の前で、ついでのように)あいつの弟子の岩井さ。この前連絡があってな、専業止めるそうだ・・」
レイ「岩井さんが(驚いた表情)・・・そうですか」(さみしい表情)
平田「これでお前一人になっちまったな・・・あいつの弟子でいまだに現役って(しみじみと)・・・じゃあ」(背中を見せながら手を振る)
レイとピンク店を出て、その後ろ姿に深々とお辞儀して見送る・・・

レイは平田がまだ専業を続けているレイのことを思って顔を出したことに気づく。ただ、その説明はしないでよし。

店の外
(しみじみと)
レイ「一番怒られてたオレだけがのこっちまったか・・・」
ピンクの方を見て、言う。
「おまえ、昨日コーラがなぜすぐに帰ったか、分かるか?」
ピンク「えっ? だって飲み過ぎて気分悪かったって・・・」
レイ「そうじゃない。ずっと専業を続けていると、俺もたまにあるのさ。毎日毎日、ホールに一日中いてどうしても耐えられなくなる時がな・・」
びっくりしているピンク。
レイ「それは理屈じゃ無い・・・趣味でやっているヤツは、専業者のことを好きなことやって稼いでるなんてうらやましいなんて思うかもしれないが、実際にやっていることは少しでも期待値の高い、あるいは設定のいい台を、台が好きとか嫌いとかは関係無くひたすら打っているだけだ。収支至上主義の専業者ってのは、そういうもんだ。そういうことを毎日毎日ホールでやっていると、どこか体や気持ちが拒否反応をおこすのさ。ホールの看板見上げただけで、吐き気がこみ上げてきたりな・・・」(手をみつめているレイ)
ピンク、専業の厳しさに呆然としている。

しかし・・・・「レイさんっ!」と急に大きな声をだすピンク。
ピンク「レイさん、次の店に行って飲みましょうっ!」
顔を上げると、なぜか明るい表情をしているピンク。
レイ「(きょとん)おまえなんだかうれしそうだな。どうしたんだ」
ピンク「さっき平田さん言ってましたよね。師匠はレイさんだけ褒めなかったって・・・おれ、ほとんどレイさんにほめられたこと無いです。(目が☆になっている)ということはおれってレイさんみたいになれるってことじゃないですか!そうですよね、レイさん」(食いつきそうな満面の笑顔)
レイ「・・・(とまどいながら)ああ、まあそうかもな・・」(苦笑)
ピンク「よ〜し、がんばるぞ〜。ね、レイさん、もう一件行きましょう。次の店はおれが奢りますぅ」
レイ「当たり前だ、さっきの店のおまえとオレの分はオレが全部出したじゃね〜か」
並びながら夜の町に消えていく二人。
レイ「じゃあ、ほめてやるか、たまには」
ピンク「え〜、そりゃないですよぅ〜」

(了)
【523】

RE:映画について語ろう  評価

野歩the犬 (2014年02月15日 17時26分)

■ゆさみんさま

専業師・黎(レイ)

第三話拝読しました。

四話完結ということでしたので、
そろそろ「転」がしてくるとは思っていましたが
ぶはは♪  
モモさんが、まさかのキャラクターで♪

最初、前フリを読んだときは
意味フだったのですが、そういうワケでしたか。

38番台にハマっていたときのレイは
眉間が縦に立っていたんでしょうな♪


ちなみに「悪魔のキューピー」は私のオリジナルではなく
本当にそう、呼ばれていたらしいですから
おきづかいなく。

今回はエンドマークが眼に浮かんで
とてもいい、出来だと思います。

最終回、楽しみにしております

のほ
<  132  131  130  129  128  127  126  125  124  123  122  121  120  119  118  117  116  115  114  113  112  111  110  109  108  107  106  105  104  103  102  101  100  99  98  97  96  95  94  93  92  91  90  89  88  87  86  85  84  83  82  81  80  79  78  77  76  75  74  73  72  71  70  69  68  67  66  65  64  63  62  61  60  59  58  57  56  55  【54】  53  52  51  50  49  48  47  46  45  44  43  42  41  40  39  38  37  36  35  34  33  32  31  30  29  28  27  26  25  24  23  22  21  20  19  18  17  16  15  14  13  12  11  10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  >
メンバー登録 | プロフィール編集 | 利用規約 | 違反投稿を見付けたら