| トップページ | P-WORLDとは | ご利用案内 | 会社案内 |
■ 1,312件の投稿があります。
<  132  131  130  129  128  127  126  125  124  123  122  121  120  119  118  117  116  115  114  113  112  111  110  109  108  107  106  105  104  103  102  101  100  99  98  97  96  95  94  93  92  91  90  89  88  87  86  85  84  83  82  81  80  79  78  77  76  75  74  【73】  72  71  70  69  68  67  66  65  64  63  62  61  60  59  58  57  56  55  54  53  52  51  50  49  48  47  46  45  44  43  42  41  40  39  38  37  36  35  34  33  32  31  30  29  28  27  26  25  24  23  22  21  20  19  18  17  16  15  14  13  12  11  10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  >
【722】

RE:映画について語ろう  評価

野歩the犬 (2015年02月10日 10時39分)

■ゆさみんさん

いつもながらご丁寧なレス
ありがとうございます。

>重要なセリフはほとんど覚えていらっしゃるんだぁ(笑)

書き出した鶴田と若山のやりとりのシーンはね
サシのセリフのやりとりにリズム感があるんですよ。

しかも淡々とした鶴田と感情丸出しの若山とが
まるで「掛け合い漫才」みたい、でね 

チャプターで何度も観てるから、そりゃ覚えますよ^^ 


>映画の世界にどっぷり浸かってミーハー気分(これまた死語か?)で見て楽しんでしまいました。

映画はどっぷり浸かってナンボでしょ(笑)
私が任侠映画を好きなのは、
性格上、浸かりやすいんですよ ^^ 

んな、アホな …といいながら
まあ、現実とは乖離した世界やから、ええか
みたいな気分で観てますから、ワッハッハ♪

逆にVシネマ的に妙にリアルなものには
おいおい、ちと、やりすぎだろと、なっちやうんです。

>やはり、映画は脚本家と監督のぶつかり合いで出来る作品なんですね。

笠原は自分が「重たいドラマを書く」
ということを自覚してましてね。

たいていの監督はそのドラマの
重さに耐え切れずにいる。

自分のシナリオに耐えてくれたのは

「山下と深作だけ。この二人だけは、
 ものの見事に映像化してくれた」

と断言しています。

で、深作は馬力でガァ――ッと撮る。

山下はホンを読んで、これはいる、これはいらない、
と明快に裁いてくれた。と。

笠原、山下コンビで
「日本侠客伝・昇り龍」(高倉健、藤純子)ってのが、
ありましてね。

火野葦平の「花と竜」の焼き直しで、
もう、何回も映画化されてるから
シナリオの書きようがない。

そこで、笠原はそれまではほんの脇役だった
女刺青師の「お京」にフォーカスを当てて
シナリオにするんです。

ホンを読んだ岡田茂も

「なるほど、この手があったか」

と褒めたらしいです。

で、この「お京」が
玉井金五郎と女房のマンとの再会の場面を
そっと陰から見つめるシーンがあるんです。

笠原が書いたシナリオにはそんなシーンはない。

山下が書いてくれ、と頼んだら笠原は

「バカいうな、そんな愛染かつらみたいなもん、
 書けるか。現場で勝手に撮ればいいじゃないか」

と突っぱねる。

山下は「ホンに書いてないとダメなんだ。
    一行でいいから書いてくれ」と頼む。

しぶしぶ笠原は書く。

そうしたら出来上がった映画を観たら

「あのシーンが最高に、いいんだなぁ」

と、笠原は感心しちゃう。

実際、いいシーンなんですよ ^^

(↓)
【721】

RE:映画について語ろう  評価

野歩the犬 (2015年02月10日 10時35分)

さて
>閑話休題。

なるほど。

私は洋画の脚本家には疎いもんで・・・
「フラッド」ですか。レンタルあれば、観てみますね。

>氏は剣術において、日本刀の扱い方がもっとも上手い役者である、というのをどこかで耳にしたことがあります。

え ?  そ、そうなんですか ?

彼は長ドス振り回す殺陣まわりしか記憶にないもんで。

私は月形龍之介とか、アラカンかと(老い!)
市川雷蔵の眠り狂四郎も好きですね♪

>それと名和の演技もいいですねえ。

いい!  耐えて、耐えて、
最後は操り人形じゃないことを見せるため
震えながら跡目の盃を飲み干すシーンは
彼の最高の演技ですね。

>それでいて、刺客に襲われる鶴田の見せ場のシーンをばっさりカットしているのだからすごい。

この映画は全体に切った、はったのシーンは
押さえ気味ですよね。

鶴田が若山を殺るシーンも
タッタッタッ …と階段のぼって
ひと突き・・・・
で「きょ、兄弟か …」で終っちゃう。

ヤクザ映画じゃありませんよ。
逆らいようのない運命的な非劇を描いたんですよ
というメッセージが伝わりますね。


>とにかく、これぞ日本映画っていう映画を紹介していただき、ありがとうございます。

どもども♪
ゲージツですから(笑)

>「女渡世人 おたの申します」
ぜひ見たいですね。

これは封切り観てなかったんで
東映に何度もソフト化の
リクエスト葉書を出しましてね。

セルが出たらもう、大喜びで買いました。

女ヤクザのアナーキストぶりを
笠原、山下コンビが見事に映像化しています。

とにかく、ラストシーンの
藤純子は最高にきれいですよ。

どういうふうにきれいなのかは
観てからのお楽しみで^^

 レンタルあればいいなぁ …
【720】

RE:映画について語ろう  評価

ゆさみん (2015年02月09日 23時19分)

のほさん。
長文のレスありがとうございます。

いやはや、さすが笠原フリークだけのことはありますね。
重要なセリフはほとんど覚えていらっしゃるんだぁ(笑)

私が映画を見て途中で思った感想に対して

>ああいうものがなければ、義理人情ドラマをひっくり返してクライマックスまでもっていけないのも確か、と思うんですよ。

ははは。おっしゃること十分分かります。
「悪い方悪い方に転がり落ちていくのは分かっているじゃん。どして、わからんかなあ、もう」
っていうのは、もうドリフの「志村〜、うしろ〜」と言っているのと同じと思ってくださいませ(笑)
映画の世界にどっぷり浸かってミーハー気分(これまた死語か?)で見て楽しんでしまいました。

映画が出来るまでのいきさつについては、「映画はやくざなり」に出ているエピソードで知ってはいましたが、のほさんはさらに奥深いところまでつかんでいて、さすがですねえ。

笠原氏の本には、映画のできは不満でできあがった映画を見て「仁義なき戦い」と同様にふてくされていたことを書いていましたね。で、後でみたら「なかなか良くできている映画じゃないか」と思ったとも。氏の代表作とも言える作品が、両方とも同じようになっているってのも面白いですね。やはり、映画は脚本家と監督のぶつかり合いで出来る作品なんですね。

閑話休題。
ところで、私は、監督ではなくて、脚本者を見て、映画に注目することよくあるんですよ。
例えば、洋画でも「スピード」はヤン・デ・ボン監督よりグラハム・ヨストの脚本でもっている作品だと思います。だからグラハム・ヨストが脚本に参加していない「スピード2」とか見られたもんじゃなかった。
それより氏が書いた「ブロークン・アロー」の方が面白かったし。
あんまり日本ではヒットしなかったけどストーリーとしては氏が脚本を書いた「フラッド」も良くできていると思います。ダムの決壊と銀行強盗をミックスしている作品で、未見であれば良かったら見てください。(笑)

で、話をもどしますが、笠原氏は本で「客の入りのいい映画ばっかり撮っているだけでは、現場からはバカにされる。客が入らなくても作りたいものを作るといった気概のある作品を作ると、骨のあるヤツだ、と一目置かれるようになる」みたいなことも言っていましたね。現場の雰囲気がよく分かるような気がします。

のほさんが言われる若山富三郎の演技もいいですねえ。
この作品でそれまで陽が当たらなかった氏が注目されていったとか。
氏は剣術において、日本刀の扱い方がもっとも上手い役者である、というのをどこかで耳にしたことがあります。

それと名和の演技もいいですねえ。
もちろん鶴田浩二は指摘されたように素晴らしい。

それぞれにちゃんと見せ場が設けられていて、ホントに素晴らしい。
墓場の雨の中のシーンは、のほさんが言われるようにセリフとも相まってもはや様式美ですね。

それでいて、刺客に襲われる鶴田の見せ場のシーンをばっさりカットしているのだからすごい。

金子が「よくやった」と言って手下を褒めようとしたら手下がやられている、っていうシーンが引き立ちますもんね。(こういったパターンって、今ではよく使われますが、当時はどうだったんでしょうかね?嚆矢はどこだったりするのでしょうか?)

シェークスピアをイメージしていたというのは驚きでした。それと、やはりね、という思いもあります。さすが笠原氏、深いところまで考えていますねえ。

とにかく、これぞ日本映画っていう映画を紹介していただき、ありがとうございます。

>「女渡世人 おたの申します」
ぜひ見たいですね。
問題は、レンタル店にある可能性がなかなか低そう(苦笑)
【719】

総長賭博  評価

野歩the犬 (2015年02月07日 11時38分)

■ゆさみんさん

改めて

「博奕打ち 総長賭博」

笠原和夫が山下耕作と初めてコンビを組んだ作品。

封切り一年後に三島由紀夫が「映画芸術」誌で激賞。

任侠映画をアンダーグランドから一気に
批評対象として昇格させた歴史的作品。

もっとも、社長の岡田茂自身は
この作品の「芸術性」自体は
早くから評価していて、笠原と山下をよびつけ

「おまえらゲージツみたいなもん、つくりやがって。
 ゲージツではめしが食えんぞ」

とクギを刺している。

例によって岡田茂の「タイトルありき」でスタート。

正月二週目の封切りということで
まあ、芸者衆を囲んで全国の親分たちが
一同に会して気前よく大尽ばくちをするような
プロットをイメージしたんでしょうか。

スピードポスターには紋付袴の鶴田浩二が匕首を抜き
バックには盆ゴザの上での大花会の様子となぜか
獅子舞! がコラージュされているという、
摩訶不思議なものになってます(笑)

とりあえず笠原は初めて山下と組むもんで
助監督連中にどんな人物かを聞いて回ったが、
さっぱり要領を得ない。

要するに山下は「大」のつく寡黙な人で自分の思想や
ドラマツルギーなど一切、喋ったことがない、という。

まあ、それでよく監督が務まるもんだと思うんですが
山下はすでに錦之助主演の
「関の弥太っぺ」など従来の股旅ものに
リリシズムを注ぎ込んだ名手として評価が高く
「兄弟仁義」シリーズでもヒットを連発していた。

そこで笠原は社員寮の一室に山下を招いて花札を引く。

なにも喋らないから一週間、
来る日も来る日も花ばかり引いて
三百万!ぐらい勝っちゃう。

「で、お前さん、これ、払えるの?
 払う気ないなら、いい加減、
 なにが創りたいのか言ってくれ」と。

そこで笠原いわく、山下はやっと

【大事な宝石箱のふたを開けるような慎重な言い回しで】

「兄弟仁義の逆をやりたい」と言う。


要は毎度「おれの目を見ろ、なんにも言うな」式の
義理人情ドラマばっかり創らされているので、
そんなものを一度、根底からひっくり返したい
という欲求不満が鬱積していたんですね。

笠原にしても会社の注文ばかりで書いてきたから

「そりゃ、面白いじゃないか」

と渡りに舟でさっそく
新宿の河野組という親分に取材に行って
跡目相続の内紛というものをテーマに
シナリオを書くんです。

(↓)
【718】

総長賭博  評価

野歩the犬 (2015年02月07日 11時34分)

確かにゆさみんさんの指摘のように
若山のあまりの意固地さ、
子分の三上の暴走、果てはなんで鶴田の女房まで
自害しなきゃならんのか、と
首をひねるところもあるんですが
ああいうものがなければ、義理人情ドラマを
ひっくり返してクライマックスまで、
もっていけないのも確か、と思うんですよ。

そして、それらドラマのアヤの部分を
鶴田の芝居が見事に昇華させている。

もともと、三島由紀夫は大の鶴田ファンでして。
この映画の鶴田にはもう、ベタ惚れなんです。

私もこの鶴田は好きだなぁ。

若山が仮出所して差し向かいで飲むでしょ。

弟分の名和が跡目になったことを
切り出さなきゃならない。

「ひとつ、お前に頼みがあるんだ。これを見てくれ」

と跡目披露の分厚い挨拶状を差し出す。

若山はてっきり鶴田が跡目になったもんだと思い込んで

「こいつぁ、すげえや。
 おめぇにもやっと花が咲いたな」

と喜々として箱を開ける。
弟分の名和が跡目を継いだことに
どう反応するか、若山を見る鶴田。

このときの「困惑した視線の芝居」が実にいい!

でそのあとのお互いのセリフのやりとり

「石戸?石戸が跡目?
 兄弟、こりゃ、いったいどういうことなんだい!」

「一家内と兄弟会で決まったことなんだ …
 俺はお前を推したんだが、通らなかった …」

「俺のことはどうでもいい。
 なんで兄弟が継がないんだ、
 誰がどうみたって天竜一家は
 兄弟が継ぐのが筋じゃねえか」

「俺は大阪の出だ。はなっから受ける気はなかった」

「だからといって、石戸が受ける筋じゃねえ!
 あいつはな、俺や兄弟の五厘下がりの弟分なんだぜ、
 俺はこんなもん、のまねぇよ!」

「松田、一家内で決まったことをのむのが、
 渡世人の筋だ。
 白いもんでも、黒といわなきゃならねぇときがある。
 それくらいのことがわからねぇ、
 お前じゃねぇだろう」


このやりとりはもう丸暗記しちゃいましたね(笑)

(↓)
【717】

総長賭博  評価

野歩the犬 (2015年02月07日 11時27分)

それに鶴田だけでなく、
出演者それぞれにいいセリフがありますね。

翌日の出所祝いに招かれた若山が名和にむかって

「中井(鶴田)が跡目の話をうけて、
 縁筋が違うから、と一応断るのは
 ヤクザの作法に従った立派な挨拶だ。
 そこを無理に口説いて跡目に据えるのが
 お前ら弟分の仕事じゃねえのか!」


このセリフがあるから金子(顔がすでに山森になっているのが笑える)に

「おめえさん、いつからそんな
 みっともない了見の男になったんだい」と言われて

「叔父貴、あっしらヤクザは
 神様や仏様じゃ、ありません。
 なんで俺が可愛い子分を死なせたり、
 ヨセバに落ちたんだ
 みんな天竜一家を思えばこそ、じゃありませんか」


う〜〜ん、筋で推してくる(爆笑)


鶴田の女房が自害したあと雨の中で墓参りするシーンもしびれますね。

「もういっぺん話し合えると思って
 持っていたんだが、これでしまいだな」

と、鶴田が墓石の縁に兄弟盃を叩きつけて割る。

手が懐に入る。  と、藤純子が

「みんなを助けるために死んでいった姐さんの前で 
  …兄さん、それでも人間なの!」

もちろん斬り合いが始まるわけもなく
鶴田、若山、藤、それぞれが別れてゆく。

一人、雨の中を行く鶴田の足元に三上が飛び出してきて

「叔父貴、俺を殴ってくれ、好きなだけ殴ってくれ!」

鶴田が

「俺のいうことを聞け、この渡世から足を洗え!
 おめえの命はおめえだけの、もんじゃねえんだぞ」

三上は

「できねえ。そいつはできねえ。
 俺の道はひとつしかねえ、
 俺は松田の親父についていくしかねえ、
 叔父貴だって、叔父貴だって、
 そう教えてくれたじゃねぇか!」

ヤクザ渡世のどうしようもないしがらみの中で
三上を一発、殴った鶴田は
足元で泣きじゃくる三上にそっと
番傘を置いて去ってゆく。

見事な様式美だと感じました。

 三島由紀夫は

「雨の墓地のシーンと、信次郎の松田殺しのシーンは、
 いずれもみごとな演劇的な間と、
 整然たる構成を持ったシーンで、
 私はこの監督の文体の確かさに感じ入った」

と書いています。

(↓)
【716】

総長賭博  評価

野歩the犬 (2015年02月07日 11時23分)

で、クライマックス。


>三島由紀夫氏はギリシャ神話を思わせる、と書かれたそうですが、私はシェークスピアを連想いたしました。けっこう深いですねぇ。

実はシェークスピアなんですよ ^^

あの鶴田の殴りこみシーンに関しては
笠原は「音楽劇」をイメージして
書いたらしていんです。

鶴田が「どけっ、どけっ」と階段をあがる
それに合わせて三上が
「叔父貴、叔父貴!」と押し戻す。

これを笠原の脳内では合唱団が演じてるんです。

で、駆けつけた藤純子がポツリと
「ひとごろし…」って言うシーン。

あれもシナリオでは

「ひとごろし、ひとごろし、ひとごろし」

って、何回も言ってるんです。

「どけっ、どけっ」

「叔父貴、叔父貴!」

それを舞台下から

「ひとごろし! ひとごろし! ひとごろし!」

のコーラスが入る、というイメージですね

で、実の妹から
「ひとごろし」よばわりされた鶴田がラストで
金子にむかって

「任侠道 ? そんなもなぁ、俺にはねぇ。
 俺はただのひとごろしだ。そう思ってもらおう」

につながってゆく。

笠原はこのクライマックスを自分が構想した
ドラマの重さや激しさに耐え切れなくなり
布団の中で「ドラマ熱」にうなされながら書いた、
と言ってます。

実際四十度ぐらいの高熱が出た、
というから凄いもんです。

シナリオではこのあとナレーションで
乱闘シーンにかぶせていきなり
「判決 無期懲役」と出てエンドマークになるんですが
映画では鶴田が神棚に向ってドスを投げつけてますね。

笠原は「あれだけはどうか」と思ったらしいです。
いったんピリオドを打ったあとに
また監督メッセージみたいなものをかぶせているのが
シナリオライターとしては気に入らなかった、とか。

というのが、このシナリオはちょうどテレビで
「アンタッチャブル」が放映されてた時期で
笠原は「アンタッチャブル」みたいな
クールなドキュメントタッチを期待していたんですよ。

ナレーションで
「19××年、アル・カポネは・・・」で始まるタッチですね。

ところが試写を観たら
「えらくのんびり撮ってるなあ」と感じたらしいです。

実際「総長賭博」で初めて、
任侠映画にナレーションが使われたんです。

これが将来「仁義なき戦い」のとき役に立った、と。
このあたりも含めて面白いですね。


■「女渡世人 おたの申します」も
 機会があればご覧いただき
 感想を読ませていただければ幸いです。

長文失礼しました。

のほ
【715】

RE:映画について語ろう  評価

野歩the犬 (2015年02月01日 13時08分)

■おおっ
   
  ゆさみんさん

   「総長賭博」手に入りましたか!


  今日、明日はちょっと今から 
  
     手が離せないもんで

    改めてレスいたしますね ^^


 のほ

     
【714】

博奕打ち 総長賭博 (1968年)  評価

ゆさみん (2015年02月01日 12時28分)

博奕打ち 総長賭博 (1968年)
東映が製作した山下耕作監督、笠原和夫脚本、鶴田浩二主演のヤクザ映画。1968年1月14日封切。95分。三島由紀夫が絶賛した事でも知られる、東映ヤクザ映画の傑作。

監督: 山下耕作
脚本: 笠原和夫
出演
中井信次郎 - 鶴田浩二
弘江 - 藤純子
つや子 - 桜町弘子
石戸幸平 - 名和宏
水谷岩吉 - 曽根晴美
松田鉄男 - 若山富三郎
仙波多三郎 - 金子信雄

昭和九年、天竜一家の総長荒川が倒れ、後継問題が俄かに浮上した。跡目に押された中井信次郎は辞退、兄弟分で服役中の松田鉄男にその位を譲る。しかし荒川と兄弟分の仙波多三郎は承知せず、石戸幸平を推挙した。仙波は相続を強行し、石戸が二代目に決定する。その襲名披露大花会を前にして松田が出所、事情を知って激怒した松田は石戸に殴り込みをかけるが果たせず、謹慎させられる。これは全て仙波が天竜一家を乗っ取るために書いた筋書きだった。中井は花会を取り仕切る立場にあり、お互いの真情を知りつつも2人は兄弟の縁を切った。花会の日、石戸は中井から仙波の乗っ取りを知らされ仙波に対立するが、仙波の放ったし客に・・・(以上、ウィキペディアより)

いやあ、単純に面白かったっす。
三島由紀夫氏はギリシャ神話を思わせる、と書かれたそうですが、私はシェークスピアを連想いたしました。けっこう深いですねぇ。
ただ、見ている途中では・・
若山富三郎の手下の行動に「おいおい、いくら兄貴のためといいながらそれじゃあ、鶴田浩二の立場が無くなるわい。あまりに無鉄砲なんでないかい?」
「若山富三郎もねえ、あんまり頑固すぎだろう。自分で悪い方に悪い方に仕向けているようなもんじゃないかい」
「結局鶴田浩二の立場がどんどん悪くなってしまうやんか。あ〜あ」
などといいながら、こらえにこらえた鶴田の最後の討ち入りの場面で溜飲を下げつつ
「任侠道か……そんなもん俺にはねえ……俺は、ただの、ケチな人・ごろ・しなんだ……」
のセリフに「ううっかっこいい」と震えたゆさみんであります。

演出に感心したのは、最後の討ち入りの場面以外は、鶴田の立ち回り的な場面が無いこと。予告編を見ると、最後の討ち入りの場面の前に、鶴田がし客に襲われて、それをかいくぐっていく立ち回りの場面がちゃんとある。それが本編ではものの見事にカットされている。
監督は、よく我慢したなあ、と思う。絵的に見栄えのするところをまるまるカット。しかし、それがあるがゆえに最後の立ち回りが鮮やかになり、引き立っている。また、笠原氏の練りにねられたセリフもきいている。

ヤクザ映画でありながら、人間の生き方における無情というか、普遍的なテーマが奥底にある名作であると思う。
【713】

生頼範義展 パート2  評価

ゆさみん (2015年01月26日 22時19分)

平井和正氏の文章書いて、あらためて氏のイラストをてがけた生頼範義氏をあらためて調べていたら、

ギョギョギョ

っとなりました。

一つは、昨年初めに開催されて、このトピでも紹介した「生頼範義展」のパート2が今年の7月にあるというではないか。
https://www.facebook.com/noriyoshiohrai
開催自体もうれしいけれど、嬉しいのは、この宣伝となっているポスター。
私の大好きな「マッドマックス2」ではないか。
この展覧会、前回で紹介されなかった絵を展示するということで、ファンには垂涎の展覧会となるであろう。おそらく、イラストレーターを目指す人やプロの画家達も大勢来県すると思われる。いやあ、楽しみだなあ。

ところで、前回の展覧会で販売されていた「図録」。定価は3千円ちょい。
私は「プレミアがつくことは必至である」と書いたが、案の定プレミアがついている。
ヤフオクでは3万円がアマゾンでは90万円(いくら何でもそれはないだろう)とな。
ほら言った通りでしょ。ほんの出されてから1年にも経ってないのにこの価格だもん。

でも、ファンには嬉しい氏の画集が最近、出版されている。

「生頼範義 緑色の宇宙」 (玄光社MOOK illustration別冊)

である。なんと定価は2千円。
画集としてもこの値段は破格であろうし、図録で紹介されていた絵も多数収録されていて、氏を慕う寺田克也氏、加藤直之氏などの氏の絵を中心になされた対談も収録され、お買い得となっている。

http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E9%A0%BC%E7%AF%84%E7%BE%A9-%E7%B7%91%E8%89%B2%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99-%E7%8E%84%E5%85%89%E7%A4%BEMOOK-illustration%E5%88%A5%E5%86%8A/dp/4768305830/ref=sr_1_1/378-7261487-3937560?s=books&ie=UTF8&qid=1422277563&sr=1-1

過去の画集をみても、この後、再版されることは無い可能性もあるので、興味のある人はAmazon、楽天ブックス等で早い内に購入することをお勧めする。手に入れるチャンス、ほんと今のうちかもしれないよ。
<  132  131  130  129  128  127  126  125  124  123  122  121  120  119  118  117  116  115  114  113  112  111  110  109  108  107  106  105  104  103  102  101  100  99  98  97  96  95  94  93  92  91  90  89  88  87  86  85  84  83  82  81  80  79  78  77  76  75  74  【73】  72  71  70  69  68  67  66  65  64  63  62  61  60  59  58  57  56  55  54  53  52  51  50  49  48  47  46  45  44  43  42  41  40  39  38  37  36  35  34  33  32  31  30  29  28  27  26  25  24  23  22  21  20  19  18  17  16  15  14  13  12  11  10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  >
メンバー登録 | プロフィール編集 | 利用規約 | 違反投稿を見付けたら