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【39】

RE:カンパチ・ベルガーZX

カンパチ (2015年09月16日 23時20分)
2,3日前、BSで映画「武士の家計簿」を見ました。



原作は、すでに読んでましたので、どんな風に映画化されたのか興味がありました。


映画は、家族愛の話になってました。

映画にするとなると、そうなっちゃうのかな。


原作は、小説ではなく、新書(新潮新書)です。

著者は磯田道史という歴史学者で、「日本社会経済史」を専攻している、とのことです。


この新書は、非常に面白かったです。

幕末維新の時代に生きた三代に渡る武家の家計状態を、歴史家の視点で整理した、といった感じです。


この新書の副題は

「加賀藩御算用者」の幕末維新

となってます。


御算用者というのは、藩の経理係、といったところでしょうか。

カタナよりソロバンに生きた武士ですので、

幕末維新の、切った張ったの血なまぐさい場面からは、2歩も3歩も引いたところにいた武士、とも言えます。


なので、この映画にも、ちゃんばらシーンは出てきません。


そういう武士の目に、幕末維新は、どう映っていたのか、

という視点で、この映画を観るか、原作を読むかすると、面白いのです。


学校で習った歴史の話だと、

幕末維新というのは、イケイケどんどんの時代、という印象を持ちますが、

当時、日本には、多分、7〜8千万人くらい住んでいたので、

誰もかれもがイケイケどんどんだったわけではありません。

そんな人は、ほんの一部です。


大方は、「何やってんだろ」くらいのものです。

「将軍様が、天皇という人に変わったらしい」とか。


あ〜、そういえば、ちょっと思い出したことがあります。

なんかの歴史書に書いてあったのですが、

当時の日本の庶民は、明治天皇という人のことなど、誰も知りませんでしたから、

明治新政府は、日本庶民に、

「これからは、この人が日本で一番偉い人なのだ」

と知らせるために、明治天皇を、全国旅行させたんだそうで。

地方巡幸と言います。


他にも、いろいろやったみたいです。

相当苦労したらしい。


そんなわけで、「武士の家計簿」を読んでると、

時代の変化の中にあって、

無知な人、傍観する人、振り回される人、うまく時勢に乗っかった人、など、

様々だったことが、いくらかは分かります。


この話の主人公である猪山家の人たちは、

ソロバンの技術のおかげで、借金まみれの超貧乏一家から、超高給取りになりました。


読めばわかります。

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【40】

RE:カンパチ・ベルガーZX  評価

カンパチ (2015年09月17日 00時44分)

【39】に、


>当時、日本には、多分、7〜8千万人くらい住んでいたので、



と、適当なこと書いちゃいましたが、間違ってました。すみません。



ネットで今調べたら、3300万人くらいだったそうです。



これはこれでまた面白いのですが、


太平洋戦争時には、8000万人を超えてたようです。


わずか70数年の間に。


なんででしょうね。


確か、なんかにか書いてあったのですが、


徳川時代の約300年間に、

ほとんど人口が推移しなかったことの方が、

はるかに問題なのだそうです。



誰か研究してる人がいると思いますが、


ま、いっか。
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