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【56】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

☆カンパチ☆ (2017年06月05日 17時36分)

>「疲労」についてーーー(8)


疲労というものについて、少し、おさらいしておきましょう。

激しい運動時に起こる疲れは、
運動で酷使しているはずの筋肉そのものの疲労ではなく、
多くは脳疲労であること、
その脳疲労は自律神経の疲労に起因しています。

つまり、「筋肉疲労」ということはまず起きない。
筋肉が疲労したら死んでしまいますので、
筋肉が疲労する遥か手前で、
脳が疲労するのです。

それが「疲労」の本質です。

我々は、日常で疲れを感じると、
「今日の会議では精神的に疲れた」
「肉体疲労がきつい」
などとよく言いますが、
その疲労はどこから来ているのか、どこが疲れているのか。

それを突き詰めると、実は、自律神経の中枢がある脳にその源があると言えるのです。

疲れがたまるとどのような症状が現れますか。

頭痛がする、めまいがする、耳鳴りがする、バランス感覚を失ってふらつきやすくなる、血圧が変動する、など、様々な経験をしているはずです。

これらの症状こそ、まさに「自律神経失調症」の症状なのです。


梶本修身著「すべての疲労は脳が原因(集英社新書)」より。

続く。
【55】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

☆カンパチ☆ (2017年06月04日 15時26分)

ホヤさん、お久しぶりです。

>真珠湾に飾られてて観光名所となってる戦艦ミズーリに特攻した人の話入ってるね。


その話、どっかで読んだことあるなあ、と思いながらウィキを見たら、
書いてありました。

ホヤさん、太平洋戦争について、すごく詳しいですよね。
何か、強い興味を持つようなきっかけがあったんですか。

靖国に関しては、
「国家神道の象徴」
ととらえるか、
「戦場で戦った兵士たちの心のよりどころ」
ととらえるか、で
見方が全く違ってきますね。
【54】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

ホヤ (2017年06月04日 00時08分)

永遠の0原作はそーなってんだ、初めて知ったよありがとうw
確かに映画版もTV版にも無いよね。
百田やりやがったなw
多くの人に知ってもらおうってこったなw いいぞ!

その原作話は
真珠湾に飾られてて観光名所となってる戦艦ミズーリに特攻した人の話入ってるね。


※ゼロ戦、海面スレスレ(20m程)に飛ぶ。

一歩間違えばコンクリートと化した海面に激突す。
当時こんな飛行技術持ってたのは日本軍だけ。
良くたいして修練させないで若者を特攻させたって説は大間違い。
19歳とかで高度な技術を習得していた。
現日本人に出来るか?
出来なきゃ先祖に顔向け出来んだろ? きっと出来る。親や兄弟が殺されるのを防ぎたいと思うなら。


※永遠の0でも描かれているが、当時ゼロ戦は無線搭載。
そこに目付けた米軍は日本軍の周波数だけに反応して爆発する信管を開発。
さらにレーダーを開発。
しかし日本はいち早くその二つとも開発?(読解?)していて、海面スレスレを飛ぶ事により
その信管やレーダーを回避出来る事を知っていた。
だから危険な低空飛行をして敵艦に近づき特攻した。


※奥さんと写真の話は、うーーん。。。
 あったかもね?知らん。

英霊となった特攻隊員達が家族に残した手記は今でも靖国に祭られてる。
それと【花嫁人形】もね。
結婚せずになくなった息子に対して親が靖国に納めた和人形。
死んだ息子宛ての親のメッセージと共に飾られてる。

戦艦ミズーリに特攻した人を探る番組はyoutubeにある。
その中でおそらくこの方だろうと二人に絞られている。
特攻寸前の写真(米軍撮影)が残っている。

(ん?この写真、遊就館にあったかな?・・・?


※永遠の0、。
 卑怯モンと噂される人が家族を思う勇士だった。そこに気付く子孫。

 映画版ラストは色んな想いが交差する。
 TV版ラストは靖国神社の遊就館戦没者写真。(写真撮影不可な場所なので貴重なカット。


※涙無くして語れません。
【53】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

☆カンパチ☆ (2017年06月02日 17時32分)

畜産業の話≪10≫


前回、とうとう、「屠畜(とちく)」と言う言葉が出てきてしまいました。

畜産について何事かを知ろうとする場合、
屠畜というものを避けて通る訳には参りません。



屠畜場は「生き物」を「食べ物」に変える施設、と捉えることができます。
この捉え方は、「人間のエゴ」ですが。

全国に146の屠畜場があります。
その多くに「食肉センター」の名称が使われ、
1年間に、豚1694万頭、牛118万頭が処理されています。
中には、食肉卸売市場を併設しているところもあります。
東京都中央卸売市場の食肉市場がその代表的なものです。

畜産農家から出荷された牛は、運送業者やJAなどの専用トラックで屠畜場に輸送されます。
屠畜場には「係留所」が併設されていて、
到着した牛は、半日から1日ほど休息させます。

そこでは、獣医師の資格を持つ食肉衛生検査所の検査員(地方公務員)が生体検査を行います。

解体ラインに導き、ノッキングペンと呼ばれる場所に1頭ずつ入れ、
専用の道具を使って眉間(みけん)に衝撃を与え、
牛を気絶(スタニング)させます。
倒れこんだ牛は、横の放血スペースに転がり落ちる仕組みになっていて、
頸動脈を切って一気に放血させ、屠畜作業を終えます。

私は、子供の頃、牛をどうやって屠畜するのか、話には聞いたことがありました。
「牛のみけんをハンマーでぶっ叩く」
と。
しかし、後年、まさか、本当にそうやってるとは思わなくなりました。
電気ショックかなんかだと思ってました。

ちなみに、ブタはどうやってスタニングするかと言いますと、
電気式と二酸化炭素ガスによる方法あります。
日本では電気式が主流です。

電気式では、ブタの頭部に電気ショックを加えることで無感覚状態にし、
屠畜時まで持続させます。


屠畜後の牛は、皮をはがしてから腹部を切開して内臓を摘出し、
検査に合格したものは内臓処理室に運ばれていきます。

内臓を摘出された牛体は、専用の電動のこぎりを使って、
背骨を2つに切り分ける『背割り』と呼ばれる工程に回り、枝肉になります。

なかなか、ホラーです。
牛が気の毒、と思うと同時に、
この仕事に従事なさっている方々に頭が下がる思いが致します。
「あなたにできますか」

最後に、枝肉を水洗いして検査をし、
異常がなければ検印が押されて冷蔵庫に搬入されます。

話が前後しますが、
驚いたことに、屠畜前に、係留所で家畜がどのように過ごせるかが、
肉の量や質にも大きな影響を与えるのだそうです。
つまり、「A−5」になるかどうか。
牛の場合、係留所で水を飲ませると、枝肉量が増えることが分かっています。

しかし、残念なことに、日本では、係留所に給水設備を設置することは義務付けられておらず、
水が飲めないところもあります。

OIE(世界動物保健機関・国際獣疫事務局)もガイドラインで「係留所では飲料水を与えるべき」と示しています。


続く。
【52】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

☆カンパチ☆ (2017年05月30日 21時20分)

『白鯨』を読んでると、やはり、
宗教がいかに重大な意味を持つかがよく分かります。

主人公イシュメールとクィークエグは、ある捕鯨船への乗り組みを申し出るのですが、
その際、どの教会に属しているのかを記す書類の提出を求められます。

クィークエグは異教徒ですから、記しようがありません。

船長は、
「おぬしの言うのはどこの教会か、申し立てい!」
と問い詰めます。

すっかり追い詰められて、イシュメールが機転を利かせて、船長にこう言います。

「アンタも私も、このクィークエグも、
 みんな、ありとあらゆる女の腹から生まれた人間、
 私たちの霊魂が、残らず入ってる、太古以来の正教教会のことですよ。

 およそ神を拝む全世界の者が、寄り合って作った、
 大きな、永遠の「最初の組合」、
 これに私たちはみんな属しているのですよ。

 ただ一部のやつらが、この頃になって、
 この素晴らしい信仰を、変にゆがめてしまったので、

 本当はあの素晴らしい信仰によって、
 私たちはみんな手をつないでいるはずなんだ」

「船乗りらしく手を継ぎ合わすと言うかい。

 こりゃ若いの、水夫でなく船牧師になって乗り組んだ方がよかろうぜ、おぬしは。

 こんなうまい説教を聞いたことが無いわい。

 まあ乗れ乗れ、書類の方は良かろう」

二人は、首尾よく乗組員に編入されることになりましたが、
クリスチャンでなければ捕鯨船に乗せてもらえないというのは、
驚きです。

おそらく、聖書の中身を理解してるかどうかはあまり重要ではなく、キリスト教の教会のどれに属しているか、
つまり、様々な儀式といった『宗教行動』を通して、同じ価値観を共有しているか、
ということが重要なのでしょう。

主人公が、とっさに「組合」と言ったことから、そのことが何となくうかがえます。
同じ集団に属している、ということだと思います。

それは、宗教にあまり関心を持たない日本人についても同じことが言えます。

神道や仏教などの教義をほとんど知らなくとも、
神社に参拝し、仏式(儒教式?)の墓参りをするといった、
共通の宗教行動が、
同じ日本人であるという安心感をもたらすのです。

だから、もし、神社の境内でタバコを吸ったり、吸殻をポイ捨てしたりしたら、
たちまち、軽蔑や敵意の目で見られるわけです。

それは、見方を変えれば、宗教の排他性を示しており、
宗教戦争が起きる原因がそこに潜んでいるような気がします。
【51】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

☆カンパチ☆ (2017年05月27日 11時30分)

日本人は宗教についてあまり考えません。
しかし、日常生活に宗教が根付いている人々の場合、そうはいきません。

読み始めてまだ3,4日の『白鯨』を読んだだけでも、
欧米人にとって、宗教は、ただならぬものだということが分かります。

異教徒に対する恐怖、不安。

『白鯨』の主人公イシュメールは、捕鯨船探しの過程で、
ある旅館に泊まり、
彼から見て『異教徒』であり『野蛮人』である一人の屈強な男と同室せざるを得なくなります。

その場面の描写は、実に興味深いのですが、抜き書きするのはしんどい。
一言で言えば、すっとこどっこいのドタバタ。

結果的には、友情が生まれることになるのですが、
そこに至るまでの過程においては、
クリスチャンである主人公より、『異教徒』である「野蛮人」の方が、
はるかに寛大であることを示していました。

何かの信仰を持つことは人の心に安寧をもたらすとともに、
同じ信仰者との間に連帯感を生むものです。
それは、異教徒や無宗教者に対する嫌悪、偏見を生む源でもあります。

主人公は、その「野蛮人」と親しくなるにあたって、
まず、嫌悪、偏見を捨てることから始めなければならなりませんでした。

そして、彼はそれらを捨てることができたし、
その「野蛮人」と同じ所作をすることで、
打ち解け合うことに成功します。

野蛮人クィークエグは、野蛮人などではありませんでした。

イシュメールとクィークエグは、出会った港町から、
捕鯨船の基地である港町へと、短い船旅を共にします。

その短い旅の途中、いざこざがあって、旅客の一人が海に落ちてしまいました。

フェリーでもいいですから、船旅というものを経験した人ならわかると思いますが、
船から海に落ちると、救助は非常に困難です。

船の速度は、どんなに遅くとも時速20キロくらいはあります。
人間が泳いで追いつけるわけがありません。

クィークエグは、救助のための準備を素早く整えると、海に飛び込みました。

ほどなく、彼は、落ちた客を片手に抱え、片手で泳ぎ、救命ボートに辿り着き、救助しました。
水夫たちは異口同音にクィークエグをほめちぎりました。

救助を終えて船に戻ったクィークエグの様子を見て、主人公は、こう思います。

「これほどの無頓着さというもがかつてあっただろうか。

 彼は自分が人道博愛協会の賞牌を受ける資格があるなどとは、

 夢にも思っていない様子だった。

 ただ彼は、

 『塩気を拭くから、真水をくれ』

 と言っただけだ。

 体を拭いて、乾いた服を着て、パイプに火をつけながら、

 静かに周囲の連中を眺め、こんなことを呟いているように見えた。 

 『世界中、どこへ行ったって持ちつ持たれつさ。
 
   俺たち人食い人種だって、クリスチャンを助けることもあるさ』」
【50】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

☆カンパチ☆ (2017年05月26日 20時18分)

畜産業の話≪9≫


肉は、屠畜後すぐに食べずに熟成させた方がおいしくなります。

家畜の筋肉は屠畜直後は死後硬直で硬くなりますが、
時間が経つと再び柔らかくなります。

タンパク質が分解されることなどにより、アミノ酸の一つであるうまみ成分のグルタミン酸が増えます。
これが熟成の正体です。

さらに、アミノ酸が増えることで、加熱時のメイラード反応による香りが強くなります。

店頭の肉はすでに熟成したものです。

牛肉は10日〜2週間
豚肉は5〜7日間
鶏肉は1〜2日間

冷蔵貯蔵(熟成)してから出荷されます。

近年、熟成の効果をうたった「熟成肉」が話題ですが、
どれだけの期間、どのような方法で熟成させるかなどの定義はありません。

ドライエイジング、氷温熟成と言った熟成法が注目されています。

ドライエイジングは、牛肉の場合、温度を1〜2度、湿度を70〜80%ほどに保った熟成庫内で、
肉に風を当てながら1か月以上熟成させます。

風によって、肉の余分な水分が飛ぶと同時に、
微生物の働きでタンパク質がアミノ酸に分解され、うまみが増します。
熟成中に肉の外側に発生するカビは取り除きます。

氷温熟成は、0度以下の食品が凍る直前までの氷温域で、肉を熟成させる方法です。
その原理は、伝統的な寒ざらしや寒仕込みと同じです。
凍らないようにしようという肉の働きがアミノ酸を生成し、
うまみが増します。
ドライエジングより短期間で熟成が進むほか、細菌の繁殖を防げます。
【49】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

☆カンパチ☆ (2017年05月24日 21時39分)

「疲労」についてーーー(7)


【34】で、

>では、疲れていないのに、なぜ「体が疲れた」と感じるのか。

>その答えは「脳の自律神経の中枢」にありました。


と記しました。


では、自律神経の中枢に脳疲労がたまりやすい理由について見ていきましょう。


神経細胞の塊である脳は大きく分けて、
大脳、小脳、脳幹という3つのブロックから構成されています。

このうち、人間の脳のおよそ80%を占めているのは大脳です。

言葉を話す、情報を処理する、記憶する、学習するなどをつかさどる部分であり、

一般には、「脳」というと、この「大脳」を意味します。


大脳の中心には、左右を分ける深い溝があり、
右側を右脳、左側を左脳と呼ぶことは、すでに知られていることです。

右脳は、直観的な情報処理、
左脳は論理的な情報処理に優れていると言われますが、

直感力に優れた人は右側が発達し、
論理派は左側が発達している、
という訳ではありません。

脳の機能の使い方、
いわば学習や習慣の違いで特徴的な分野が表出すると考えるべきでしょう。

「小脳」は、知覚と運動機能を統合していて、
運動やバランス感覚の調整などを担っています。

「脳幹」は、延髄、橋(きょう)、中脳、間脳(視床、視床下部)の総称であり、
呼吸、睡眠、食欲、性欲などを司り、
生命を維持するための機能を担います。

自律神経の中枢は、
この脳幹のうちの「間脳」の「視床下部」にあります。

では、大脳、小脳、脳幹という3つのブロックのうちで、
脳疲労を起こしやすいのはどこでしょうか。

結論を先に言うと、
「脳幹」の「間脳」にある自律神経の中枢の「視床下部」と、
左右大脳半球間の信号を伝達する「前帯状回」と呼ばれる部位なのです。

運動をする、お風呂に入るなどすると体温は上昇しますが、
放置すると体温が過度に上昇して体を構成するタンパク質が変性し、
生体機能が停止してしまいます。
つまり、死にます。

そうしたことを避けるために、
自律神経は血管を開いて血液循環を促し、
発汗の効果で気化熱を奪って体温を下げようとします。

こういった生体機能の調整は、
自律神経によって1/1000秒単位で行わています。


ですから、
「お風呂に入ると疲れが取れる」というのは、間違いです。
心理的な「疲労感」や「ストレス」を解消する可能性はありますが、
本来的な「疲労」は、かえって増すのです。

もし、自律神経が「疲労」という生体アラームを発しなかったら、
人は、風呂に入り続けて、死んでしまいます。
【48】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

☆カンパチ☆ (2017年05月23日 23時41分)

>説教だ!


誰に対しても、説教などしてはなりません。


>彼はこれを呼んで船乗りを目指したが、視力が足らず断念したそうな


田山幸憲さんのことは、ウィキに出てますね。


僕は、読み始めたばかりですが、この小説は、船乗りを主人公にしてはいるものの、
冒険小説ではなく、
当時の人々の固定観念を覆して見せた傑作なのではないか、という予感がします。

この小説の冒頭に、作者メルヴィルがこう書いてます。


『その天才に対する讃頌(さんしょう)の証として本書を

 ナサニエル・ホーソーンに捧ぐ』


ホーソーンは、メルヴィルより15歳ほど年配の作家で、
もし、当時ノーベル賞があったら、
間違いなく受賞していたであろうと思われる、天才的作家です。

僕は、ホーソーン作「緋文字」という小説を読みました。

敢えて感想は書きませんが、
メルヴィルがホーソーンへの敬意を込めてこの『白鯨』という作品を書き上げたのであれば、
単なる船乗り小説ではあり得ません。

また、僕がこの小説を読んでみようと思ったのは、
この小説が、「リア王」「嵐が丘」と並ぶ「英語文学の三代悲劇」の一つと称されているからです。

このうち「嵐が丘」は高校生の頃読みましたが、正直言って、訳が分かりませんでした。
しかし、実は、ほんの数か月前に読み返しました。
そして、作者の言いたいことが手に取るように分かりました。


田山幸憲さんという人が『白鯨』を読んだのは、おそらく高校生の頃だと思われますが、
申し訳ありませんが、
僕が【45】で紹介した部分を高校生が理解できるとは思えません。

もう一か所、この小説の骨格を為すかもしれないと思われる個所を紹介しておきます。

「いったい、奴隷でない人間というものがあるか?

 聞きたいものだ。

 奴隷でない人間がいないとすれば、

  船長の爺さんが何を私に命令しようとーーー

 どんなに私をぶん殴ったりひっぱたいたりしようと、

 それでよろしいということが分かっているから私は満足だ。

 つまり、他の人間も皆何かの意味で大体同じような目に遭っている

 ーーー肉体的にか精神的にかの違いはあってもーーー

 したがって、げんこつは世の中をゴツンゴツンと回り歩くし、

 誰の手も皆相手の肩骨をこづきまわして、

 それで満足しているわけだ」


19世紀にこんなことを言えるメルヴィルがただ者ではないことが分かるでしょう。

実は、「嵐が丘」にも、同じような趣旨の部分があります。

「暴君は奴隷をいじめても、奴隷は暴君に反抗はせん。

 奴隷は自分より下の者をまたいじめるんだ」


これらの発言は、現代社会にもそのまま当てはまります。
【47】

RE:≪マリー・ルイーゼ≫  評価

赤加速 (2017年05月23日 18時26分)

【44】は…

カンパチに対する説教だ!


メルビルの白鯨とは懐かしい。。。

故田山幸憲さんも大好きだった本作品

彼はこれを呼んで船乗りを目指したが、視力が足らず断念したそうな


わかるかカンパチ

生きてる我々には 全力を尽くす義務があるんぢゃぁああああ!

しっかりやれ!
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