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【84】

オイラも・・・

ゑびす4 (2006年10月26日 06時25分)
>近所に野良猫の子供が出来た時、「川に捨ててきて」
と言われ、飼料袋に3匹の子猫をつっこんで川に流し
たのを今でも覚えている。

 うん。。。
 わかるぉ。。。
 オイラも飼っていた犬の子供を始末したことがあった。。。
 青の時の切ない気持ちは絶対に忘れないと思うぉ。。。
 
>ところで、1000万ならする?俺はやはり無料の女房
がいいな。すぐ漏れても「またしてね・・」以外なに
も言わないもん。

 ぉぉ。。。
 偉いな。。。
 オイラは,もう女房とは秋田・・・
 5年はヤッテないぉ。。。
 離婚するかも・・・

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【112】

またみつけたぞ  評価

安倍しんのすけ (2006年11月04日 13時09分)

オラ,しんのすけ。

また,まちがいみつけちゃったぞ。

8ぎょうめ,「青の時」は「あの時」だぞ。

えっへん。
【85】

その仔  評価

ゑびす4 (2006年10月26日 06時29分)

 『その仔』

 その仔は,見捨てられた仔だった。
 誰からも顧みられることのない仔だった。
 5月のある日,彼女はその仔と出会った。
 彼女は4匹の中からその仔を選んだ。
 躊躇することなく。
 
 帰りの車の中,ダンボールの小さな箱の中で,その仔は小さく震えていた。
 車が止った時も,その仔は不安だった。
 その仔は,家の中に入れられた。
 そこは,最初,その仔にとって冷たく感じられた。
 どこを探しても,暖かい母親のお腹は無かった。
 無性に獣臭い小屋の匂いが懐かしかった。

 その仔の目の前に,食物が置かれた。
 その仔は少し匂いを嗅ぎ,彼女を見上げた。
 彼女は,優しくその仔の頭を撫でた。

 その仔は,それまでそんなことをされたことがなかった。
 いつも,その仔は隅に追いやられていた。
 いつも,その仔は他の仔にはじかれていた。
 いつも,母親の乳房の出の少ないところにあてがわれた。
 その仔の後ろ足は丈夫でなかった。
 その仔にとって頭は,殴られるためにある物だった。
 その仔は,他にとって疎まれる存在だった。

 その仔は戸惑った。
 なぜ?
 わたしがたべていいの?
 わたしのあたまをなでるのはどうして?

 その仔は,何もかもが不思議だった。
 その仔は,不意に抱きかかえられた。
 その仔はちょっと不安になった。
 いつ落とされるのかと,恐怖心でいっぱいだった。
 でも,彼女はその仔を抱きかかえ,頬ずりをした。
 その仔は,くすぐったさを感じながらも悪い気持ちではなかった。
 その仔は,初めて人の優しさを知った。

 その仔は大きくなった。
 彼女はもう,その仔を抱きかかえることができない。
 その仔はもう,仔ではなかった。
 でも,彼女の前でのその仔は,仔だった。

 彼女が草原を走る。
 その仔は彼女を追いかける。
 足が悪いから,なかなか彼女に追いつけない。
 彼女が走るのをやめる。
 その仔は彼女に追いつく。
 その仔は彼女に抱きしめられる。
 その仔は彼女の匂いを嗅ぎながら,暖かい日差しを浴びる。

 その仔は,もう,獣臭い小屋のことを忘れてしまった。
 自分を小突いてばかりいる兄弟を忘れた。
 母親の硬くしぼんだ乳房を忘れた。
 今,あるのは,彼女の存在。
 いつも優しく抱きしめてくれる彼女。
 この頭を撫でてくれる優しい手。
 時々,草原で繰り広げられる追いかけっこ。

 その仔は,生まれて初めて幸せを感じた。
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