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【45】

社長 35  評価

ゑびす4 (2006年10月06日 16時22分)

 『社長 vol.35』

 「それだけはやめてくれ」
 N2の親父は,吐き捨てるように言ったという。

 社長は,何もしていない。
 社長に何の落ち度も無い。
 社長は,社長であるだけだった。
 それが原因であり,結果であった。
 何人たりとも社長を責めることはできない。
 そして,同時に誰もN2の親父を責めることはできない。

 我々がN2の家に泊まりに行った時のことである。
 そこで我々は宴会で盛り上がった。
 N2の親父も含めて。
 N2の親父は,苦労人だった。
 出身は,現在北方領土である択捉島であった。
 戦中の苦労話。
 戦後,北海道に移住することになったが,戸籍がなかなか取れなかったこと。
 戦後の苦しい生活のこと。
 我々,戦争を知らない子供達に,生き字引の如く,語り部の如く話して聞かせてくれた。
 社長は,話を聞きながらおでんを食い,さきいかを齧っては,うまい具合に話の合いの手を入れていた。
 その辺は,そつがない。

 N2の親父は,社長を気に入った。
 「S君は,愉しい人だね」
 「S君は,話が分かるね」
 「S君も,苦労したんだね」
 「S君は・・・」
 もう,それは見事に社長を褒めちぎっていた。

 後日,N2の家ではひょんなことから,社長の話になったという。
 社長を褒めちぎるN2の親父。
 そこで,N2は,何気なく言った。
 「俺も社長のようになろうかな・・・」
 そこで,N2の親父から出てきたのは,冒頭の言葉であった。
 「頼むから,それだけはやめてくれ」
 「周りにいると楽しいが,家族になったら大変だ」
 流石,苦労人だけあって,社長はどんな人なのかを,瞬時に理解していたのである。
【44】

RE:よかった!!  評価

笑福亭エロ光 (2006年10月05日 17時54分)

> ファン?
> ほんとにいるのか・・・
> 【28】のような意見もあるしな・・・


人の意見なんて3P両刀・・・じゃなくて賛否両論なり♪





あ!スーさんども♪
【43】

社長 34  評価

ゑびす4 (2006年10月03日 10時15分)

 『社長 vol.34』

 我々は,何か事がある度,ドライブに行くのが常であった。
 この日は,同輩のO(♀)の20歳の誕生日であった。

 我々は,Hの車に乗り,A町のI湖にやってきた。
 特に綺麗な景色があるわけでもなし,ただ,いつものノリでやってきただけだった。
 そして,我々はいつもの如く,写真を取りまくった。
 これも特に意味は無い。
 どこかへ行く度に行われる儀式のようなものだ。

 Hは,駐車場のゴミ籠の中に入ってポーズを取る
 20歳になった記念に,ピースサインで「2」を表し丸で「0」を表し,自分が20歳になったことを強調するO(美人)。
 それぞれがそれぞれの決めのポーズを決めていった。
 そして,社長は・・・
 近くにあった,ドライブインの看板を引っこ抜いていた。
 看板の高さは約3mといったところだろうか。
 それだけではない。
 「ゴミはゴミ箱に!」と書かれた注意の看板も引っこ抜く。
 湖の名称が書き込まれた看板も引っこ抜く。
 兎に角,ありとあらゆる看板を引っこ抜いては,看板を抱きかかえ,満面の笑みで写真に取られて,ご満悦だった。
 勿論,後で看板を埋め直したのは,社長ではない。
 俺達だ。

 しかし,もっと重大な事が起こったのは帰路の事であった。
 2台の車でドライブに行っていたのだが,無謀にも1台目の車は社長が運転することになった。
 誰が言い出したか・・・
 実は,俺だ。
 社長が運転すると,どのくらい時間が掛かるのか知りたかっただけだ。
 悪意は無い。
 無かったはずだ・・・
 そう,理科の学生が好む,「実験」というやつだ。
 兎に角,社長が運転することとなった。
 帰りは来た道を帰るのは,あまりに味気が無いということで,別の山道を帰ることにした。

 車は少なく,社長の運転技術でも大丈夫だろうと判断の上であった。
 しかしこれが誤算であった。
 湖から出発して数分後,道路がアスファルトから砂利道に変化した。
 正に,大きな誤算であった。

 我々が乗った車(社長が運転する車)は,砂利道のカーブを切った時,砂利に車が流された。
 必死にカウンターを当てる社長。
 その努力も虚しく,車は雑草の生い茂る野原へ突っ込んでしまった。

 我々の車脱出作戦は綿密に行われたが,その成果は芳しくなかった。
 我々は,自力での脱出作戦を放棄した。
 近くの農家にトラクターで牽引してもらうことがいいだろうという判断のもと,2台目の車が農家探索の旅に出た。
 幸い1時間ほどで,救出作戦を行ってくれる農家がトラクターでやって来た。

 運転を社長に任せてしまった俺は,激しく後悔の念に駆られていた。
 しかし,その場で待っている間,社長は特に気にする様子も無い。
 鼻歌交じりで辺りの草原の植物生態調査をしていた。
 「おお,こんなところにセイタカアワダチソウが生えてますよ」
 「帰化植物がこんな山奥に生えているなんて,珍しいですよ,先輩」
 自分のドライブテクニックについて,悔恨する様子は微塵も見られない。
 それが社長クオリティー。
【42】

RE:目指せ!芥川賞  評価

回胴勤め人 (2006年09月29日 20時29分)

SB---------------------------------------
すっごいな〜
チミは
スナオに感動したよん
【41】

社長 33  評価

ゑびす4 (2006年09月28日 05時35分)

 『社長 vol.33』

 北海道の秋は短い。
 10月も中旬に入ると,山は眠る。
 厳しい冬の始まりである。
 賑やかな山々の装いは終わり,野原ではすべての草が枯れ果ててしまう。
 辺りは一面,茶褐色一色になる。
 雪が降るまで,北海道は鉛の様な風景と化してしまう。
 それは,そんな暗い暗い冬の始まりのことであった。

 社長のパパはDQNだったが,母方の方は,比較的まともな家庭環境だったという。
 そして,それを確認したのは,我々が3年目になった時のことである。
 暗い冬の始まりにも拘らず,それは我々を明るくさせてくれた。

 社長はその日の朝,いつものようにゼミ室に顔を出した。
 そして,顔だけではなく足も見せてくれた。
 そこにあったものは・・・

 5本指の靴下であった。
 素材は,まるで軍手の様な素材だった。
 ごわごわとして,5本の指がにょきにょきと生えている靴下。
 合ってる。見事に社長とマッチしている。
 ゼミ室は大爆笑に包まれた。

 しかし,それは・・・
 東京に住む社長の祖父母が送ってくれた物だった。
 遠く異郷に住む可愛い孫を想って送った物だった。

 北海道の冬はさぞ厳しかろう。
 水虫である足の指の間はさぞ痒かろう。

 暖かくて水虫にも効く靴下を探し回ったに違いない。
 そのことを知った我々一同は爆笑したことを大きく後悔し,祖父母のの思いに涙した。

 しかし,その事で女性に縁の無い社長が,更に女性から遠ざかったことを社長の祖父母は知る由も無い。
 小さな親切大きなお世話である。
 知らぬが仏である。
 知ってしまったら,「何と不憫な孫であろうか」と更に心を痛めたに違いない。
【40】

>>ほんとにいるのか・・・  評価

鬱ヰ嫌 (2006年09月23日 05時29分)

   不要心配…汗

      至安心。

        祝再開〜♫
【39】

目指せ!アク禁賞  評価

sakuyosi (2006年09月23日 01時33分)

39件目、とったったドー(訪問&介護)

ビンボーくん

君の“視聴率獲得”、全国制覇作戦、見届けたドー♪

その執念で、「真、モグモグ風林火山」打て!
勝てるかもよ♪

次は、
前にオレが提案した、
談話室の総トピに貼り付けるってのは、どうよ?(咲トピ以外の)

君は、もう怖いモン無いやろ、頑張れ♪

励ましの意味を込めて、
君の【評】を100回ぐらいクリックしておくからな〜♪


※ちなみに、わたくし

「社長vol.3」までは読みました〜(誉めて♪)

これからも、「ゑびす100」に為れるように

頑張ってくださいね♪(エヘ♪♪♪)
【38】

RE:よかった!!  評価

ゑびす4 (2006年09月22日 21時23分)

 いつまで持つかは分からん・・・
 すべては患痢妊の御心しだいだ・・・

 ファン?
 ほんとにいるのか・・・

 【28】のような意見もあるしな・・・
 まあどうでもいや・・・

 まあ,当分悪金にはならんよ・・・
 疲れたから・・・
【37】

よかった!!  評価

グダン・ガラム (2006年09月22日 20時09分)

今度は、秒殺はないじゃろな??

三部作はおとなしく「まっとうゑびす」で逝ってクレ^^

「悪菌ゑびす」はしばし封印せよ!われわれファンのために^^

「悪菌」のばやいは変名にする、ちゅうのはオマイのいきざまに反するかもしれんが・・・・ファンのことも考えてクレよんしんちゃん(ワッ!


編集

三部作は、「芥川賞」ちゅうより、「直木賞」ではないでつか?
【36】

社長 32  評価

ゑびす4 (2006年09月22日 14時21分)

 『社長 vol.32』

 あれは何年前のことだろう・・・
 社長がR町からS町に転勤した後の出来事だった。

 S町に転勤しても毎週末のS幌市ス○キノでのお買い物は,社長にとって欠かせない週課だった。
 あの週も社長は,期待に股間を膨らませてスス○ノへと出かけていった。
 『まずは,一服』の『プッシーキャ○ト』。
 いつものように可愛い娘を膝に乗せて『タッチゴーゴー』を楽しみ,ジャンケンに勝って『カウンターゴーゴー』を楽しんだ。
 いつものように『プッシーキャ○ト』での楽しい時は,矢の如く流れていった。
 そして,『軽く一杯』のお手軽ソ○プでも,それなりの娘をゲットして,社長なりの愉しい時間を過ごした。
 
 そして,いつもなら『最後の締め』に行くところだが,あの日は違っていた。
 「いや〜あ,先輩,軽く新しい店でも開拓したくなったんですよ。いっひっひっひ」
 
 そう,社長は新しいFZK店を探そうとしたのである。
 社長にとってススキ○は,自分の庭のようなもんである。
 客引きなんて怖くない。
 ぼったくりがなんだ。
 や○さんなら,自分の親父と同じ稼業だ。どうとでもなる。
 早速,『○スキノタウン情報』をコンビニで買い込んだ。
 そして,探し始めて30分。
 新規開拓の店を見つけた。

 その店に社長が入店した途端,年端もいかない若い娘が群がってきた。
 さながら砂糖に群がる蟻の如く。
 そう,その店はキャバクラであった。
 キャバクラに於いて社長の様に欲情に金を惜しまない客は,甘い甘い砂糖である。

 しかし,その時蟻の1匹が大きな声で叫んだ。
 「あれ〜っ,先生!!」
 そう,その一匹の蟻は,社長がR町にいた頃の教え子だった。

 「ゲッ,まずい・・・」
 反射的にそう思ったという。
 社長は,社長なりに教職公務員である自分の立場を自覚していた。
 しかし,そうであってもやはり社長である。

 FZKに来て,3分も経たないうちに帰るのは,無作法だ。
 何より,群がってきた娘達に悪い。
 とんでもなく失礼だ。
 社長なりのFZKに対する信念である。

 社長は当然,60分間,料金に見合うだけ楽しんだ。
 勿論,元教え子は,その間社長の隣にいたという。
 もしかしたら,膝の上にも乗ったのかもしれない。
 もしからしたら,元教え子にこんな事やあんな事をしたのかもしれない。
 その事について,社長からの報告は無かった。
 でも,社長であるから,当然キャバクラに於ける作法はやり通しただろうというのが,我々の見解である。

 余談ではあるが,社長であるから,その店を後にして『最後の締め』にも行ったのは言うまでもない。
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