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【40】 | RE:≪マリー・ルイーゼ≫ ☆カンパチ☆ (2017年05月18日 19時33分) |
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畜産業の話≪7≫ 「和牛」と「WAGYU」について。 まず、「国産牛」と「和牛」の違いは。 「国産牛」と表示される肉は、「和牛」以外の国産の牛肉であり、 ホルスタイン種などの乳用牛や、和牛と乳用牛を交配させた交雑種です。 「和牛」とは、日本固有の牛の品種を意味します。 基本的には下記の4品種です。 1)黒毛和種 2)褐毛(あかげ)和種 3)日本短角種 4)無角和種 さらに、これらの品種同士を交配させた交雑種か、 その交雑種と4品種、または交雑種同士を交配させた牛の肉は、 「和牛」と表示できます。 ただし、 4品種は「和牛」のみの表示が許されていますが、 交雑種は「和牛間交雑種」、もしくは、交配した品種名を表示することが義務付けられています。 現在、日本で肥育されている和牛の90%以上は黒毛和種です。 そのため、狭義には、「和牛」と言えば、黒毛和種を指す場合もあります。 近年、外国でも、和牛の霜降り肉の人気が高まっています。 それに伴い、アメリカやオーストラリアなどで、 和牛の血を引く「WAGYU」が育てられるようになりました。 低コストで生産される肉なので、 販売価格も日本産の和牛より安くなります。 外国産の「WAGYU」を日本に輸入する動きもありますが、 日本では、農林水産省の、 「和牛等特色のある食肉の表示に関するガイドライン」 により、 国内で生まれた牛以外は「和牛」として販売することはできません。 続く。 |
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【43】 |
☆カンパチ☆ (2017年05月21日 23時09分) |
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これは 【40】 に対する返信です。 | |||
畜産業の話≪8≫ 『A−5』とはなんぞや。 牛肉の最高ランク、と思っている人が多いと思います。 では、『A−5』とは、何を意味しているのでしょうか。 牛肉の格は、「日本食肉格付協会」が制定する『牛枝肉取引規格』に基づいて、格付けします。 この格付けは、二つの基準で決められます。 一つ目は、歩留(ぶどまり)等級(A、B、Cで表わされる)。 二つ目は、肉質等級(肉質を(1)〜(4)の観点で区分し、それぞれ、5〜1の等級で表わされる)。 まず、歩留等級とは、枝肉(枝肉とは何のことなのかは、後ほど説明します)から、 骨や「余分」な脂肪を取り除き、部分肉がどのくらい採れるかを示します。 標準よりたくさんの肉が採れる場合は「A」(歩留基準値72以上) 標準的な量の場合は「B」(歩留基準値69以上72未満) 標準より量が少ない場合は「C」(歩留基準値69未満) 次に、肉質等級とは、 (1)脂肪交雑 (ここで言う「脂肪」は、「余分な脂肪」ではありません。「さし」、つまり、赤身の中にまぶされている脂肪分のこと。だから、「交雑」と言うのです) (2)肉の色沢 (3)肉の締まり及びキメ (4)脂肪(ここで言う「脂肪」も、(1)と同じです)の色沢 の4つの観点で区分し、それぞれ5〜1等級に判定されます。 ここが、ちょっと、理解が難しいところです。 しばし、頭を抱えていただきます。 「等級3」が標準で、数字が大きいほど高い等級になります。 そして、(1)〜(4)の区分のうち、最も低い等級が採用され格付けされます。 例えば、区分(1)〜(3)は「等級5」でも、区分(4)が「等級3」だったら、 その牛の肉質等級は「3」になります。 この二つの基準に基づいて、具体的に説明しますと、 枝肉からたくさんの肉が採れて(つまり「A」)、 肉質等級の区分(1)から(4)につき、どれもが「5」であれば、 『A−5』と格付けされる、ということです。 ですから、「格付け」というのは、『おいしさ』で決めている訳ではないので、 格付けの高い肉がおいしく、低い肉はおいしくないとは一概に言えないのです。 要するに、「結構、いい加減」 格付けは、価格や売れ行きに大きく影響しますが、 実は、この格付けは、脂肪交雑の多い肉(脂肪交雑を多くするにはどうするか、は後ほど)を高く評価する内容となっているのであって、 必然的に、霜降り肉になる黒毛和種に有利に働くのです。 結局、どの肉が本当においしいかは、 「自分で食ってみなきゃ分からん」 ということです。 |
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