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【477】		RE:呉井爺タクシーカンハチ（2021年10月14日 19時13分)
浅野内匠頭がなぜ吉良上野介に切りつけたのか、その動機は、赤穂藩士たちにも分からなかった。分からなかったけれども、赤穂藩士たちは主君の仇討に立ち上がる。これも妙な話です。切り付けた方の浅野内匠頭の動機が、もしかしたら、不純だったかもしれないのに、動機を調べようとしませんでした。現代であれば、殺人事件が発生すれば、まず、「動機」から捜査が始まります。怨恨か、男女関係のもつれか、借金か。ところが、忠臣蔵の場合、動機には誰も注目しないのです。何でだろう、と思うわけです。

【479】		RE:呉井爺タクシー　カンハチ (2021年10月15日 10時10分)
これは【477】に対する返信です。
浅野は以前から吉良に対して恨みを抱いていたことは知られていたようで、浅野がその場の怒りで発作的に切りつけたのではないと推測されます。つまり、計画的犯行ということです。では、なぜ江戸城中で刃傷沙汰に及んだのか、ですが、路上や相手方屋敷に押し入るというのは、目的達成がほぼ不可能だったからであろうと考えられています。江戸城中であれば、ほぼ確実に目的を達成できますし、浅野は予め相手が江戸城に登城する日時を知っていたということです。しかし、浅野以前にも、江戸城中での刃傷沙汰は何件か発生しており、切り付けた側は切腹させられています。切腹させられると分かっていて犯行に及んだわけですが、なぜ、そこまでして、吉良を討とうとしたのかについては、「遺恨を捨てないのも武士道の一つ」とされていたことが一つの要因でしょう。武士のプライドは富士山よりも高いので、ちょっとでも傷つけられたら、どこまでも根に持ち、殺害の機会を待ち続けるのが武士道の一つだった、ということです。現代であれば、「ひっぱたけばそれで十分。何もコロすことないじゃん」といったところでしょうか。
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