| トップページ | P-WORLDとは | ご利用案内 | 会社案内 |
■ 1,746件の投稿があります。
<  175  174  173  172  171  170  169  168  167  166  165  164  163  162  161  160  159  158  157  156  155  154  153  152  151  150  149  148  147  146  145  144  143  142  141  140  139  138  137  136  135  134  133  132  131  130  129  128  127  126  125  124  123  122  121  120  119  118  117  116  115  114  113  112  111  110  109  108  107  106  105  104  103  102  101  100  99  98  97  96  95  94  93  92  91  90  89  88  87  86  85  84  83  82  81  80  79  78  77  76  75  74  73  72  71  70  69  68  67  66  65  64  63  62  61  60  59  58  57  56  【55】  54  53  52  51  50  49  48  47  46  45  44  43  42  41  40  39  38  37  36  35  34  33  32  31  30  29  28  27  26  25  24  23  22  21  20  19  18  17  16  15  14  13  12  11  10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  >
【546】

RE:左手にコカコーラを 右手にカ...  評価

PAINTER (2016年04月12日 11時35分)

ボンジュール、マダム

いやね、これを言うのがまだ20歳そこそこの若いコだったってことが驚きだったのですよw
もう少し年齢と経験を重ねた女性が言うのであればまあわからないでもないんですけど、
これくらいの年齢ならまだ好きとか嫌いとか、そういう部分が優先されるんじゃないのかなあ、と思ったわけです。

それが「ダンナのことを好きだと思ったことは一度もない」とか言うわけですから、こりゃもうワタシビックリですよ。
んで安全牌だと思って選んだダンナの方が、その後何度も浮気をしたみたいなんですけど、
そのたびにワタシに愚痴の電話がかかってきまして。

ワタシとしましては、「別に好きじゃないとか言ってたのに、なんでそんなに怒るん?」って感じだったのですが。
最終的には結婚後7〜8年で離婚成立だったのですが、「無駄にした時間を返せ」と怒っておられました。

まあ嫁の心理というか行動というか、そういったものが色々と聞けてワタシ的には面白かったんですけどねw
携帯のチェックはもちろん、PCの履歴や服についた香水の匂いを調べたり、ダンナの挙動を監視している様子に興味津々でございましたw
その時は将来自分が結婚したら嫁の監視に気をつけよう、と参考にする予定だったのですが、
未だ参考に出来ることもなく現在に至っておりますw

そんな話を思い出しているうちに、
もしかしたらムッシュも知らないうちに浮気チェックをされているのかもしれないな・・・と考えて、思わずニンマリしたワタシでありましたw
【545】

RE:左手にコカコーラを 右手にカ...  評価

みゆりんりん (2016年04月12日 08時44分)

オッパーw

>嫁 「女はね、結婚ってなったらそういうところを第一に考えるのよ」

この部分、誰でも持ってると思うよw
特に『めっちゃ好き』って人が居なくて、嫌いじゃないし〜くらいで付き合ってて結婚を考える年齢になったとしたら、その選択肢になると思う。

周囲も結婚してきててそろそろ・・・となると、飛びぬけて好きな人が居ないなら、後は性格とか条件とか。

結構居るよ。
資産持ち男にほだされて・・・とか。

情況によると思うなw

それも悪いとは言えない。
強い思いが無い分、感情的にならずに済む。
『あ〜、これじゃもうムリだわ』って思った時が縁の切れ目だなw

>でも1人で歩いてもつまんねーんだよなあ。

腐るな・腐るな(笑)

え〜、記念すべき第一散歩。
目標がないとなって事で、片道約3キロに満たないスーパーに設定。
毎日車では通ってるけど、やっぱ視界が違う。
『へ〜、あんなところにあんな建物が?え〜、この家の造り、変〜』とか好き勝手な事を言いながら。

はい、スーパーに着きました。
俄然テンションが上がり、道明寺・ずんだ餅、惣菜を買っちまった!

サラダを用意して出掛けたのに・・・

今日はもう少し遠くキツイ坂道がある別のスーパー設定。

あの〜、これ、間違ってません??

余計太っていくイメージが湧くのは気のせい?

>たまにこういうのが入るのがココの特色でもあるんで、リハビリも兼ねてちょっとねw

そうだよねw
ちょこ〜っとおいでになった方々が言ってたもんね!

>ツバメと王子なんて童話は初めて知ったよ。思わず検索してしまったくらい

あった?
小学校の時、アンデルセンを読み漁ったので、その時のうろ覚えだけのタイトルだった(笑)

って事は、ペイさんが純粋に作った童話だったのかw
やるじゃーんw
【544】

RE:左手にコカコーラを 右手にカ...  評価

PAINTER (2016年04月12日 01時12分)

先ほど師匠の板でちょっと書いたのだけれど、
10年くらい前にワタシの知人の女性と、電話でこのような事を話した記憶があります。


以下会話


嫁 「こないだダンナの履歴見たらさ〜 JKの動画ばっかり見ててほんっと気持ち悪かった」

ワタシ 「別に普通なんじゃないの?本物のJKに手を出すよりマシじゃん。それに好きだから結婚したんじゃないのか?」

嫁 「いや、それが好きとかそんなの、全然無いのよ〜。どっちかっていうと安全牌だと思って」

ワタシ 「安全牌?それってどういう意味?」

嫁 「どう見てもモテないだろうから浮気もなさそうだし、仕事も安定した職場だし」

ワタシ 「打算で結婚したってこと?」

嫁 「女はね、結婚ってなったらそういうところを第一に考えるのよ」

ワタシ 「こわっ!」


その後その夫婦は、ダンナの方の度重なる浮気が原因となって数年前に離婚しました。
離婚後に元嫁に話を聞くと、

「安全牌だと思って結婚したけど、結果そうでもなかった」
と語っておりましたw

でもこの嫁って、当時まだ22とか23歳くらいだったんですけど、世間一般の女性もこんな感じなのでしょうかね?
さすがにマダムは違いそうだけどw
【543】

RE:左手にコカコーラを 右手にカ...  評価

PAINTER (2016年04月11日 22時17分)

皆様こんばん。
こないだ作ったカレーが、とても口に合わなかったんですよね。

近所のスーパーで○○○○○カレーというのを目にしまして、多分20年ぶりくらいに買ったんですよ。
これってどんな味だったっけ?てな感じで。
で、一口目で「うわ」って思ったんですけど、カレー食べてこう思ったのなんて何年ぶりかしらね・・・。
まとめ買いしなくて本当に良かったw


◆マダム

負けたの? まあワタシも負けましたけどねw

夜間歩行ってのもなかなか楽しそうですね。
ワタシの場合、今の時期に外に出たらくしゃみ鼻水が止まらなくなるので出来ませんが、
花粉の季節を過ぎたらそういうのもいいかなって思っております。
でも1人で歩いてもつまんねーんだよなあ。 くそーすw

童話はほら、しばらくこういうのはご無沙汰だったでしょ?
お嬢がいなくなった後は何か書く気力が失せてたんだけど、
たまにこういうのが入るのがココの特色でもあるんで、リハビリも兼ねてちょっとねw

ツバメと王子なんて童話は初めて知ったよ。思わず検索してしまったくらいw
多分今まで読んだ童話の数では、 マダム>>>PAINTER こんな感じなんだろうなあ。


◆真、風間さん

たまゆら、ハマってますねw
アニメを使った町おこし、いいですねえ。
ワタシが子供の頃なんかは、まだ アニメ=子供の観るもの って認識の方が多かったように思います。
まあ今みたいに大人向けのアニメも少なかったですからね。

アニメ=オタクが観るもの

はい、そう思ってた時期がワタシにもありましたw
今は立派なアニオタです。まあ風間さんには負けそうだけどw

でも最近はそういう偏見も少なくなってきたので、
そう考えると良い時代になったなあ、って思いますね。
オタクと言われようが面白いものは面白いですし。
【542】

RE:左手にコカコーラを 右手にカ...  評価

みゆりんりん (2016年04月11日 16時13分)

こいじょーw

童話読んで、涙と鼻がダダ漏れしとんのけ?

>ある意味、すんげぇ感性の持ち主だな

いや、冬はやっぱり寒いから必ず履くって(笑)
危ないのは夏だな。
パンツ履かずにズボンだと、スースーして涼しいってよ。
鯉僧もどうや?

ちなみに、パンツの色は赤!

赤か黒しか履いてるの見た事ない。
会社にシャワー室があって、スッポンポンかパンツが目につく。

台所に用があってスタスタと歩いて行って、ドアをどうわと開けたら、タオルでパーンパーンと叩きつけてるのか拭く為にやってるのか定かでない行動を見た。

人に黄門見せるくせに、いきなりの時は驚くみたいで『うわっ』って隠した・・・意味分かんない(笑)

あ〜気にすんなって言いながら必要なものを取って出て来たけど、他の人もすっげ驚くんだよな〜今更(笑)
その人なんか、酒が入ると脱ぐ癖があるのに。

サルはね〜、人として信用出来るよw
異性としてなら死んでも嫌だけど(笑)
異性として考えろって言われると、気持ち悪くて吐きそうになるw
【541】

RE:左手にコカコーラを 右手にカ...  評価

みゆりんりん (2016年04月11日 16時03分)

へいへーい、マイド〜w

パチンコなんてンコ喰らえ!
機械に遊ばれるなんてアホらし(プンプン)
お菓子食べて炭酸飲んで昼寝して、本読んでるほうがよっぽどマシだわ(笑)

あ・・・ダイエット兼ねて今日から夜間歩行するって旦那に言われてた・・・
メンドーだわ。いつまで続くのかな(笑)

忠・チュー・チュウ〜♪

>そしてそれにいつの間にか便乗してマダムも呼び捨てするようになってたというね

うん。
目からうろこだった!
呼び捨てにしていい人って居るんだな〜って(笑)

「鯉憎さん」・・・
あれはビックリ仰天だったわw
今なら『あ〜、あんたくらいのボケなら日常茶飯事』って驚きもせずの納得だろうけど。

あれで一つお勉強したのは!
こいぞうと打つと『憎』に変換されるパソコンだと言う事。
だから『こいそう』と打つと大丈夫って事で、形がそれらしいなら確認してない(笑)
いつ何時『憎』にすり替わってるか、誰も知らない気付かない(笑)

>「これくらいなら大丈夫かな?」と手さぐりしながらやってた感じだったよねw

だったようなw
とにかく『あっ、何でもイケる広〜いタイプ☆』ってのだけは認識しきった感があるw

久々の童話。中々のもんでしたねw
最初のくだりのところは、ツバメと王子?
アンデルセンに似せた感じかな?と思いながらスタート。
ラストは全くの創作やぁ〜w
筆がのったのか?

年に2回くらい、エネオスとかどっかで、童話を募集するじゃん。
狙ってみたら?いや、マジでw
【540】

RE:左手にコカコーラを 右手にカ...  評価

真、風間 (2016年04月11日 16時28分)

おはよー

昨日、たまゆらの横須賀での卒業式イベントに
参列してきましたよ。
最終的に前売りの一般販売で立ち見席まで開放したんですから、相当の反響だった様です。
私は前から5列目の一番端の席でしたが。

24日の広島の竹原の卒業イベントはもっと盛り上がる事が予想されます。

今回はキャスト7名と監督が登壇して、トーク中心のイベントでした。
たまゆらはOVA〜6年の年月を経て一旦完結。
キャストそれぞれにいろんな思いが有った様で。

今週中も新宿の上映館や松竹本社でイベントが有りますがこれで終ってしまうんだなと。
松竹が味を占めて暫くしたら続編を作る様な気配が???
横須賀の汐入の商店街(ドブ板通り)でもタイアップイベントを協賛していて、食事処でたまゆらメニューを注文すると、ステッカーの配布とスタンプラリーでラリーの用紙にスタンプを規定数を集めると抽選で景品がもらえる様です。
昨日も店の前で行列ができていましたよ。
私の自宅は汐入から近いので5月の連休を跨いで、スタンプ集めしようかなと思っています。
一応横須賀の汐入も舞台になっているし、声優が
汐入駅の1日駅長になってPRに一役買った事も
過去に有りました。

地方自治体とアニメのコラボ、今では珍しい事ではなくなりました。まだまだハードルは高い様です。何故か両者を結ぶ接点が少ないからです。
地方自治体が町おこしの為にコラボしたくても、窓口が以前はなかったし、話を持っていても断れる事も有った様ですが最近は両者を結ぶコンサル
ティング会社も有るですよ。

遥か過去を遡るとファーストガンダムの映画化記念イベントを新宿駅東口前で30年も前に松竹が開催。
当時の事を思えば時代は変化したなと思いましたよ。当時は高校生でしたしね。当日はかなりの集客で、主催の松竹側はかなり神経質になっていた様で、ここで悪いイメージがついたら後はないなと思っていた様です。当時の松竹はガンダムに続いてイデオンまで劇場版にて制作する位勢いが有りました。
ガンダムも30年以上続いている作品です。
時代背景と共に若干作風が変わって来ている
感が有りますがね。

SANKYO=サテライト(アニメ制作会社)、バンダイ=サンライズ(アニメ制作会社)、フィールズ=円谷プロダクション(ウルトラマンの制作会社)
映像コンテンツの制作会社がぱちんこ、玩具の大手企業の関連会社化されていますよ。
【539】

RE:左手にコカコーラを 右手にカ...  評価

PAINTER (2016年04月11日 00時23分)

久しぶりの童話ですw


今読み返して思ったこと。

>そうだねえ。僕はそのカラスさんには会ったことがないけど・・・


この絵描きはウソつきだなw
【538】

かごのとり(前編)  評価

PAINTER (2016年04月11日 00時07分)

むかーしむかし。とあるおじさんが、1羽の小鳥を飼っていました。

その小鳥はとても愛らしい姿で、青く美しい羽はキラキラと輝いていました。
飼い主のおじさんには子供がいなかったので、その小鳥をまるで我が子のように可愛がりました。
小鳥はおじさんから大事にされて、何不自由なく暮らしていました。

そんなある日のこと。
真っ黒なカラスがひと休みしようと、空から家の窓に降りてきたのです。

小鳥はカラスに向かって話しかけました。

「こんにちは。あなたはどこから来たの?」


カラスは答えました。

「こんにちは、お嬢ちゃん。僕はね、海の向こうにある国からやって来たんだ」


「へえ!そんな国があるなんて知らなかったわ!それとあたしは海って見たことが無いの。キレイなのかしら?」


「ああ、海はとっても広くて、すごくキレイなんだよ。そう、ちょうど君の羽の色みたいに美しい青色をしてるんだ」


「そうなんだ・・・あたしも1度、海を見てみたいわ」


「見に行けばいいじゃないか。君だって飛べないわけじゃないんだろう?」


「そうだけど・・・おじさまが許してくれないわ。外へ出かけるのは危ないって」


「そっか。それじゃあ僕が今まで見てきた、外の世界での話をしてあげるね」


小鳥はカラスから、外の世界の話をたくさん聞きました。
広い海の話の他にも、隣の国の話、多くの人で賑わっている都の話、吹き荒れる嵐の話など、
それら全ての話が驚きの連続で、小鳥は話を聞いているうちに外の世界が見たくなりました。

そこで小鳥はおじさんが家に帰ってくると、一度外に出てみたいと話してみました。
でもそれを聞いたおじさんはこう言ったのです。

「外に出るなんて絶対にダメだ。 いいかい?外には怖いものや恐ろしいものがいっぱいあるんだよ。おじさんはお前をそんな危ない目に遭わせたくないんだ。わかっておくれ」


小鳥はおじさんが自分のことを守ってくれようとしていることがわかって嬉しい気持ちになりましたが、やはり外の世界のことをどうしても諦めきれませんでした。
そして次の日の朝、おじさんが畑仕事に行くのを見はからって、カラスと一緒に外に出ることにしたのです。

そうして飛び出した外の世界は、それはそれは素晴らしいものでした。
吸い込まれるような澄んだ青空の下、大きな山や川、美しい森の景色を見て、小鳥は心も踊る気持ちでした。
そしてカラスは、小鳥を海まで連れて行ってくれました。

生まれて初めて見る海を目にして、小鳥はこう言いました。

「まあ!海ってなんて広くて美しいのでしょう!あたしもこうやって自由に出かけられたら、どんなに幸せなことかしら」


「そんなの簡単だよ。 自分の好きなように、楽しいところに行けばいいのさ」


「うん・・・でもあたしにはおじさまがいるの。 あたしが出て行ったらとても悲しむと思うわ」


「そうなんだね。 じゃあ、お家に帰ろうか」


それから小鳥は、カラスに家まで送ってもらうことにしました。
しかし家に帰り着くと、そこにはカンカンに怒ったおじさんが待ち構えていました。

「あれだけ外に出ちゃダメだって言ったのに、いったいどこをうろついていたんだ! 私がどれだけ心配したかわかっているのか!」


そして小鳥と一緒にいるカラスに、

「お前がたぶらかして外に連れ出したんだな! お前のようなものがこの子に近づくことは許さん!」


そう言って近くにあった棒を手に取り、カラスを追い回しました。
小鳥は何も知らなかった自分に外の世界のことを教えてくれたカラスに申し訳ない気持ちになって、

「おじさま!カラスさんは悪くないの! あたしが外に連れて行ってって頼んだの! だからカラスさんを責めないで!」


と、一生懸命訴えましたが、おじさんはとうとうカラスを追っ払うと、小鳥が籠から出られないよう、入り口の扉に鍵をかけてしまいました。


(↓に続く)
【537】

かごのとり(後編)  評価

PAINTER (2016年04月13日 08時12分)

籠から出られなくなってしまった小鳥は、しばらくは何も食べられないほど落ち込んでいました。
おじさんはさすがに可哀想だと思ったのか、自分の目の届く中庭でだけは飛ぶことを許しました。
外に出ることを許された小鳥はとても喜びましたが、あの日カラスと一緒に見た、美しい外の世界を忘れることはありませんでした。


それからしばらく経ったある日のこと。その中庭に一人の旅人がやってきました。
そして小鳥に向かってこう話しかけました。

「君はとっても綺麗な羽をしてるんだね。僕は世界中を旅している絵描きなんだ。君のことを絵に描いてもいいかい?」

「もし絵を描かせてくれたら、お返しに僕がこれまで旅してきた、いろんな国のお話をしてあげるよ」


小鳥は喜び勇んでこう答えました。

「まあ!絵描きさんは世界中を旅しているのね!あたしの知らないお話をぜひ聞かせてもらいたいものだわ」


こうして絵描きは小鳥の絵を描き終えると、世界中の色々な話をしてくれました。
小鳥はかつてカラスが自分に、外の世界のお話を聞かせてくれたことを思い出して、それがとても懐かしく、そしてせつない気持ちになりました。
そして思わず絵描きにこう尋ねていました。

「ねえ、絵描きさん。あなたはとっても物知りなカラスさんのことを知らないかしら?」


絵描きは答えました。

「そうだねえ。僕はそのカラスさんには会ったことがないけど・・・あ、そうだ。君にこの小箱をプレゼントするよ」

「この小箱には魔法がかけられていてね、箱に強く願うとね、本当に望んでいたものが目の前に現れるんだ。これは今の僕にはもう必要のないものだから・・・。」


そして絵描きは小鳥にその小箱を渡すと、お別れを言って立ち去りました。


その日の夜、小鳥はその小箱に願いました。
もう一度、あの優しかったカラスさんに会いたい。そしてもう一度、あの広くて美しい海を見ながら、一緒に大空を飛び回りたい。
たった1度きりの、外の世界に出た日のことを思い出しながら、小鳥は何度も何度も箱に向かってそう願ったのです。

その時です。きっと小鳥の願いが届いたのでしょう。小箱が眩しい光を放つと、蓋が開いて中からあの時のカラスが飛び出してきたのです。
小鳥は大喜びでカラスに語りかけました。

「カラスさん! またあの時のように、あたしを海まで連れて行ってちょうだい!」


カラスはとても懐かしそうに、そして少し寂しげに微笑むと、ゆっくりと首を横に振りました。

「ごめんよ。僕にはもう、君を案内してあげることは出来ないんだ」


「どうしてなの? あたしはもっと外の世界のことをたくさん知りたいの。 もっとカラスさんと一緒に飛び回りたいの」


「本当のことを言うとね、僕はもうこの世にはいないんだよ。でも死んでしまう時にね、魔法使いの絵描きさんに頼んで、僕の願いをこの箱の中に入れてもらったんだ」


「それに君は、僕がいなくても立派にやっていけるんだよ。あとは君がどうしたいのか、君自身で決めて生きてほしい。それだけが僕の願いなのさ」


「そんな・・・!カラスさん! あたしにはまだあなたが必要なのっ・・・! 行かないでっ・・・!」


「大丈夫だよ。君のことはあの絵描きさんに頼んであるんだ。ここを出たら西の方にむかってごらん。そこに大きな木が一本立ってるから、その木の下で君を待っててくれてるはずだよ」


カラスは最後に屈託のない笑顔を見せると、光の中へと戻っていきました。
光はカラスを包み込むと、ひときわ眩しい輝きを放ち、そのまま消えてしまいました。

気がつくと小箱は跡形もなくなっており、いつの間にか籠の扉の鍵が外されていました。
小鳥は今度はもう迷うこと無く、外の世界へと飛び立ちました。

かごのとりは、本当の自由を手に入れました。
その後の小鳥の行方は、誰も知ることはありませんでした。
<  175  174  173  172  171  170  169  168  167  166  165  164  163  162  161  160  159  158  157  156  155  154  153  152  151  150  149  148  147  146  145  144  143  142  141  140  139  138  137  136  135  134  133  132  131  130  129  128  127  126  125  124  123  122  121  120  119  118  117  116  115  114  113  112  111  110  109  108  107  106  105  104  103  102  101  100  99  98  97  96  95  94  93  92  91  90  89  88  87  86  85  84  83  82  81  80  79  78  77  76  75  74  73  72  71  70  69  68  67  66  65  64  63  62  61  60  59  58  57  56  【55】  54  53  52  51  50  49  48  47  46  45  44  43  42  41  40  39  38  37  36  35  34  33  32  31  30  29  28  27  26  25  24  23  22  21  20  19  18  17  16  15  14  13  12  11  10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  >
メンバー登録 | プロフィール編集 | 利用規約 | 違反投稿を見付けたら