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【237】 | RE:近頃どこもサッパリやねぇ コンビニ (2006年09月13日 00時36分) |
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出店規制問題について、もう少し考察します この問題でよく見かける誤解は、「出店規制があるのをいいことに、パチ屋はやりたい放題でお客からボッタクっている!」に代表される「パチ客被害者論」です ですが、ちょっと待ってください。この考え方には重大な見落としがあります たしかに出店規制は多かれ少なかれ微小な場合もありますがサービスの価格上昇を発生させます。これは取引量の最大化を阻むものです 取引量が最大化しないということは、パチ屋さんの利益も最大化しないことを意味しています つまり、パチ屋さんも出店規制によって利益の一部を取り損なってことになります にもかかわらず、何故パチ屋さんは出店規制地域から脱出しないのでしょうか? もちろん脱出コストの存在はあります。ですがこれが原因とは私は考えません。何故なら、そのコストは一過性のものだからです 出店規制によって被る損益よりも、もっと大きな損益を回避しているからであると私は考えます そのもっと大きな損益は、出店規制の無い地域のパチ屋さんが最も恐れていることに他ならないと考えます それは大規模店の進出であると推測します 前回の論説で、奈良市の出店規制では競合店の登場に向けた準備期間を既存店に与えていると申し上げましたが、出店規制の無い地域ではその十分な期間はありません いつ進出してくやもしれないからです。近隣に大規模店が出来てしまえば、対策する間も与えられず撤退を余儀なくされる可能性もあります 規制の無い地域のパチ屋さんは、戦々恐々であると推測できます。特に中規模店です。中規模店の理由についてはまた別の機会に考察する機会があろうかと思います。ここでは割愛いたします このことから、出店規制で被る損益は、大規模店進出で被る損益よりも小さいとパチ屋さんは判断していると推測できます だから、出店規制地域から脱出しようとはしないのです。ボッタクリがしたくて脱出しないわけではありません ボッタクろうとしても、お客のほうが簡単に脱出してしまいます。お客の脱出コストはかなり低いからです (特別な事情で高脱出コストのお客は餌食になる可能性はあります。ただし出店規制とは無関係の問題です) もしパチ屋さんが逆の判断をしたら、当然、出店規制地域から脱出することになります これは、パチ客にとって状況を悪化させます。何故なら、その出店規制地域に空きが出来てからも他のパチ屋さんも同じ理由で進出せず、更に店舗数が減ってサービス価格の上昇を招くからです パチ屋さんが出店規制地域に踏みとどまっていることは、パチ客にとっても利益に適うことなのです 以上のことから、初めにご提示した「パチ客被害者論」は誤った考え方であると言えます おそらくこの誤解は、出店規制がある場合と無い場合を比較してしまった結果だと考えます このような比較でパチ屋さんを責めるのはナンセンスです。パチ屋さんが出店規制の有無を決めることはできないからです |
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【238】 |
コンビニ (2006年09月13日 21時19分) ID:KvIqBtBn |
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これは 【237】 に対する返信です。 | |||
前回、前々回に渡って、出店規制についてのかなりややこしい説明をしました 出店規制は合法ではあるものの、市場メカニズムの自己完結性・公正さに比べると何か不公正な感じ(民主主義より優れた政治制度が未だ発明されていないから)が付き纏うせいか、勢い感情的な判断に走りがちになります このような姿勢はパチ客の合理的な判断の妨げになるものと私は考えます 問題は、「出店規制が存在することを前提とした上で、パチ客はどう対応するか?」です 私なりの結論は、 たとえ出店規制地域であったとしても、その中で競争原理さえ働いていれば出店規制を気にする必要はないということです ですから、そのお店に競争の意識が働いているかどうかを見極めることが重要であると考えます この件で私が最も注視するのは、「店員さんの動き」です 店長さんが他店への競争の意識を持ったとしても、お店がそうななっていることにはなりません 何故なら、まず店員同士(バイト、派遣も含め)の競争があって、そのことがお店の競争意識として体現されるからです 店員の競争→お店の競争→パチ産業と他の娯楽産業との競争 へと伝播します ただし、この伝播は逆(←)にも働きます。理由は、他の娯楽産業内でも同じ構図が成り立っているからです。つまり左右対称です (←)向きに働いたときの競争は鬱屈なものなります。何故なら、(←)向きの過程でリストラを伴うかもしれませんし、いったん[店員の競争]にまで辿り着いた後でないと成果が上がらないからです 先に、(→)向きに競争始めたほうが有利なのは、言うまでもありません |
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