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【197】 | 駅(感想代わりのこれで許して番外編) S.えんどう (2023年07月20日 23時28分) |
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私、歌詞ほどメッセージ性の強いモノもそうそうないと思っています。 そしてそのメッセージの多くは、明確にはせず、曖昧に、抽象的に描かれる。 それは、それぞれの聴き手に、それぞれのドラマを演出してもらうため。 それぞれのドラマを描いてもらうため。 だから、聴き手によって受け取り方は様々。 それぞれに何かを感じ、何かを思う。 そこが、歌詞であり、歌の最大の魅力。 ということで、私が感じてるモノを書きます。 これから書くことは、私が竹内まりやになって書きますので、その点、ご了承を。 歌詞に込めた思いを書きます。 ま、こういう受け取り方もあるんだなと。 そういうことで。 「見覚えのあるレインコート」 これね、実際のところ男性はね、ほとんど気にしてないっていうか、無頓着なんですよ。 でも女性はね、大きく2つに分かれます。 過去の彼との思い出の品。 思い出というか、当時のモノって言ったほうが正しいかな。 ずっと大切に持っておくタイプと、あえてキレイさっぱり処分するタイプ。 私は竹内まりや、女性ですので、相手は男性であるものの、前者を描写しています。 つまり、彼も私と同様に、当時のモノを捨てれない、つまり、心のどこかにはまだいる、完全に消去したわけではない、そのような心境をこの冒頭で描いています。 ただ、未練があるとかそういうことではなく、消せない、消さない、あくまでも「思い出」の1つとして。 「昔愛してたあの人なのね」 あなたではなく、あの人。 つまり、今はとても大事な人がいるということ、あなたと呼ぶ人が別にいるということ。 「こみ上げる苦い思い出」 ここは、それぞれの想像に委ねるところ。 あえて明確に事象を書くのではなく、あくまで「苦い」モノ。 「2年のときが変えたものは彼のまなざしと私のこの髪」 付き合ってた当時と、彼のまなざしはどう変わったのでしょうか。 鋭さ?優しさ?憂い?寂しさ?生気? ここはのちの「一つ隣の車両に乗りうつむく横顔見ていたら思わず涙あふれてきそう」に繋がります。 うつむく姿もそれを助長していますが、涙があふれそうになった直接の要因はまなざし。 陰のあるまなざしとでも言えばいいのかな。 そして、女性が髪型を変えるのは一大イベント、儀式的な要素もあります。 気持ちの切り替えであったり、心機一転、心新たに。 2年くらいでは、髪型変わらない場合も多い。 それをあえて変わったと描写。 引きずらず、前に進む、その決意表明だったり。 「今になってあなたの気持ち初めてわかるの痛いほど私だけ愛してたことも」 ここで、あの人があなたに戻ります。 時間が当時に戻ったことを意味します。 「私だけ愛してた」というのは、彼はほんとは愛していなかったということではありません。 大きさのことを指してます。 私の気持ちが、彼に比し、あまりにも大きすぎた。 それが、彼にとっての重荷。 愛は、気持ちの均衡が重要、一方だけが大きすぎてもうまくいかない。 彼のまなざしとうつむく横顔を見て、それを改めて痛感した。 「ありふれた夜」 この部分は、それ以前の「それぞれに待つ人のもとへ戻っていく」に繋がっています。 ありふれた夜は、待つ人がいる、待っている人がいる幸せな家庭、幸せな日常を比喩しています。 そしてそれは、「雨もやみかけたこの街」にやってくるのです。 つまり、間もなく晴れる、そう、未来を指します。 雨の描写はこの最終形が目的ですが、当然レインコートにも繋がっています。 レインコートはね、雨の日にしか着ない。 つまり、それほど目にしたモノではないんですね。 それでも彼だと、あの人だと気づく。 「ハッ」として、そして早い足取りで、彼だと確信する。 そういう女心の描写。 それがこの「駅」の世界観。 以上、作詞の竹内まりやがお送りいたしました(笑) |
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【199】 |
古代進也. (2023年07月21日 00時49分) |
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これは 【197】 に対する返信です。 | |||
おっと、、、【駅】は、まだ続いていたんですね♪(嬉) ふむふむ・・・やはり、人それぞれで感じ方は違う様で(笑) 僕の場合は、さやえん さんの【170】の『ときどきふとね、竹内まりやの「駅」を聴きたくなる瞬間がある。』の書き込みを見て、正に胸が震えたんですね。 そして、それは、『どうして? はりゅ さんは、あの質問をされたんだろう?』と繋がっていく訳なんですね。 その質問とは、こういう質問です。 >そういえば! >古代さんにお聞きしたいことがあったのでした。 >竹内まりやさんの「駅」ですが、もともと、明菜ちゃんに提供された楽曲だったってご存知でしたか? >私、全然知らなくて、びっくりしたんです。 >明菜ちゃんが歌う「駅」を聴いた山下達郎さんが、明菜ちゃんの歌い方に怒りを感じて、竹内まりやさんにセルフカバーをすすめたのだとか。 >山下達郎さんにしたら「そんな歌じゃないんだよ!」って感じだったのでしょうか。 そして、おそらく、山下達郎さんが、怒りを感じたであろう・・・僕は、【駅】の世界観を完璧に表現していると思う動画がこちらです。↓ ↓ ↓ 【駅】(歌;中森明菜さん) https://www.youtube.com/watch?v=E2MoGy6FetE 【2年後の髪】の答えが、この動画の明菜ちゃんの髪の様な気がしてなりません。 どういうことかと言いますと、、、 1つ隣の車両に乗り、彼の横顔を見ているんですが、自分が彼の歩く姿だけで彼を見つけた様に彼にも自分を見つけて欲しい反面、見つからない様に髪の毛で自分の横顔を隠しているんです。(明菜ちゃんは、横顔を隠せそうな髪型をしています。) そこには、隠していても見つけて欲しいという期待感が込められています。 しかし、残念ながら、彼は気づかずにラッシュの人波にのまれて行ってしまいます。 ありふれた夜 というのは、不本意な夜に他なりません。 あなたがいなくても〜♪こうして元気で暮らしていることを〜♪さり気なく告げたかったのに〜♪ とは、あなたがいなくて、寂しくて陥ちて行く私を救い上げて欲しい。という意味だと思います。 非常に難しい歌なんですが、完璧に歌っている明菜ちゃんに山下達郎さんが、嫉妬した。・・・というところではないだろうか?というのが僕の見解なんですが、どうなんでしょうか? 今となっては、はりゅ さんに確かめる由も無いのですが、、、 |
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