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【387】

日曜日は、一皿入魂で

まきりと2 (2021年12月12日 22時05分)
ほんとうは、玉ねぎと人参だけで作る方が好きだけど、台所の先輩に「じゃがいも、いる?」って聞いたら「いるやろ、じゃがいもは」って返って来たからさ?

そうだよね。
うちは、いつも、じゃがいもが入ってた。
声に出さないでつぶやいた。


とーさんは普段はご飯と別によそうから、スープカレーっぽく薄ぅーくした方が良いかな?って思ってさ。

「味、どんな?」って聞いてみたら、「お。えぇぞ」って言うからさ?

サラサラのカレーよそったら「少し薄い。まちっと、とろっとした方が」

…ふふ!だよね?
速攻、ルーを足してみる。



いったい、幾度、この皿で食卓をともにしたんだろう。


玉葱と人参とじゃがいもの最強トリオが少なめに入ったおにくを引き立てて、いつだって鍋の中をおサイフに優しいごちそうにしてくれる。

(今日は、とーさんが「異常なし」を勝ち取って戻ってくれてから、初めてのおもてなしなんだから)


失敗は許されないのよ、ドラ娘!


自らを奮い立たせ臨むのはカレーライス。
何処にでもある、何の捻りもない。
それは、ただのカレーライス。


私がした事は、ひとつだけ。
ひとつひとつの行程を丁寧に。
それしか思いつかなかったのだ。


おとうさん。
帰って来てくれて、ありがとう。

好きなお酒も煙草も止めて
スロも行けなくなって
楽しみがなくっても

くさらず毎日、足を回して
体操もしていたね。


おかあさん。
おとうさんが早く戻って良かったね。

「ろくに動けない私じゃ、とうさんの側にいたってだめなんよ。」

いつだって素直な心の声。
褒めて貰えないと拗ねるのは、今も大好きな人だからだって知ってるよ。


ドラ娘は、今、こんなことしか出来ないけど、二人がいてくれて嬉しいです。


何十年の刻に感謝して。

どうか、この一皿が
おいしくなりますよーに。


そうして出来上がったカレーライスは、私史上最高の出来だった。

「人参は、要らんのだ」と言ったとーさんが「人参が、うまかった」と言ってくれたこと。

カレー好きなかーさんが「じゃがいもが、ほっくほくだった」と言ってくれたこと。

ただそれだけのことが、涙が出るくらい嬉しかったよ。

喜んで。貰いたかったんだなぁ、私。


大好きな人と食べるカレーライスは、いつだって当たり前の特別で、「おいしい」と言ってくれる人の笑顔を届けてくれる魔法の一皿なのじゃないかって。


しょうぞうさんに伝えたい、まきりと●●歳の冬だった。

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【392】

愛情という名のご馳走  評価

しょうぞう (2021年12月17日 20時41分)

家族と囲む食卓。

外食もいいけど、焼肉食べ放題なんてめっちゃテンション上がるけど、やっぱり一番は、家でみんなで囲む食卓。
誰にもジャマされない、家族だけの特別な空間。

カレーは万人受けするメニューだと思うけど、実は作る人によって味やカタチもほんとさまざま。
その家庭の個性がふんだんに色濃く出る。
同じモノはこの世に二つと存在しない。
それが、カレーライス。
そう思います。

私は自炊しないので、もう何年も料理はしていませんが、実は、カレーは私も得意料理の一つです。
まぁ、自称ですけど(笑)

私が作るカレーは、野菜はかなり大きめにカットします。
じっくり煮込んでも溶けないように、これでもかってくらい野菜たちが自己主張します。

野菜嫌いの子どもには、めっちゃ小っちゃくカットして跡形もなくなるように煮込むのもアリだとは思いますけど、私はやっぱり野菜の歯応えがほしい。

そしてたっぷり作るので、しばらくはカレー地獄の刑です(笑)
一晩ネカせると、コクと風味が増してさらに美味しい。
何度も煮込むことになるので、それでも最後まで野菜たちが残るよう、デッカくカット。

それが、しょうぞう流。

飲食店で食べるカレーも美味しいけど、やっぱり一番は、わが家のカレー。
万人共通だと思います。

それはやっぱり、この世に一つしかないその家庭の味、そして、愛情がたっぷり詰まっているから。
そう、それは、ただのカレーライスではなく、この世に一つしかない最高のカレーライス。
何処にでもあるわけではない。

カレーライスは魔法の一皿。
私もそう思います。

その愛情のこもったまきりとさんの魔法の一皿、お父さまもお母さまも、さぞ嬉しかったことでしょう。喜ばれたことでしょう。
まきりとさんのその家族思いのお心に、私は感銘を覚えます。

喜んでもらえる喜びを。
ともに過ごされる日々をずっと大切に。

たとえ離れてても、心はいつもともにある。
それが、ともに過ごすということ。

おいしいと、そして、ありがとうの笑顔とともに。
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