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【149】 | RE:☆アカギに熱烈らぶな方限定板☆ その2 ★miya★☆ (2009年11月09日 22時11分) |
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アカギとカイジがどこかで出会っていたら・・・という仮想的パラレルSS。 【カイジとアカギ ニアミス物語】 その日アカギは急いでいた。 たいしてその気もないのに引き受けてしまった仕事。 代打ちなんて、相手が相当なクラスの打ち手でなければ100%負けることはない。 つまらない。 そう思ってのんびりしていたら、約束の時間を過ぎていた。 急ぐ必要もないとは思ったが、珍しく気が急いていた。 何かの予感。 アカギのこういう漠然とした感覚はほとんど狂うことがなかった。 そして、信号が青に変わるや否や飛び出すと、向こうから歩いてきた男とすれ違いざま肩が触れた。 「あ、悪ぃ・・・」 相手はチラとこちらを見て言った。 「いや・・・」 アカギは思わず足を止めた。 顔に見事な傷。よく見れば耳にも・・・。 その時、カイジは横断歩道を渡るときにうっかり肩が当たってしまった相手に反射的に謝った。 目が合った瞬間、相手が軽くこちらを凝視した。 なんだ?と思ったがそのときその男の髪が真っ白なのに気付いて驚いた。 まだ若いのに? カイジも思わず足を止めた。 何だか、普通の人間と違う・・・ お互いに妙な感覚を抱いた。 横断歩道の真ん中、二人が立ったままなので、渡る人の波が二人をよけるように流れを作った。 少し迷惑そうに通り過ぎる者もいた。 が、信号が点滅し始めたため、二人は別れてそのまま歩道を渡り切った。 互いに反対側の歩道に辿り着いてから振り向く。 また目が合う。 何度死線をくぐった? 何度死神に命を狙われた? ギリギリの隙間を走り抜けて、生き残ってきたんだろ? お互いに何か、そういう空気を感じ取っていた。 また、会うようなことがあれば一緒に死線を越えるか。 それとも互いの首を獲り合うか・・・・。 ああ、でも今日は急ぐんだ。 また。 アカギは振り返ると後ろ姿のまま軽く右手をあげた。 カイジもすでにこちらを見てはいない相手に、一度だけ軽く手を振った。 一つ目の角を曲がったとき、アカギはふと気付いた。 不思議な予感めいた感覚が消えている。 麻雀の勝負のためじゃなくて、今の男に会うために俺は急いでいたのか。 アカギは、そう思うと今度はゆっくり歩き出し、タバコに火をつけた。 俺と同類なんてこの世にはいないと思っていた。 だけど、もしかしたら・・・。 そう思うと、少し頬が緩んだ。そしてそんなことに自分自身驚きながら、タバコの煙をゆっくり吐き出した。 カイジもゆっくり歩きながら、タバコを咥えていた。 パチンコ屋のネオンが誘うように輝いている。 でも、今夜はそんな気になれなかった。 自分とたいして年齢も変わらないであろう男が、持っていたあの空気。 狂気を目に宿した白髪の少年なんて、絵にもならねえな。 だけど、魅かれる。平凡に働くという選択をできなかった自分。 どこか狂っているのは同じなのかも知れない。 見上げた空には星さえ見えない。その闇に向かって煙を吐く。 立ち上る紫煙が街に溶けていく。 それは雑踏に混じり、なぜだか泣けそうなほど綺麗に見えた。 |
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【161】 |
yukke (2009年11月12日 23時15分) |
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これは 【149】 に対する返信です。 | |||
>【カイジとアカギ ニアミス物語】 >何度死線をくぐった? >何度死神に命を狙われた? >ギリギリの隙間を走り抜けて、生き残ってきたんだろ? >お互いに何か、そういう空気を感じ取っていた。 ココが凄〜〜〜〜くいい♪ アカギとカイジが出会ったら、それが一瞬でも絶対に何かを感じ取ると思うもんね。 いやぁ〜いつも思うけど、miyaしゃんの表現力はパネェ〜♪w >立ち上る紫煙が街に溶けていく。 >それは雑踏に混じり、なぜだか泣けそうなほど綺麗に見えた。 このラスト・・・しびれるぅ♪ほんと感服しちゃう〜♪ いつか、神域とカイジがニアミスするのも考えてほしいな〜 年代的に、カイジが高校生ぐらいでとかw (´艸`*) |
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【151】 |
のん☆(L3) (2009年11月09日 22時50分) |
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これは 【149】 に対する返信です。 | |||
>★miya★☆さん Σ(`・ω・屮)屮 オオォォォオォ 私がコメントを打ってるときにアップされたんですね。 無論早速読ませていただきました。(お先にすみません〜^^;) でも、ひょっとして一番なのかな? 一番だとな〜んか嬉しいなw カイジしか知りませんが、アカギはスロ台のパネルで顔は知ってます。 だけど、解析をみてないので結局一度も打ってませんでしたけど。。 読んでると、ぐぃぐぃ物語の中に引き込まれました。 まるで私も、交差点を歩いてる一人になった感覚で、読めました。 ぎりぎりの狂気の中で闘う男たち・・ すごい世界ですね。 もう、アカギは★miya★☆さんのお話で知ることにします。 あっ。 カッコ良すぎるから、惚れないようにしなきゃ・・(^^;) |
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