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【729】 |
さオ (2016年03月22日 13時06分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
おじさん「お父さん…って言っていいのかあれだけんど」 俺「はい?」 おじさん「アイツとは、上手くいってるけ?」 さっきまでのにこやかな表情ではなく、少しだけ物憂げな表情に変わっていた。 俺「ああ、まあ…ハイ。それなりには」 おじさん「ほうけ。それならまあ…ごめんね、変なこん聞いちゃって」 俺「いえ、とんでもないです…」 俺がそう答えて、しばらくその場で虫の鳴き声だけが響いていた。 俺「僕の方こそ、突然押しかけて…これからお世話になります」 俺がそう言うと、おじさんは力なく笑って「ゆっくりしてけばいいよ」と言ってくれた。 その後、おじさんとしばらく縁側で話したが、 「勉強なんてテキトーでいいだ」だの「今度一緒にパチンコでも打ちに行かないか」など、 あまりに義父とかけ離れたことばかりを言われて、驚いた反面、 今までプレッシャーの中にいたので、とても安心できたのを覚えている。 これは俺の勝手な予想だが、もしかしたら息子ができたと思ってくれたのかもしれない。 そうだったら嬉しいな、という俺の気持ちだが。 |
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【728】 |
さオ (2016年03月22日 13時05分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
家の奥から「もー、はいはい」という声が聞こえて、 俺とおじさんの間に、冷えた瓶ビールとグラスが置かれた。 おばさん「1君は勉強しに来たんだからー…あんまり変なことさせちょし」 そう言われて、おじさんは「わーかってる!少しだけだから!」と苦笑いした。 こうして見ているとおじさんはまるで小学生のように楽しい人で、(酔っているのもあるが) あの義父の弟さんには、やっぱり見えなかった。 そして独特の方言も、なんだか俺には心地がよかった。 おじさん「ほらほら」 おじさんが楽しそうに俺の持ったグラスにビールを並々と注いでいく。 もう大丈夫ですwと言ってもおじさんは子供のように「まだまだ」と言って聞かなかった。 おじさん「じゃ、乾杯だな」 そう言われて、カチンとグラスを突き合わせた。 夏の夜風に混じって「リーーン」と虫の声が聞こえる中で飲むビールはやっぱり美味しくて、 思わず二人で「かぁー!」とうなってしまった。 しばらくおじさんは、黙って煙草を吸い続けた。 途中、「吸うけ?」と言われたが、俺はそれとなく断った。 |
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【727】 |
さオ (2016年03月21日 16時17分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
↑ ↑ ↑ ↑ 運気欲しい人、どうぞ♪ ギャハハハ まじやば。 時間だ。 ちょっとこんなところで、中断で申し訳ない。 また明日です。 |
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【726】 |
さオ (2016年03月21日 16時14分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
夕飯が終わるとおばさんが片付けを始めたので、 俺も率先して洗いものを手伝ったりした。 奈央に一言声をかけようと思ったものの、 ご飯が終わるとすぐに部屋に戻ってしまった。 ふと、縁側で食後の一服をしていたおじさんに呼ばれた。 おじさん「1君、こっち来おし」 俺「あ、はい」 縁側に座ると、外の青臭い夏の匂いを感じた。 わずかに、「リリリリ…」という虫の声も聞こえた。 空には、微かに星が光っていて、俺は「はー…」と唸ってそれらを眺めた。 おじさん「どうでこっちは?すごい田舎でしょw」 俺「ああ…そうですね。色々初めてです、こういうの…でも、いい感じですね」 おじさん「それはよかったw」 おじさん「でもなんだか不思議なもんだよねぇ」 おじさんは、そう言ってゆっくりと煙を吐き出す。 俺が「何がですか」と聞き返す前に、おじさんは続けた。 おじさん「1君は、今いくつ?酒は飲めんのけ」 俺「あ、20歳なので…たまには飲んだりも」 おじさん「それはいいなw」 おじさんは嬉しそうにおばさんを呼んだ。 おじさん「母さん、ちょっと瓶持って来てよ!あとグラス2つね」 |
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【725】 |
さオ (2016年03月21日 16時13分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
奈央はテーブルの向こうに座っていて、力なく笑っていた。 さっきはもっとハキハキした子に見えたけど、家族の前だとやはり恥ずかしいのだろうか、 それとも、俺の最後の態度にひっかかる所があったからだろうか… どうしようか、奈央にいつ謝ろうか、そんな事を考えているうちに、 目の前には沢山の料理が出てきた。 初日の料理は印象的で、おばさんが張り切ったせいなのか、 豚の生姜焼きに、そうめんに、外で冷やしてあっただろうキュウリの浅漬やトマトなど、 夏っぽいメニューがわんさか出てきて、それはもう食べ切れなかった。 おばさん「奈央、1君とは話した?」 奈央「え、うん…ちょっと」 おばさん「そう、それならよかったw」 奈央はいかにも気まずい、という感じで下を向いてしまった。 おじさん「奈央も見習って勉強しっかりやらんとだめだぞ」 奈央「わ、わかってるよ、そんなこと」 おじさん「信用出来ないな〜w」 どうやらおじさんは、少し酒に酔っているようだったw みんなでテレビを見て元気に笑いながら夕飯は進み、 夏の宵闇の時間が過ぎていった。 |
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【724】 |
さオ (2016年03月21日 16時12分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
おばさん「1君、夕飯できたよー」 気づくと、1階から自分を呼ぶ声が聞こえた。 「はーい」と生返事をしつつ1階の居間に降りると、 おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん(義父の弟)、奈央がテーブルを囲っていた。 俺は身構えて再び自己紹介をして、食卓についた。 おばさんが台所から出てきて、「とってもいい子だよ」と言って笑った。 おばあちゃんはにこにこして「よく来たじゃんねぇ」と喜んでくれた。 おじいちゃんはあまり表情を崩さず、少し怖い印象を受けた。 そして、おじさんはビールを飲みながら 「まあ何もない田舎だけど、ゆっくりしてけしw」と笑っていた。 義父の堅い印象とは裏腹に、とても温和そうな人に見えた。 なんでも、地元の農協で働いているのだとか。 |
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【723】 |
さオ (2016年03月21日 16時11分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
あっし: こんにちは♪ とても疲れてて、本日は無理だと思いましたが 少し寝たら、ちょっと元気になりました。 少しだけですが、再開します。 |
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【722】 |
さオ (2016年03月20日 11時39分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
すみませんが、今日は一旦ここまでにしますー また明日書きに来ます。 それでは〜 あっし: コピペってるだけだけど、けっこうしんどい(眠) 毎日は無理かもしれないけども、始めた以上は最後まで必ずたどりつくので 気長によろしく。 ギャハハハ いつになるやら笑 寝よw |
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【721】 |
さオ (2016年03月20日 11時34分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
俺は、何をやってるんだ。 明らかに不機嫌な態度をとってしまった。 奈央は別に何も悪くないのに。 俺はただ、奈央が羨ましかった。羨ましくて、悔しかった。 屈託なく「バレーが好きです」と言い切れる奈央が、羨ましかった。 俺にとってバレーは「好きだった」ものに成り果てていたから、 今を楽しくバレーができる奈央が、羨ましくて、一緒に居られなかった。 そして相変わらず、腰からはあの鈍い痛みを感じた。 たった一瞬、奈央と対人をしただけだったのに。 部屋に戻ってからも、奈央のバン、バン、という壁打ちの音はしばらく聞こえた。 俺はその後、夕飯の時間まで部屋に篭って勉強に没頭した。 奈央についてしまった悪態も、バレーのことも、これからの事も、何もかも忘れたかった。 |
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【720】 |
さオ (2016年03月20日 11時33分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
俺「奈央さんは…バレーがすごい好きなんだね」 奈央「はい、好きです!…できたら、ずっとみんなでバレーしていたいです」 照れ隠しなのか、奈央はちょっと苦笑いだった。 奈央「1さんは、バレーやめちゃったって言ってましたけど…」 奈央「大学に行ったら、きっと続けるんですよね」 奈央「きっと、上手いだろうし」 「あ……」 瞬間、言葉が詰まって何も言えなくなる。 奈央の言葉が俺の胸に突き刺さって、じんじんと痛みを感じるくらいだった。 どうしよう、なんて答えればいいのだろうか。 俺「もう、バレーはやめたって言ったじゃん」 奈央「え…?」 俺「ごめん、俺先に家の中に戻ってるね。」 戸惑う奈央をよそに、俺は急いで家の中へ戻って2階へと駆け上がった。 |
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