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【295】

:[深夜の長距離バス](2/51)

生でったらナマで (2015年12月24日 15時08分)
車が走り始めると、しばらくして車内の電灯が落とされた。

美咲は欠伸をひとつして、ブランケットをお腹まで引き摺り上げ目を閉じる。



仕事収めを終えたその足で急ぎ出てきたので身体は疲労している。

(ああ……もう、寝ちゃいそう……)


心地好いバスの揺れが、美咲を眠りの底へいざなっていった。








その様子をこっそり覗き見ていたのは、隣の席の男だった。

彼は息を潜めて、美咲が眠りに付くのをじっと待っていた。


「すぅー……」

健やかな寝息を立て始めた美咲を確認して、男はそっと周りを見渡す。


灯りの落ちた車内に、起きている人間はほとんどいなかった。

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【296】

:[深夜の長距離バス](3/51)  評価

生でったらナマで (2015年12月24日 15時09分)



男は座席と座席と間から、美咲のブランケットの中へそっと手を差し入れた。



薄いフリースのひざ掛けの下。

彼女は今流行の、ふんわりしたシフォン生地のキュロットスカートを履いていた。

指先を乗せれば、むっちりとした太ももの張りまではっきり感じることができる薄い生地だ。


男は正面を向いたまま、そ知らぬ顔で美咲の太ももをそっと撫でた。


「すぅ……すぅ……」


寝息を立てている彼女はまったく気付く様子がない。

男の唇が、微かににんまりと引きあがった。


ゆっくりと、しかし少しずつ力を入れながら、キュロットの上から太ももを撫で回す。

手のひらの下でシフォン生地が滑るつるつるとした感覚が、肌のなめらかさを想像させた。



男の手が太ももを這い上がり、緩やかに閉じられた、足の付け根へと添えられた。


「んっ……」

寝息の中に、美咲が小さく溜息を漏らす。
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