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【294】 | [深夜の長距離バス](1/51) 生でったらナマで (2015年12月24日 15時04分) |
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「よいしょっと……」 美咲は背伸びをして、頭上の網棚に旅行かばんを乗せようとした。 「んっ……」 身長が145センチしかない彼女が精一杯爪先立っても、鞄をきちんと棚に載せるのは難しい。 (もうっ……) 22時新宿発の夜行高速バス。 朝まで走って、実家の盛岡に付くのは朝の7時過ぎだ。 社会人一年生の彼女が、初めて親から仕送りを貰わずに帰省する年末だった。 なるべく節約しようと高速バスを選んだが、座席は広々としていて一枚ずつブランケットが置かれ、トイレもついている。 夜通し走ると言うのもわくわくする、楽しみな旅路だった。 「あっ!」 鞄を手に爪先立ちで四苦八苦していると、ふいに、ひょいと背後から伸びてくる腕があった。 そのまま、軽々と鞄を持ち上げてぐっと網棚に押し込む。 「あ……ありがとうございます」 振り返ると、そこに居たのは三十代半ばほどのサラリーマン風の男性だった。 「いえいえ、お隣ですね。よろしく」 トイレを背後にした一番後ろの窓側が美咲の座席。どうやら通路側に、その男性が座るようだ。 にっこりと微笑む男性に、美咲は微笑み返した。 (男性が隣なんだ……でも、良さそうな人。よかった) |
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【344】 |
生でったらナマで (2015年12月25日 12時42分) |
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これは 【294】 に対する返信です。 | |||
(1/51)へのショートカット →クリック ☆☆☆ 大注意!!!☆☆☆ 第1話からどうぞ。 【327】まで戻ってください。 ☆☆☆ 大注意!!!☆☆☆ 美咲を、気が狂うかと思うほどの快感が襲った。 ――ビクビクッ!ビクッ! 全身が無意識に痙攣する。 「いぃぃぃっ〜〜〜!!!」 声を堪えることも忘れた美咲の口を、男の手が塞ぐ。 「確かにお二人いるんですね?もう時間ですから、発車しますよ」 運転手の声が、呆れたように遠のいていった。 「う……あぁぁぁ……」 びくん、びくんと震える身体は止まらない。 「くっ……中が痙攣して、俺も……出すぞっ!」 男が耳にそう吹き込んだのと同時に、美咲の中へ激しく放出した。 「んうぅぅぅぅ〜〜!!!!」 美咲の意識が、次第に遠のいてゆく――。 END 第1話は 【327】です。 |
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【295】 |
生でったらナマで (2015年12月24日 15時08分) |
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これは 【294】 に対する返信です。 | |||
車が走り始めると、しばらくして車内の電灯が落とされた。 美咲は欠伸をひとつして、ブランケットをお腹まで引き摺り上げ目を閉じる。 仕事収めを終えたその足で急ぎ出てきたので身体は疲労している。 (ああ……もう、寝ちゃいそう……) 心地好いバスの揺れが、美咲を眠りの底へいざなっていった。 * その様子をこっそり覗き見ていたのは、隣の席の男だった。 彼は息を潜めて、美咲が眠りに付くのをじっと待っていた。 「すぅー……」 健やかな寝息を立て始めた美咲を確認して、男はそっと周りを見渡す。 灯りの落ちた車内に、起きている人間はほとんどいなかった。 |
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