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【45】

≪マリー☆ルイーゼ≫

カンパチ・環八 (2017年01月31日 05時58分)
道しるべは善と愛


気ままに

■ 45件の投稿があります。
5  4  3  2  1 
【45】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

F16戦闘機 (2017年02月18日 21時18分)

以上、すーによる、荒らしでした。


。。。
【44】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月18日 18時12分)

映画「待ち伏せ」より

素浪人三船敏郎がいる峠の茶屋に、
盗人をとらえた役人(中村錦之助)が、
盗人を引き連れてやってくる。

盗人は、柱に縛り付けられる。

盗人が、
「腹が減った。何か食わしてくれ」
と懇願する。

役人は、自分の食べかけの飯に味噌汁をぶっかけて、おくに(浅丘ルリ子)に渡す。

役人は、
「縄を解いちゃいかんぞ」
と言う。

おくには、
「じゃあ、どうやって食べるんです?
 犬のように、口を寄せて食べろと言うんですか」
と戸惑う。

「いやぁ、とにかく、縄を緩めちゃいかん」

「ひどすぎますよ」

「なにい。そ、その男は罪を犯したんだ。何もしない人間と同じ扱っては、ご正道(せいどう)の示しがつかん。
 それとも何か、お前、オレに、指図するのか」

「いえ、決して、旦那様に指図するなどと、大それたこと・・・」

「それなら、そこに置け」


江戸時代においても、盗みは悪いこととされていた。
ただ、このシーンで問題になるのは、「ご正道」という言葉だ。

「ご正道」とは一体何か。

この「ご正道」とは、時代劇によく出てくる「御公義(ゴコウギ)」と同義だ。

戦国時代が何とか終了し、徳川時代が始まるわけだが、
民間人の間では、とかくトラブルが生じる。

トラブルを解決する際には、何か、頼りどころが必要となる。
現代では「法律」ということになるが、
この時代には、法律はあって無いようなものだ。
では、何を頼りに「正邪」を分けるのか。

その頼りは「権威」である。
では、何が「権威」になるのか。

この時代の権威とは、即ち、徳川将軍の「言ったこと」である。
独裁社会だから、他にどうしようもない。
将軍様のご指図が「ゴコウギ」という訳だ。

「御公義に逆らうとは何事だ」
と言われりゃ、どうしようもない。

なんでどうしようもないかというと、
逆らえば、その場で切り殺されるからだ。

しかし、江戸庶民は、結構、「ゴコウギ」に、知れっとして逆らっていた。

この映画でも、それがよく分かる。
【41】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月17日 19時51分)

映画「待ち伏せ」より


思わず、ピワを連想してしまった、笑えるセリフ。



「なんか知らねーけど、

 間違いと気違いは紙一重だ」



『お前は間違っている』

と言うやつには、


『お前は気違っている』

と言い返せばいいんだな。
【37】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月16日 21時32分)

映画「待ち伏せ」より。


「罪を憎んで、人を憎まず、ということわざもある」(三船:素浪人)

「ふっ、ハハハハッ、その通りだ。
 ん、だがな、こいつは、罪を犯して、それで稼いで、
 罪を罪と意識しない、クズだ
  それでも、その人間を憎むなと言うのか」(中村錦之助:役人)

「俺は、理屈は、性に合わん」(三船)


罪を犯した者が、その罪を、罪と意識し、詫びの気持ちを持つか否か。
罪を罪と意識しないのなら、どう処すべきか。

その前に、罪とは何か、を定義する必要がある。
何を以って罪とするかは、時代、地域によって異なるからだ。

また、罪とされることと分かっていながら、
その罪を犯さなければ生きていけない者もいる、
ということを考慮する必要もある。
【36】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月16日 20時57分)

映画「待ち伏せ」は、時代背景を知っておくと興味深い。

江戸時代というのは、法律があってないような時代。
しかし、なぜか、秩序はあった。
その秩序は、結局、個々人の善悪観、だったようだ。

こんなシーンがある。

素浪人三船敏郎が、山道を歩いていると、女の悲鳴が聞こえた。
何ごとだ、と歩を早めると、一軒の藁ぶき屋根の家があった。

物陰に隠れていると、
どうやら、夫婦げんかのようだが、
激しすぎる。

夫と思われる男が、何んか、捨て台詞を残して出て行った。

男が充分離れたことを確認して、家の中に入ってみると、
若い女が手を縛られていた。

三船が、ただ事ではない、と思い、
縄を小刀で切ると、

「いけない、このままにしといてくれ。
 でないと、あたし、またひどい目にあわされるんだよ」(浅丘)

「今出て行ったのは、お前の亭主か」(三船)

「ほっといて、ほっといてくれ」(浅丘)

「ほおっておけるか。
 あいつが恐ろしいのなら、打ち殺してやってもいいぞ」(三船)

「いけない、あの人を殺さないで・・・。
 あたしを、連れて逃げて」(浅丘)


これが、現代であれば、明らかに、DVだから、
警察に被害届を出し、
まずは、離婚。
その後慰謝料請求といったところだろう。

しかし、江戸時代だ。

夫が妻を縛り付けて殴ったところで、妻には、何の抵抗手段もない。

そこに、たまたま、素浪人三船が通りかかる。

そして、
「殺してやってもいいぞ」
と言う。
というより、言える時代だった、ということだ。

素浪人三船は、後のシーンで、こうも言う。
「お前は女を殴った。百倍にして返してやる」

そういうことが言えた時代だった。

そこには、現代にも通じる、何か、誰もが納得できるような、「善悪観」
というものがあったような気がする。

そして、その善悪観には、即効性があった。
まどろっこしい手続きなどいらなかった。

だから、この映画には、身を切るような緊迫感があるのだ。

もっとも、この緊迫感が正しいのか、というと、そうではない。

殴るのは悪い。
だが、殴られた方にも、何か非があるのではないか、
そう考えるのが、デモクラシーというものだ。

だが、江戸時代はデモクラシーの時代ではない。
緊迫感が時代を貫いていた、と言っていいのかもしれない。
【35】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月16日 19時58分)

映画「待ち伏せ」より

名ゼリフ集。



「ねえ、ようさん、ぁ〜、ようさんでいいんでしょ、
 名前、分からないんだから」(浅丘)

「あー、用心棒のようさん、それでいいんだ」(三船)

「アタシは、何だか、もう一度会えるような気がしてました」(浅丘)

「おいおい、オレは、未練があって戻ってきたんじゃねーんだぜ」(三船)

「分かってます」(浅丘)

「分かってたら、黙ってろ。
 出たとこ勝負が、オレの本性なんだ」(三船)

「ハハッ」(浅丘)
【29】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月14日 23時57分)

もしかしたら、


1か月以上、パチってないような気がする。
【28】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月13日 22時44分)

≪フランス民話集(岩波文庫)≫より



『泥の中のしりもち』

昔、一人の男の子と一人の女の子が、泥だらけのぬかるみの古い道を歩いていた。

女の子が泥の中にしりもちをついて転んだ。

男の子は前に回り、女の子の両手をつかんで引っ張った。

力いっぱい引っ張ったので、それっ、女の子は立ち上がった。でも、ぴしゃっと、男の子はしりもちついて泥の中に転んだ。

女の子は男の子の両手をつかんで引っ張った。

力いっぱい引っ張ったので、それっ、男の子は立ち上がった。でも、ぴしゃっと、女の子はしりもちついて泥の中に転んだ。

男の子は女の子の両手をつかんで引っ張った。

力いっぱい引っ張ったので、それっ、・・・・・・・・・



Endless  
【27】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月12日 21時09分)

先日見た、上沼恵美子が司会をしてるテレビのバラエテイ番組。

テーマは借金。

あるゲストが、
「2000万円貸したことがあります」
と言いました。

他のゲストのお笑い芸人さんが、
「2000万は、貸せへんわ〜」
と、思わず言いました。

上沼恵美子が、
「当たり前や、アンタなんか、2000円も貸せへんっ!」
と突っ込みました。

すると、そのお笑い芸人さんが、
「2000円くらい、貸しますよ」
と言い返しました。

すかさず、上沼恵美子が、
「アホッ、2000円くらい、くれたれっ!」
【26】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月12日 20時23分)

今、ふと思ったこと。

大体の夫は、嫁に、

「俺より先に逝くな」

と言います。

それで、っと、嫁に先立たれた夫は、早死にするとよく言われます。

ということは、嫁が先に逝こうと、後に逝こうと、どっち道、

夫は、短命、と言うことではなかろうか。。。
【25】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

丁頁 (2017年02月12日 15時22分)

これも消しなさいwwwwww
【24】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

丁頁 (2017年02月12日 14時31分)

さて カンパチくん

これからゆっくり地獄に落ちてもらいます

基地害は確実に隔離していただきます

早くけしなさい 部屋がよごれまふよw
【23】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月12日 09時06分)

おや、ホヤさん。

どういう状況でそのセリフが出てきたのか、
ちょこっと説明してもらえるといいんだけど。

「待ち伏せ」と言う映画は、時代劇なので、かなり重厚感があります。

人間にとって普遍的な善と悪をテーマにしてるんだけど、
勧善懲悪に単純化されず、
誰もが善と悪両面を併せ持つことを結構、うまく描いています。

だから、えらく見ごたえがあります。

だいぶ前に、BSでやってたのを録画してたんですけど、
実は、初めて見た時は、何が言いたいのか、いまいち分からんかった。

もう一回見直して、
「こりゃ、名作だ」
と思いました。

特に、萬屋(中村)錦之助の懸命の演技がよいです。

三船敏郎って、以前は、あんまり好きじゃなかったです。
興味なかったというか。
ええかっこしい、と言う感じがしてね。

けど、月並みですけど、やっぱ、黒沢映画を観てから、
圧倒的存在感、というのは、他の追随を許さないものがあるな、
と思うようになりました。

立ち姿、歩く姿、飯を食うとこ、抜刀の瞬間、など、
どの所作も絵になるというか。

声もドスがきいてて、かっこいいしね。
【20】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月11日 19時03分)

人間て、いいもんだ、と思わせてくれるセリフ。

三船敏郎主演映画『待ち伏せ』より。


≪やたら頑張るんだけど、何だか頼りない。
 けど、最後は、パワーを出し切る萬屋錦之助≫


素浪人・三船敏郎が、小役人連中に取り囲まれ、苦戦しているところに、
事情をよく知る役人、萬屋錦之助が駆け付け、


「ば、ばか者っ、その浪人に縄をかけてはならん。

 手を離せっ!。

 きさまらっ!、

 人の、善、悪の、見分けもつかんのかっ!

 この馬鹿もんめっ!」



この映画、名作だと思う。
【19】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月10日 22時15分)

かっこよすぎるセリフ。

三船敏郎主演映画『待ち伏せ』より。


≪三船敏郎と浅丘ルリ子≫


「じゃあ、ここで」(三船)

「はい・・・」(浅丘)

「悪いが、どうしても、女連れでは困る用事があるんだ」(三船)

「ご迷惑かけて。今日は、ここへ泊ります」(浅丘)

「それから、どうする」(三船)

「女は何をしても働けますから」(浅丘)

「そうか」(三船)

「せめて、お名前だけでも」(浅丘)

「俺の名か?、聞いてどうする」(三船)

「ぁ、一生の思い出に」(浅丘)

「俺はただ連れて逃げただけだ」(三船)

「私には忘れられません、私には・・・」(浅丘)

「せっかくだが、俺の名は、諸国をうろついている間に、忘れてしまった」(三船)


立ち去る素浪人三船敏郎。

見送る浅丘ルリ子。
【18】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月10日 17時42分)

2,3日前に、映画「ダイハード」を見ました。

この映画を観るのは、もう、5,6回目くらいなのですが、
あるシーンを、完全に見落としてたことに気づきました。

この映画の舞台は、日系企業の高層ビルです。

主人公ジョン・マクレーンの妻は、この企業のエグゼクテイブです。

この映画の最初の方で、ジョンと妻の間で、こんな会話が交わされます。


「会いたかったわ」

「オレの苗字に未練はないんだろ、小切手に署名する時以外は。

 いつから、ミス・ジェネロに戻ったんだ」

「ここは日本の企業だから、亭主持ちだとウケが悪いの」


この映画が公開されたのは、1988年頃。


日本の企業では、女性は、そういう見方をされていたのです。

その後、少しは変わっただろうか。

マタニテイ・ハラスメントなんてことを聞くと、
日本の女性には、次から次に、苦難が襲いかかってるような気がします。

よく、
「明治の女は強かった」
と言われるのですが、
それは違う。

耐えるしかなかったのです。

そして、それは、今も、大して変わってないような気がします。
【17】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月07日 00時40分)

僕は、車を運転するとき、至ってのんびりしている。

前方が赤信号だと、早めにアクセルから足を離し、
じわっと減速して、そろりと停止。
発進もじわり。

スピードを出しすぎるということはまずない。
基本、リラックスしながら、だらっと走っている。


しか〜し、オフロードバイクにまたがると、一気に戦闘態勢に入る。
赤信号は、停止線寸前まで減速せず、一気に、急停止。

発進は、一気にクラッチをつなぎ、どっかーん。
アクセルワークだけでシフトアップ。
クラッチを切るなどとまどろっこしいことはしない。

カーブでは、バイクを力任せにねじ伏せ、高速ターン。
渋滞道路は、ガンガンすり抜け、
「どけっ」

ラフロードでは、ニーグリップ効かせスタンデイング。
おそらく鬼の形相。
コーナリングでは、スバババーッと、ドリフト。

「人は変われる」
(普通、こういう意味でこのフレーズは使わない)
【16】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月06日 23時56分)

北海道をバイクツーリングした時のこと。
上陸したのは函館。

ショッピングセンターみたいな所のレストランで、
「函館名物いかソーメン」
とか出てたので、てっきり、よそでは食えない、珍しいイカ製ソーメンなんだろうと期待して頼んだ。

出てきたのは、細く切ったイカの刺身の山盛りだった。

『こんなにイカばっか食えるか』
と思いながら、必死に食った

その後、ツーリング中、各所で定食を頼むたびに「イカソーメン」が付いてきた。

オレは、出されたものは完食する主義なので、
ついに、イカには飽きた。

今では、刺身定食とかにイカが入ってると、どうにも食う気にならんが、無理して食っている。

そこで思うのだが、秋田出身の人は、自己紹介するたびに、
『もう、飽きた、と思われてるんだろうな』と思ってるんだろうな、と思っている。

これ、イカとは関係ないんだけど。
【15】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月04日 23時17分)

先ほど、ちょいとお散歩に。


前方から、大きなマスクをした女の人が。


夜更けにでかいマスクは不気味。


口裂け女を連想(古すぎ)。


そもそも、マスクというのは、自分が風邪ひいたり、インフルエンザにかかってるとき、
他の人にうつさないように、と言うのが目的であって、、、

ま、いっか。
【14】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月04日 19時39分)

「風と共に去りぬ」

(5)

「戦争の原因は奴隷問題じゃないよ、スカーレット。 

それは、ほんの口実に過ぎない。 

男ってものは戦争が好きなんだ。 

だから、いつの世にも戦争がある。 

女は戦争が好きじゃないが、

男は好きだーーーまったく、女を好く以上に戦争が好きなんだ」

これはバトラーのセリフですが、

このセリフは、原作者ミッチェルが、バトラーを通して伝えたかった、

戦争観なのかな、と思います。
【12】

業界板  評価

もぐさ. (2017年02月04日 12時41分)

キャラによる印象が先行してるので

冷静な見極めが必要となりそうです



業界板に【資本主義のゆくえ・・】

というトピックが在るようですね。

参加する価値は…  無さそうです…
 
【10】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月04日 10時32分)

トランプ暴動が続きますなあ。


昨日のテレビニュースで、トランプ君が、

『私は、問題を解決しているのだ』

と言ってました。


どう見ても、

「問題作成」してるようにしか見えないが。。。
【9】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月04日 10時25分)

もう、2週間以上、パチってない。


北斗6は偉大であった。
【6】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月02日 22時56分)

トランプ支持率49%。


これは、高いのか低いのか。


どっちだ〜っ。
【5】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月02日 21時15分)

(4)


スカーレットとマリー・アントワネットがダブってしまうのはなぜなのかを、書いとこうかな、と思って。

マリーは、たまたま、王侯貴族の家に生まれた平凡な女の子であり、

貴族社会のしきたりや慣習といった『常識』を、何の疑いもなく身につけ、

たまたま、フランスの王家に嫁いで、王妃になっちゃったわけですが、

フランス革命という歴史的大事件に巻き込まれ、

自分が属している貴族階級の危うさや社会情勢を次第に知っていくうちに、

人としての尊厳を理解し、

しかし、自分には、たまたま置かれた立場のために、

破滅(彼女の場合は、処刑)への道しか残されていませんでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「不幸のうちに初めて人は、自分が何者であるかを本当に知るものです」

という、半ば誇りやかな、半ばうち驚いたこの言葉が、

突然彼女の驚いた口から洩らされる。

まさにこの苦悩によってこそ、

彼女の些細な平凡な人生も実例として後世に生きるところがあるという一種の予感が、彼女を襲う。

そしてこのような一段と高い責務の自覚によって、

彼女の性格は自分自身を超えて成長する。

はかない形が崩壊する直前に、

芸術品、永続的な芸術品が実現する。

最後の最後の瞬間に、平凡人マリー・アントワネットは、

ついに悲劇の域に行きつき、その運命と同様に偉大となるからである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スカーレットは、たまたま、奴隷制のアメリカ南部の貴族の家に生まれた平凡な女の子であり、

南部貴族社会の「常識」の中で、割と普通に育ちます。

そして、マリーがフランス革命に巻き込まれたように、

スカーレットは、南北戦争に巻き込まれていきます。

そこに、レット・バトラーという、不思議な人物が現れ、

スカーレットに、南北戦争中のアメリカ内部の様々な矛盾を教えていきます。

まだ第2巻目なので、今後二人がどうなっていくのかわかりませんが、

今のところ、バトラーは、スカーレットの視線を、

現実離れした貴族社会から、矛盾に満ちた現実社会へと向けさせる先導役、としての人物設定がなされているような気がします。

南北戦争の進行とともに、南部の貴族社会は、確実に没落し、破滅へと向かうのですが、

当然のことながら、マリーと違って、処刑されるということにはなるはずもないので、

ならば、スカーレットは、どういう風に現実社会の問題に気づき、

どう向き合うことになるのか。

第2巻目の前半部分でのバトラーとスカーレットの会話。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「前に、君に言ったことがあったね。 

巨万の富を手にする機会は二度ある。 

一つは建国の時、一つは国の崩壊する時だ、と。

 建国の時は、徐々に金ができるが、一獲千金は崩壊の時だ。

 僕の言葉を覚えておくことだ。 

いつか君の役に立つかもしれない」

「結構な忠告をありがとう」

スカーレットは、せいぜい皮肉に聞こえるように言った。

「でも、せっかくのご忠告だけれど、それには及ばないわ。 

あたしの父を貧乏だとでも思っているの?。 

父には、あたしが必要とする財産くらいはあるし、

 そのうえ、あたしにはチャールズ(スカーレットの夫。すでに戦死)の遺産もあるわ」

「フランス革命当時の貴族どもは、 いよいよ死刑囚護送車に乗り込むまで、 

それと同じようなことを考えていたようだ」

ーーーーーーーーーーーーー

バトラーに、これだけのことを教えられても、

スカーレットは、まだ、ピンと来ていません。

ま、とにかく、「風と共に去りぬ」は「マリー・アントワネット」と相通じるものがあるような気がします。

とりあえず、ここまで。
【4】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月01日 21時40分)

(3)

「風と共に去りぬ」は、2巻目に入りました。

スカーレットとマリー・アントワネットがダブって見えて、しょうがないです。

シュテファン・ツワイク作『マリー・アントワネット(岩波文庫)』が、

ものの見事に描いて見せた、マリー像にそっくり。

(ちなみに、この作品に感銘を受けた池田理代子が、漫画『ベルサイユのばら』を描きました)

まだ2巻目なんで、

この先、スカーレットがどう変わっていくのか分かりませんが、
「マリー像にとらわれないようにしなきゃな」と思ってるとこです。
【3】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月01日 00時38分)

(2)

僕は、「風と共に去りぬ」を読み始めたばかりですが、僕が気に留めた部分を、ちょこまか、抜き書きしていこうかな、と思います。

現時点において16歳のスカーレットの性質については、すでに書きました。

スカーレットの両親の生い立ちが、書かれてますが、
母親、エレンについて。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しかし、誰にも語らぬ秘密が一つ彼女には秘められていた。
それは、、彼女より28も年上のジェラルド・オハラ(スカーレットの父)が彼女の人生に立ち現われた年であり、

そしてまた、彼女の青春と、黒い眼をした青年、いとこのフィリップ・ロビヤールが彼女の人生から消えてしまった年でもあった。

きらめくような目と気ままな性格を持つフィリップは、永遠にサヴァナを去った時、エレンの胸に育まれた情熱まで持って行ってしまい、

後に残されたのは、美しい彼女の抜け殻だけだった。

がに股で小男のアイルランド人(ジェラルド)は、この抜け殻と結婚したのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スカーレットの母親は、愛されるということを知らずに、スカーレットの父親と結婚した、ということです。

彼女は、フィリップを好きにはなりました。

ただ、人を好きになる、ということと、愛するということは、全く逆の心理現象です。
人を好きになる、ということは、その人に愛されたい、甘えさせてほしい、という願望が強くなった、ということです。

そして、その人に愛されるためにはどうすべきか、と、さまざまな策略を練ることに頭を悩ますことになります。

一番簡単なのが、ラブレターということになりますか。

とにかく、相手の気を引くために必死になります。

相手の視線を自分に向けさせようとしますが、たいがい、失敗に終わります。
理由は、簡単です。

相手も、「愛されたい」と願っているのであって、「あなたを愛します」なんて、みじんも思っていないからです。

相手が、「うん」と言うとしたら、「あなたは、私を愛してくれる」という確信を持った時です。

厳しい。

というわけで、

失恋とは、愛されたいという願望が破たんしたということです。

スカーレットの母は、破たんし、抜け殻になった状態の時に、スカーレットの父と、いわば、破れかぶれの気持ちで結婚し、子を産んだ、ということになります。

現代では、人を好きになっては、破たんし、抜け殻になっては立ち直り、また誰かを好きになる、

ということを、

つまり、「恋愛」を、何度でも繰り返せますが、
この時代では、そうはいきませんでした。

抜け殻になった状態で、屁とも思わぬ相手と、「お家の事情」で結婚させられたら、その人の人生はどうなるか。

生まれてきた子供を愛せるか。

難しいところです。

スカーレットは、そういう母のもとに生まれた、ということです。
【2】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年02月01日 00時32分)

(1)

昨日から読みだしてるのは「風と共に去りぬ」です。

いつかは、読むか観るかしなきゃ、と思ってたんですが、
何しろ、長いので、なかなか手につきませんでした。

マキャベリと違って、読みやすいので、
もう100ページ近くになりました。
登場人物が、だれもかれも、攻撃的で、怒りっぽくて、プライドが高い。

主人公スカーレットからして、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スカーレットは、生まれつき、
どんな男にしろ、自分以外の女に心を寄せるのを黙って見過ごすことことができなかった。

だから、インディア・ウィルクスとスチュアートが
親しそうにその集まりに出席しているのを見ると、
すぐに略奪的な本性を高ぶらせた。

そして、スチュアートだけでは満足せず、
ブレントの心までも支配しようとし、
ついに完全に二人とも征服してしまったのだ。

(スチュアートとブレントの母親は、こう言います)
「あのいたずら娘が、もし、おまえたちのうち、どちらか一人をだけ愛するとすれば、
 それは、お前たちに当然の天罰というものだよ。

 気になるのは、お前たちが、
 あの碧(あお)色の目の腹黒い小娘にのぼせ上って
 嫉妬しあい、ピストルの撃ち合いでもしはしないかということだけど、
 でも、まあいいさ、それも悪くはないだろうよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
救いがたいナルシスト。
ただ、作者は「生まれつき」と言ってますが、
それは誤りだと思います。
育った環境が原因だと思います。

スカーレットの父母の生い立ちを見ると、
どっちもナルシストで、
母は、おそらく、潔癖症。境界性パーソナリティーってとこ。
父は、間違いなく、サイコパス。

こんな両親のもとで育ったら、
最低、自己愛性パーソナリテイになるわな。

攻撃、怒り、プライド、そして、反撃。
その行き着く先は、破滅か、
そうでなければ、神の光に包まれ、愛を知るか、どっちかです。

は〜、先が思いやられる。

この時代は、奴隷制の時代。
即ち、支配・隷属の時代。

支配する方も、支配される方もナルシステイックになってしまう時代。

というか、ナルシズムが支配・従属社会を作り上げるのです。
会社や役所の上司・部下の関係と同じです。
言い換えれば、
人間関係が、愛情よりも計算で成り立つ時代。

もっとどぎつく言えば、「奪ったもん勝ち」。

成功者というのは、計算高く、奪い続けることに成功した者のことを言うのです。
「あいつと付き合うのは、
 (出世(=成功)するうえで)損か得か。
 得なら付き合ってやろう。損なら切り捨ててやる」
上昇志向、というのは、そういうことでしょう。

いったい、人間は、いつからこうなってしまったんでしょうか。
貨幣経済が始まってからなのかな。

「風と共に去りぬ」か。
この作者の洞察力って、すごい。

で、この作品が公開された時、
世界中で共感された、ということは、何を意味するのでしょう。
【1】

RE:≪マリー☆ルイーゼ≫  評価

カンパチ・環八 (2017年01月31日 05時59分)

当面は、僕の落ちトピの中から、気に入ったレスを拾っていこうと思います。

まずは、何と言っても、「風と共に去りぬ」
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