返信元の記事 | |||
【5571】 | 悪魔も泣き出す 〜2 フォッカー (2007年12月24日 15時45分) |
||
着席し、下皿に置いたタバコを取り、サンドイッチに千円札を差し込む… ジャラジャラとコインが下皿に流れこむ。 思えば何度、このサンドイッチをこじ開けようと思ったことか… 現実には出来るわけもなく、はまっている時はロクな事を考えないと、失笑する… そして、一枚、また一枚と千円札を差し込む。 15枚役の落ちは悪くない。 1Kで100G近く回る時もある。 投資が少ないのはいいが、いよいよ1000ゲームが近づく… こうなれば、腹をくくって回すだけだ。 『あっ…』 その時だった。 突然、弾痕で画面が割れ、アグニとルドラを持ったダンテが舞う。 画面狭しと剣舞するダンテ、炎と風の剣が流麗に空を斬る。 力強さを感じる演出だ… プレステのゲームの中で、ダンテがアグニとルドラを倒した時、自分達より強いとダンテを認めた二人が、自ら剣になり、ダンテに役に立つから連れて行けと言う。 アグニとルドラは兄弟で、自分より強い者を待っていたのだった。 お喋り好きで、少し頭の弱い兄弟だが、なかなか好感の持てるキャラクターだ。 ゲームシナリオでは、喋らなければ連れて行くというダンテ。 了解しながらも、自分達を振り回し、見事な剣舞を舞うダンテに「やるな」と喋ってしまい、ダンテに「No talking(喋るな)」と頭をコツンと打たれる。 思わず笑ってしまうシーンだ。 そのエピソードが、スロットでは子役告知に使われている。 『頼むぞ…』 そう思いながらレバーを押す… ミッション「槍の廊下を抜けろ」だった。 これは期待が薄い… いつも槍に弾かれるような気分になる。 プレステのゲーム中にもあるシナリオだが、ゲームならば難無くクリアする… しかし、スロットでは… [Faild] やはり失敗に終わった… 復活の弾痕もなく、また歩き始めるダンテ… どうやらもうしばらく、ダンテの散歩に付き合わねばならない。 ゲーム数は985G、1200まで後少し。 先が見えたような気になったのか、コーヒーが飲みたくなった。 立ち上がり、自販機まで買いに行く。 ワゴンサービスもあるのだが、ジョージア・オリジナルが飲みたかった。 いつでもどこでもそうだ。 何か飲物を買う時は、必ずジョージア・オリジナルと決めている。 テイスティやエメラルドマウンテンとかは飲まない。 昔からの思い入れがある… その話は、また今度… お目当てのジョージアを買い、またジャグのシマを通って戻る。 さっきのジャグがどうなったか知りたかった。 出ていれば悔しいと思うかもしれないが、実際に打たずして自分の予想が検証できるのはありがたい。 ひとつでも多くのデータは欲しい… さっきのカップルがまだ打っていた。 通りすがりに履歴を見ると、やはり早めに当たりをひいて、その後少し連チャンしたようだ。 下皿は一杯になっている。 現在は300G近い所を叩いている… ふむ、300までいったなら、450G前後が最後の砦。 そこを越えてしまったら、がっちりはまるだろう。 1000Gを越える可能性もある。 さて、どうなるのかな… そんな事を考えながら、DMCに戻る。 救済RTまで、後200ちょっと… ここからはなるべく投資したくない。15枚役がどんどん落ちる事を願う。 戻ると客が増えていた。 一台開けた左隣に、20代後半くらいの男性が座っていた。 〜続く |
■ 10,000件の投稿があります。 |
【5587】 |
フォッカー (2007年12月25日 14時11分) |
||
これは 【5571】 に対する返信です。 | |||
男性の台は、56Gでレギュラーを その後250Gで捨ててあった台だ。 前日は、1を下回る合成比率だった。 調子がいい時は、レギュラーからでも吐き出す事はある。 レギュラー分のコインで、100G内に次の当たりを引き、そこから繋がっていく。 それが引けない時、自分は200Gプラス クレジットの50枚でやめる。 見極めの第一段階… さて、あれこれ余所を見てばかりいないで、自分の台を打 ちだす。 どうにもはまると注意力が散漫になってしまう。 この辺りになると、チラチラとよその客がこちらを 見る。 救済RTに入るかどうか、興味があるのだろうか… 自分の経験上では、1000Gを越えても救済RTに届く前や救済RTに入ってすぐに当たりを引いた台はヤバイと思ってる。 ビックでもレギュラーでもいい。当たりを引いた後、割と早く次を当てるが、その後はまる事が多い。 ビック、ビックと当たったのならいいが、レギュラーが続いた場合、見極めの200まで追加投資しかねない。 それで当たりを引けばいいが、引かなかったら最悪だ… 救済RTに入った時は、出来れば1350を越えたい。 それ以下で当たりを引くと、先に前述したような結果になりやすい。 救済RTに入ってしまえば、微増ながらもコインは増えるので、気分的にも楽になる。 投資も20Kになった。これ以上は厳しい… そう思うと、急に15枚役の落ちが悪くなったような気になる。 左手に握ったコインを数える… 極端に悪くなったわけではなかった。 少ししっとりしている手の平に、自分が緊迫している事を知らされる… 『フッ…』 一人で鼻笑いする。 何故だか可笑しかった… その時、 左側で打っていた人が当たりを引く… うっかりしてい た、何で当たったのか分からない。 引いた当たりはレギ ュラーだった… ゲーム数は345G。当たりやすい所と言え ば、当たりやすい回転数だ。 それを横目で見ながら、千 円札をサンドイッチに差す。 自分のゲーム数は1154G… もう投資はこれで最後にしたい。 なんとか救済RTには入 りそうだ。 その時、左の台がまた当たりを引いた… 今 度は見逃さなかった、一枚役からだ。 引いたボーナスは DB、いい展開だ。 次もまた、早いうち 出来れば100G以内に当たりを引けば、延びる可能性が高い。 引かない時、15枚役の落ち次第だが、200Gの見極めポイ ントまで回しても、コインをいくらか持って離席出来る。 そんな事を考えているうちに、自分の台がついに救済RTに 入った… ベットした時に銃声のような音がし、次ゲーム で背景が一気に変わる。 全体に白い背景で、宙に浮いた 瓦礫がダンテの足元に集まり道を作る。 その上を、あて もなく歩くようにダンテが進んでいく。 少し、背中に哀 愁が感じられるのは俺だけだろうか… やはりこのシーンもゲームにある。 この道は、アーカム という男と戦いに行く途中、人間界と魔界を繋いでいる通 路なのだ。 アーカムはレディの父親で、人間であるにも かかわらず、悪魔になりたいと願った男だ。 ダンテとバ ージルの父親、スパーダの力を身につけようと画策し、自 分の妻すら殺してしまう。 同じく父親の力を身につけた いバージルに近付き、側近のようなフリをしながら、一方 でジェスターに成り済まし、自分の野望の為に、ダンテと レディを誘導する… 結果的に、虚を突かれたダンテとバ ージルはアーカムに敗れ、復活させたスパーダの力を奪わ れてしまう… そのアーカムを倒しに行く途中のシーン だ。 ゲームであれば、ここまでくれば終わりも近いが、 スロットはここからが勝負だ。 〜続く |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
© P-WORLD