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【25】 | 社長 13 SBX (2006年05月14日 14時23分) |
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『社長 vol.13』 これも3年目のことである。 我々植物生態ゼミは,野外実習をするべく夏休みにもかかわらず,大雪山の研究所に行った。 その時の出来事を記す。 ※ 食事中の方は,食事を終えてからご覧下さい。 それは,1日目の夕食を作っている最中の出来事だった。 毎年毎年,飽きもせず夕食は豚汁だった。この年も例年の如くそうであった。 女子大生がせっせと夕食作りに励んでいるところにやってきたのは,社長である。 女に近寄りたがっていたのもあるが,彼の全身を覆う脂肪の元であるつまみ食いをするためだ。 豚汁に止まった社長の目がきらっと光った。 そして,おもむろにお玉で豚肉を掬い上げると,がぶっと口に含んだ。 「むごむご・・・。くちゃくちゃ・・・」 また太るって・・・ 「ごぼうの出汁が利いてて・・・」 講釈垂れるなよ・・・ 「なかなかいいお味です・・・」 分かったって・・・もう・・・ 「くちゃくちゃくちゃ・・・」 そして,社長は二口目をお玉から口中に投じた その瞬間である。 社長は,肉を吐き出した。 「げっ。豚肉がまだ生でした。いっひっひっひ」 「豚肉は火が通ってないと駄目なんだよね。いっひっひっひ」 勿論,口から吐き出した豚肉をお玉ごと鍋に戻したには言うまでもない。 ・・・やられた・・・完全に社長の勝ちだ・・・ 夕食では,目撃者だったオイラとS(一応♀・・・すごくブス。性格もブス)を含む女子大生たちは,豚汁を口にしなかった。 次の日の登山の途中でH(♂ 元サッカー日本代表の監督,岡田にそっくり)が,嘔吐を催した。 「俺,何か悪いもん食ったかな?」 そりゃそうだ。豚汁3杯もおかわりしたも・・・ 社長の口にいったん入った豚肉を食べた確率は12%以上もあるも・・・ Hの嘔吐の原因は,社長の口に入った豚肉を食べたことだろうとオイラたちは噂した。 当然,この噂は社長の耳にも届いたのだろうが,そんなことを気にする社長ではなかったのは言うまでもない。 |
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【26】 |
SBX (2006年05月14日 14時25分) |
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これは 【25】 に対する返信です。 | |||
『社長 vol.14』 これも3年目の野外実習のことである。 2日目の真昼間の実習中の出来事を記す。 野外実習とは,毎年大雪山を徒歩で登り(ロープウエイがあるにも拘らず),各地域における植物生態を研究するのが目的だ。 ここでHが,嘔吐した件は先にも述べたので,割愛する。 それは,天女ヶ原での出来事だった。 我々はそれぞれグループに分かれて植物生態の実習を行った。 我々のグループにはオイラの他に,社長,O(♀ 美人),先輩のOさん(♂)後輩のI(♂)がいた。 O先輩の指示で我々はすばやく生態観察実験を行った。 言い方を変えるとさっさと実習を終わらせたかっただけである。 まずは,方形枠の中の植物の種類を数えた。 全部で32種。昨年より増えているらしい。 植物に関心を持っていないオイラにはどうでもよかった。 しかし,ここで社長が持ち前の博学を広しめた。 O(♀ 美人)は,オオイヌノフグリを手にしてこうみんなに聞いた。 「ねえねえ,オオイヌノフグリの『フグリ』って何?」 我々は,答えを知っていたがあえて無視していた。 「ねえ,社長,『フグリ』って何?」 Oは,社長に答えを求めた。 Iも,興味津々である。さすがは理科の学生である。 「Oさん,Oさん,実は『フグリ』というのは睾丸のことなんですよ」 「つまりは『大きい犬のタマキン』という意味ですよ。いっひっひっひ」 O(♀ 美人)は,真っ赤な顔をして俯いた。 しかし,O(♀ 美人)は,きっと顔を上げてこう言った。 「社長,何でも知っててすごい!」 ここまでは学術的な会話である。 しかし,その後おもむろに自分の股間を指差して言った。 「私のフグリも大きいんですよ。いっひっひっひ」 普通,大きさを自慢するなら袋ではなく棒の方だ。 しかし,社長は棒を自慢できない。 何せ帽子を被った礼儀正しい象さんなのだから・・・ それから一時期,フグリの大きさを競い合うことが,オイラたちの間で流行りだした。 勿論,チャンピオンは社長だったのは言うまでもない。 それから1週間,社長の顔はいつにも増して輝いていた。 |
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