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【264】 | RE:嵌張大好き(カンチャンだいす... 環八 (2014年03月01日 23時52分) |
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叙事詩(この話に、オチはありません。空しくなるだけです) 高校時代のこと。 授業と授業の間の休憩時間。 僕は、僕の前の席の留美子に声をかけた。 「ねーねー」 彼女は振り向いた。 留美子は信じがたいほどの美少女だった。 無表情ではあったが、誠実な少女ではあった。 ノートも貸してくれた。 高校卒業後、僕は地元で受験浪人、留美子は東京の短大へ進学。 その夏休み、帰郷していた留美子と、偶然、繁華街で会った。 僕は、ただそれだけで嬉しかった。 彼女は、やっぱり、無表情だった。 「楽しいことなんて何も無い」という顔をしていた。 でも、何となく会話した。 僕は、単純に、留美子を好きだった。 留美子が優しかったわけじゃない。留美子が美人だった、というだけのことだったろうと思う。 僕は、一浪したのち、東京の大学に進学した。 留美子は、姉と同居していた。 ある日、留美子と映画を見た帰り、 留美子が、 「今夜は、姉の帰りが遅いんだけど、部屋の鍵を忘れた」と言うので、 留美子のアパートの最寄の駅の「ミスタードーナッツ」に行った。 留美子の姉が帰るまで、そこで待とうということになった。 店で、二人して、ぼけっとしてると、偶然、留美子の友達が店に入ってきた。 留美子は、僕を完全に無視して、友達とばかりしゃべり続けた。 僕は、一人、タバコを吸ったり、コーラを飲んだりして、暇をつぶしていたが、 どうにも耐え切れなくなり、 「僕、もう、帰るから」と言った。 留美子は、 「あ、そう」と言ったきり、また、友達としゃべり始めた。 僕が、店を出るとき、留美子の友達は、僕を申し訳なさそうに見送ってくれた。 大学1年の夏ごろ、留美子が、アメリカに留学することになった。 僕に、「お別れ会をしたい」と電話してきた。 僕は、 「ちょっと待って、俺が、送別会をやってやるよ」と言って、僕が幹事を引き受けた。 高校の同窓生十数人を集めて、新宿の店で、送別会をやった。 二次会は、同窓生の一人のアパートだった。 だらだらと、酒宴は続いた。 僕は、眠くなったので、 「帰る」と言ったら、 留美子は、 「あっ、そ」 と、言ったきり、そっぽを向いた。 僕は、アパートを出て、普通に、歩いて帰った。 2年後、留美子から電話があった。 「同級生と会いたいから、セッティングして」 と言うのだ。 全く、突然だった 留美子は、アメリカから、一時帰国したのだ。 そんなこと、僕の知ったことではなかったけれど、留美子の頼みだと、断れない感情があった。 |
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【272】 |
さんさんはなはな (2014年03月02日 02時03分) |
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これは 【264】 に対する返信です。 | |||
カンチャン なんて…………………… 心に刺さる話しをするんだよ。(笑) なんかさ いちご白書……………………いや………… リフレイン……………………いや………… なんか違うけど………… なんかね昭和を思い出すわ。(笑) |
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