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【142】 | 社長 15 スーパービンボX (2006年03月16日 12時26分) |
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『社長 vol.15』 そうそう,この事件も社長を語る上で書き留めておかなければならない。 ウニをたらふく食って,社長のおかげでウニの実験は中止になった臨海実習でのことだ。 我々2年目は,夕食前に風呂に入っていた。 当然,Y教授も一緒である。 暗い暗いと言われていたKも一緒に風呂に入った。 性格の暗さにも拘らず,Kのイチモツは,それはそれは堂々たるものだった。 黒光りを帯びて,直径6cm,長さは18cmくらいだったろうか? それをいいことに,Kは湯船の中でイチモツを手にして,イチモツの先端を水面から出し, 「ネッシー,ネッシー」 と喜んでいた。 岡田監督似のHもイチモツに自信があったため,すぐに加わった。 我々もイチモツには自信がないが,「勝つことではなく,参加することに意義がある」というクーベルタンの言葉の如く参加することに意義を持ち出した。 6,7人もの男共がイチモツを持ち上げて, 「ネッシー。ネッシー」 と大声を上げながら湯船を走っているのだから,傍から見れば異様な光景に違いない。 Y教授は呆れて言った。 「お,お,お,お前らは,ほ,ほ,ほ,本当にホモ・サピエンスだな」 「しゃ,しゃ,しゃ,社長君はな,な,な,仲間に入らないのかい?」 認識が間違っている。 教授は社長のイチモツを知らないのである。 社長は加わらないのではなく,加われないのである。 イチモツに対し,少しばかりの劣等感を持っていただけなのである。 みんなが, 「ネッシー。ネッシー」 と喜んでいる間に,社長は一人,寂しげに風呂を後にした。 その背中はとてもとても小さかった。 |
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