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【45】

社長 6  評価

スーパービンボX (2006年02月19日 15時59分)

 『社長 vol.6』

 そうそう,思い出した。
 あれは5月の花見のことだった。
 (北海道では花見は,時期的に5月に行う)
 俺や社長が属していたゼミも5月の連休後に花見を行った。

 花見の場所は一応A市の名所でもあるK公園だった。
 K公園はちょうど駅の裏側に位置していた。
 大学からはちょうど市の裏側に当たり,交通の便が不便だった。
 そのため,ジンギスカンをするための食料,飲み物,ガスボンベ,鍋など重くて持ちにくい物はすべて1年生の持ち物だった。
 当然,社長も俺も持ちにくい物を持って,花見の公園までバスを乗り継いで行った。
 しかし,社長と俺は,重いけれど帰りは楽になる飲み物と食料を運んだ。

 花見を始めたのは,午後の1時頃。
 平日の真昼間ということもあって,公園は我々の貸切状態だった。
 教授を交え,真面目な花見は滞りなく進んでいった。
 社長は時々,アンコールに答え,『カポ』をやっていた。そして,教授たちは普通に帰った。

 事件が起きたのは,花見の帰りのことだった。
 酔いの勢いに任せて,我々は歩いて帰ろうとしていた。
 そして,駅の裏側に着いたときだった。
 A市は駅の入り口が一つしかない。
 駅の裏から大學に帰るには,遠回りの道を選ばなければならない。

 しかし,我々には強い味方がいた。酔いである。
 酔いの勢いで,駅の構内を横切ることを決意した。全員一致で。
 線路は,10線以上ある。
 幅は優に100mは超えている。
 我々はゲリラの様に草むらに隠れ,辺りを見渡す。
 駅員がいないのを確認し,我々は走った。
 そして,駅を横切るのに成功した

                   かに見えた。

 後ろを振り返ると社長が線路の上に転んでいる。
 転んだ瞬間に口からアルコールの混じった汚物を噴出したようだ。
 我々は,全員,駅を横切る時よりもスピードを上げて,その場から逃げた。
 その後の社長の処遇については,我々は一切関知しない。
【44】

社長 5  評価

スーパービンボX (2006年02月19日 15時56分)

 『社長 vol.5』

 クリスマスをゼミの新入生でお祝いしようとなったのは,必然だった。
 ただ,困ることがあった。
 N2とM(両方♂)が,「女が来るなら俺は行かねえ」とほざきやがったのである。
 女が来ないコンパに何の意味があるんだ?
 俺たちはそう思っていた。
 社長は特に危機感を募らせたようだった。
 「N2先輩,みんなでキリスト様の誕生日をお祝いしましょうよ。女がいたっていいじゃないですか。い〜ひっひっひっひ・・・」

 社長の努力によってクリスマス会は行われることになった。
 N2は出席することになったがMは欠席した。
 Mは,寺の息子で共産党員というかなり変人だった。
 まあ,Mがいなくたって盛り上がれる。
 ♂は少ないほうが確率が高くなる。

 いよいよクリスマスイブである。何とか今年中に彼女を作ろうと♂達は,張り切って買出しに行った。
 そうである。女共は優雅に飲み食いするための存在なのである。今日限りは。
 買出しで何もしなかったのは社長であるのは,明白であろう。
 N2を説得したことで,責任は果たしたと社長は思ってるのだ。

 俺達が買出しに行って,Nの部屋に行くと,そこにはトドが寝ていた。
 轟々といびきをかいていた。
 そうなのだ。
 社長は寝て10秒後にはいびきをかいて,他の人を眠らせないという必殺技の持ち主なのである。

 仕方なく,俺達はパーティーの準備をした。
 しかし邪魔である。100kgの肉体が。
 それでも何とかクリスマスらしい飾り付けをすることができた。

 そして,宴もたけなわ,酒もディナーもたらふく食った後,いよいよケーキを食おうとしていた。
 ケーキを配り終わると,Nが気づいた。
 フォークが無い。
 すると社長は無言で割り箸を取り出し,むしゃむしゃと旨そうにケーキを食べた。
 一瞬の出来事である。
 誰も何も言えなかった。

 そして,その後,漬物をポリポリと食い始め,クリスマスの聖なる雰囲気をぶち壊してくれたのは言うまでも無い。
【43】

社長 4  評価

スーパービンボX (2006年02月19日 15時55分)

 『社長 vol.4』

 社長はあまり酒が好きではなかった。
 酒よりもコーラが大好きだった。
 でもコンパでは,誰よりも飲んだ。
 彼の得意技は,『カポ』である。
 『カポ』というのは,一気飲みのことである。
 ごくごくと飲むのではない。
 一気に,本当に一気に胃に流し込むのである。一瞬でコップが空になる。
 だから,毎年の学園祭での早飲み競争では,圧倒的強さでチャンピオンに輝いていた。

 『カポ』を見るのは楽しかった。
 そう,その日までは。

 その日は,ゼミでのコンパが行われた。
 学園祭の打ち上げである。
 その日も社長は酒を飲むというより,流し込んでいた。
 酒に飲まれていた。

 彼がすっかり出来上がった時,彼を連れて帰るのは俺の必然の義務になっていた。
 俺だって好き好んで,100kgの荷物を運びたくない。

 俺が100kgの脂肪を肩に掛け,タクシー乗り場まで運び,狭いタクシーに無理やり詰め込み,タクシーの中では吐かないように気を配り,寮に着いた時には小さなタクシーから100kgの肉体を取り出し,約100mもあろうかと思われる長い寮への道を100kgの肉を担ぎ,寮の二階へ100kgの煩悩を担ぎ上げ,狭く,とてつもなく汚い部屋に転がり込んだのは,午前2時を過ぎていた。

 部屋の床に散らばる臭い靴下や,エロ本をどけ,新聞紙をくまなく敷き詰めた。
 そして,ゴミ箱に新聞紙を入れ社長を諭した。
 「おい,S。吐きそうになったら枕元にゴミ箱があるからな。そこに吐けよ。一応床にも新聞紙敷いたからな」
 「先輩,すみませんね」
 と言った直後である。
 彼は,床に敷き詰めた新聞紙をわざわざどけて,グリーンの絨毯に色とりどりの雪を巻き散らかした。
 彼からの素敵なクリスマスプレゼントである。
 俺は,そのプレゼントを靴下に詰めてやろうかと思ったが,流石に止めた。

 次の日,大学の講義を休んだけど,キリスト様ならきっと寛容の心で許してくれたはずだ。
 当然,社長は2日後に会った時には,そんなことは微塵も覚えていなかったのは言うまでもない。
【42】

社長 3  評価

スーパービンボX (2006年02月19日 15時54分)

 『社長 vol.3』

 社長は,北海道で有名な塾の講師をしていた。
 そして,塾に来る中学生の可愛い子を見つけては俺達に報告をしてくれた。

 「先輩,先輩,実は昨日可愛い子を見つけたんですよ。いっひっひっひ」
 もう満面の笑みである。
 本当に好きで好きでたまらないのである,女子中学生が。
 まあ,確かにそうである。
 彼を相手にする大人の女はいないであろうから。
 これは彼の傾向であるが,同時に責任であり,義務でもある。
 民事的にもなんら問題が無い。
 しかし,塾に通わせてる親の心境や如何ほどであろうか?
 心配である。
 彼には責任を全うする能力は無い。
 いつ手を,いやティ○ポを出してもおかしくないのである。
 いつ出すか我々は期待していた。

 そして,嬉しそうに話す彼を見るのは楽しいのである。
 話を聞く我々は,刑事的に問題ない。
 民事的にも全く問題ない。
 気楽である。

 ただ,楽しい話をするときの彼の行動にちょっと問題があった。
 靴下を脱いだ後,足の指の間で色々な物を擦るのである。
 擦るのは,ティ○ポもそうだが,自分の部屋でやってほしい。
 彼の足は臭い。
 俺の足も臭いが,彼には敵わない。
 さらに,水虫であった。
 もう最高である。

 ある時,Nのアパートで,ギターのチューニングをするための音叉を足の指の間で擦った。
 いつものように。
 Nは,もろに嫌な顔をした。
 しかし,社長は気付かない。
 気付くわけはないのである。

 彼は『非常識』を通り越して,『無常識』なのだから。
【41】

社長 2  評価

スーパービンボX (2006年02月19日 15時48分)

 『社長 vol.2』

 それは,6月だった。妖しい季節だった。
 夕闇を心に映す季節だった。
 以下に述べる事件は,大学の実験の最中に起きた。

 Kが,自分は暗い人間じゃないと突然言い出した。
 前々から,俺たちのゼミの中で,Kは『暗い』と言われていた。
 それを払拭したかったのだろう。または,張り詰めた空気を緩めたかったのだろう。
 Kが突然,「俺,みんなから暗いと言われてるけど,そんなことねえよ」と言い出した。
 そして,みんなが黙々とフナのスケッチを描いている中で,「俺はサンシャインKだ」と大きな声で叫んだ。
 俺たちは吃驚してKを見た。
 そして,実験室は大爆笑に包まれた。

 時は夜の11時。午後の1時から実験は始まったのだ。もう既に10時間は越えている。
 みんな,単調で苦痛な途轍も無く長い時間を過ごしたことで,妙なハイテンションモードに入っていた。
 経験がある方は分かるであろう。
 徹夜などをしていると,頭がマヒ状態になり,何を言っても面白く,みんなゲラゲラと大声で笑い転げる時間帯があることを。
 この時の俺たちが,そういう状態だった。

 そして,♂たちが自分に横文字の渾名を付け始めた。
 Nは「それなら俺は,セクシーNだ」と叫び,
 N2は「俺は,アダルトN2だな」とボソッと言う。
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・社長は満面の笑みで「それじゃ,私はナイスミドルSということで」とのたまった。
 
 そうなのだ。
 彼は気付いていたのだ。自分がみんなから中年に見られているということを。
 俺たちは真夜中の実験中にも拘らず,ガラスが割れんばかりに笑った。

 Y(女性。今で言うロリ顔で可愛い)は,先輩の差し入れのミスドのコーヒーを吹いた。
 O(女性。松田聖子の大ファンで,自分もいつかは芸能界に入ると考えていた。美人)は,ぽつりと言った。「社長,自分のこと分かってるんだ」

 それから,ゼミの中で,Sのことを『社長』と呼ぶのに,ためらう者はいなくなった。
 そして数百人の他ゼミの者もみんな,社長と呼び,彼を知らない者はいなくなった。
 天皇が国の象徴であるが如く,彼は大学の象徴となった。
【40】

「五○原チャーシューおにぎり事件」とは…  評価

Tom (2006年02月18日 23時56分)

5年くらい前に札幌市中央区南7条西8丁目1024-24にある某有名ラーメン店で起きました…。(苦笑)
その時、一緒に北海道に行った友人がホテルで『今日は小樽に行ってきたんだけどその帰りに「五○原」にも寄ってきたよ。めちゃうまかったからお前も行ってきたら。』と言ってきました。
私は「何で自分だけ行くんだよ。」(・3・)と言いつつ23時過ぎに一人で向かいました。
出掛ける間際に友人に『そう言えばチャーシューおにぎりを食べるのを忘れていたので買ってきてよ。』と言われ店で自分の分と合わせて2個持ち帰りで注文しました。
『忘れるといけないので先にカバンに入れておきな。』と店の人に言われ入れてからラーメンを食べました。
その店は代金は後払いなので食べ終わってから店の人が『とんしお650円です。』と言われたので代金を払って店を出ました。
そのあと店の写真を撮ってホテルに戻りました。途中、「なんでカバンが重いんだろう。」と思って中を見たらチャーシューおにぎりが…。(げっ)
そうです、チャーシューおにぎりの代金を払うのをすっかり忘れていました…。(苦笑)
【39】

先日…  評価

Tom (2006年02月18日 23時44分)

札幌に行ったのに立ち寄ったラーメン屋さんはわずか一軒でした…。(苦笑)
しかも最近あまりいい評判を聞かない「五○原」でした…。(苦笑)
一緒に札幌に行った山さんがどうしても行きたいと言ってきたので行ってきました。
私としては「純連」とか「欅(けやき)」に行きたかったのですがまあ久しぶりだったので「五○原」でもいいかと思い行ってきました…。(微笑)
数年前にあった「五○原チャーシューおにぎり事件」を思い出しました…。(苦笑&ぐはっ)
【38】

社長って…  評価

Tom (2006年02月18日 23時40分)

スーさんが社長なのかと思いましたよ…。(微笑)
次長課長の河本さんのギャグで『お前に食わせるタンメンはねえ。』に対抗して『お前に食わせるラーメンはねえ。』と言うのはどうでしょう…。(苦笑)
【37】

みなさんこんばんは…  評価

Tom (2006年02月18日 23時38分)

スーさんお久しぶりです。新トピック開設おめでとうございます…さっき「開設」と変換しようとしたら「解説」と出ました…。(苦笑)
SBと言えばカレーのS&Bとかパチンコの超激海SBを連想します…。(微笑)
 ∩_∩
(^θ^)/ひょっとして超激海SBを打つと超貧乏になるとか…。(苦笑&冗談)
【36】

RE:社長!!  評価

微笑みマリン (2006年02月18日 15時55分)


 ♪ ∧∧ ゜+ 。* ゜ ゜+。 *  。 ゜ +  。 * ゜ ゜ + 。* 
  (・∀・)  ♪  今日もラーメン ご注文ありがとございます♪ 
  (っ▼c)  .          
  / .,、,、ヽ    ♪  
  `~UU~´.。*゜゜+ 。 。* ゜゜+。*  。 ゜ +  。 * ゜ ゜


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