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【46】 | 社長 7 スーパービンボX (2006年02月19日 16時01分) |
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『社長 vol.7』 社長が魔法のカードを手に入れたのは,2年目の春のことであった。 「先輩先輩,実は魔法のカードを手に入れたんですよ。いっひっひっひ」 「このカードはですね,10万分物を貰えたり,10万円お金を引き出せる優れものの魔法のカードなんですよ」 まあ,要するにショッピングが10万,キャッシングが10万できるクレジットカードのことである。 『SE○BU』の『SA○SONカード』である。 彼は,借りたものは返さなければならないという民事の基本的事項を全く無視しているのである。 知ってはいるのである。 あえて,もう一度言うが,あえて無視しているのである。 そんな彼であるから,行く末は見えていた。 確か,後期の授業料の納期の頃だったと思う。 社長は仕送りをしてもらった金を全て飲み食いやお風呂に費やした。 そこで登場なのが,魔法のカードである。 「N2先輩,2万円貸してくださいよ。その2万円をSE○BUに返すとまた,新たに10万円が借りられるんですよ。いっひっひっひ。そうしたら,先輩には寿司を奢りますんで」 N2は言われるままに2万円を貸した。 当時の2万円は今の価値では,5万くらいになるだろうか? そして,無人キャッシングの機械の前である。 「じゃ,借りた2万円をこうやって返してと・・・」 「するとですね,今までの借金がチャラになって,新たに10万円が借りられるんですよ」 「このボタンと暗証番号を押してと・・・」 「あれ,おかしいな。『貸し出しできません』と表示されてる・・・」 「もう一度やってみますね」 何べんやってもおんなじである。 借りられるわけ無いのである。 すでにキャッシングの限度まで行ってるのだから・・・ いまさら2万ぽっちで10万を新たに借りられるわけは無いのである。 しかし,魔法のカードと信じて疑わない社長は,何回もキャッシングのボタンと暗証番号のボタンを連打するのである。 哀れだ・・・ あまりにも哀れだ・・・ 納得の行かない社長を連れて,寿司を奢ったのはN2であった。 そして,授業料の納期が目前に迫った社長は,ゼミの 教授に頭を下げて授業料を借りたのだった。 教授への言い訳は,『親の生活が苦しくて仕送りしてもらえない』だった。 |
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【63】 |
笑福亭エロ光 (2006年02月21日 12時49分) |
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これは 【46】 に対する返信です。 | |||
> 「先輩先輩,実は魔法のカードを手に入れたんですよ。いっひっひっひ」 その頃おらもそんな風に思っていたんだろう・・・・ 若かりし頃初めてカードというものを持った。 会社の取引業者だったので返済は給料天引きで低額返済ということもあり ギャンブル好きのおらも同じように殆どはパチ&飲み食いに使った。 もちろんギャンブルは現在と同じく大好きだが・・・常勝ではなく常負である。 1〜2万を引き落としパチ屋へ行き、無くなると近くのATMの駆け込んだものだ。 そんなことを何度か繰り返したらすぐに限度額まで達したのは言うまでもない。 (限度額は当時の給料の3〜4倍かな) 後に残ったのは返済のみ! 丁度その頃世の中では自己破産というのが流行りだしていた頃だった。 今思えば低限度額で低額返済で良かったと思う。 月日は流れおらも「結婚」というイベントを迎える日が近くなり、このことを妻に黙っておこうと思ったが どうせバレルなら早いほうが良いと思い素直に話した。 (返済終了期間は結婚3年半後であった) すると妻は快く受け入れてくれた。 「使ったものはしょうがないじゃん」って言ってくれたな そんな事もあり現在もカードを所持しているがガソリンを入れる時位にしか使ってはいない。 後はゲームソフトを買いたい時等カードを使用する際は必ず妻の了承を貰っている。 笑福亭エロ光のほろ苦いおもひでより |
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