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【5984】 | 悪魔も泣き出す 〜14 フォッカー (2008年01月09日 00時47分) |
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『さて…』 自分の台に戻り、着席する。 左側の人はまだ続けているが、どうやらはまりだしたようだ。 右側、マジックモンスターにも客がつきだした。 後ろのガンダムは、新台のせいもあって満席状態が続いている。 時計に目をやると、9時を少し過ぎた所だ。 仕事帰りの客が増えてきている。 少し活気づいたようなホール… まだまだこれからだ。 レギュラーボーナス後、理想的なのは50Gくらいで、次のボーナスを引くことなのだが… 15枚役の落ち次第では、もう少し余裕をみてもいい。 展開… 流れ… 設定看破が出来ないなら、こうした事には特に注意したい。 レギュラーボーナスから45G目、一回目の一枚役を引いた。 ミッション指令が下る。「塔を駆け登れ」 ダンテがバイクに乗り、塔… テメンニグルの壁面を走り上がっていく。 物理的に… には触れないでおこう。 同じミッション指令でも、槍の廊下を走るより、こちらの方が期待が持てる。 演出中に、塔が崩れ落ちてくるのだが、崩れてくる壁がない時もあり、アツイ。 期待を込め、ミッションに入る… 「朝飯前だぜ!」 一瞬、自分の目を疑う。 超激アツな言葉だ。 揃ったのはリプレイ… ダンテがミッションクリアする。 「楽勝だぜ!」 親指を立て、にやりと笑うダンテ… 救済RT中の時とは別人のようだ。 バイクミッションの場合、普通は「たまんねぇな、この感じ」で、「朝飯前だぜ」は激アツな台詞だ。 ダンテの代わりにレディがバイクで塔を昇れば、このミッションの場合、ボーナス確定だ。 朝飯前だぜは中々ないが、レディがバイクで登るのは割と見る事が出来る。 引いたボーナスはデビルボーナスだった。 よし、いい展開だ。 後はなるべく多くのコインを獲得したい… その願いが通じたのか、ダンテJACが続く。 しかも、ダンテの奥義攻撃ばかりだ。 『もしかして…』 そう思い始めた時だった… 『俺が、負けるのか…』 普段見る事がないバージルの表情。 ダンテの攻撃を受け、がっくりと膝を着き、吐き出すセリフ… 『立てよ、アンタの実力はこんなもんじゃないだろ。』 ダンテが浴びせる言葉…やはり、プレミアム映像だ。 デビルボーナスの時、三回続けてダンテが攻撃… しかも、奥義技での攻撃をした場合のみ見る事が出来る。 通常攻撃や、ただ単にダンテJACが三度続いただけでは見れない。 テメンニグルの頂上で対決した二人。 共に幼き頃、母親を殺される… ダンテは母親を殺した仇を、そして悪魔を根絶やしにしたいが為、デビルハンターを続けていた。 片やバージルは、母親を守れなかった自分の無力さを悔しみ、力を得ようと精進していた。 二人とも母親を大事に思っていた… 違う方法であれ、目的は一緒だった。 だが、互いに不器用な兄弟は、剣を交えるしか話し合う術を知らなかった。 そして互いの死力を尽くした今、ようやく素直になれるはずだった。 だが… 〜続く |
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【6016】 |
フォッカー (2008年01月09日 22時19分) |
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これは 【5984】 に対する返信です。 | |||
絶大である父親、スパーダの力を得たかったバージル。 伝説の剣士と謳われ、かつて人間界を守ったスパーダ。 人間界が魔界に取り込まれそうになった時、たった一人で戦い、退けた。 そして魔界を封印する為、自らを犠牲にする。 そんな力を欲したバージル。 「力なき者は、何も守ることはできない。」 その信条と共に、純粋なまでに力を求めたバージルだった。 だが、弟との戦いに敗れ、己の未熟さを痛感する。 戦いの場となったテメンニグル頂上が崩壊を始める。 そして、封印していたスパーダの力がなくなり、魔界の入口が開きかけてきた。 ダンテとバージルの足元が崩れ始める。 ダンテはとっさにバージルを助けようと手を伸ばす… だが、バージルはそれを拒み、崩れ落ちそうな方へと進む。 「お前は行け、魔界に飲み込まれたくはあるまい」 そう言い、ダンテを去らせようとするバージル。 「俺はいい… 親父の故郷、魔界が俺の住み家だ」 バージルがそう言った時、足元が崩れ落ちる… 手を伸ばし、バージルを掴もうとするダンテ。 しかし、伸ばした手の平を、薄皮一枚切るバージル… 「バージル!」 絶叫するダンテ… バージルは崩壊に飲み込まれ、落ちていった。 これがDMC3のゲームのラスト… このシーンが、デビルボーナスのプレミアム映像に使われている。 ダンテJACになるのすら危ういのに、更に奥義技での攻撃となると、もはや途方もない… 余談になるが、ゲームの場合、エンディングロール中に、ある条件を満たすと、落ちていった後のバージルを見る事が出来る。 残念ながら、そのシーンはスロットには使われてないようだ。 兄弟の別れのシーンが終わり、ボーナスも終了する。 獲得枚数は398枚… ほとんどダンテJACだった場合、ここまで獲得する事が出来る。 ザラザラと下皿のコインを箱に移す。 400枚近く出たせいもあり、下皿から溢れそうになっている。 おおよそ1000枚くらいはあるだろうか… これで投資とほぼトントンになった。 だが、200Gまで回せば、トントンも危うい… と、いつもなら少し考えるのだが、今日は迷わずに続行する。 今の流れ、悪くない。 プレミアム映像が多発する時は、好調な時と思っている。 そう思い、続けていた34G目 チェリーからオーブ演出に発展。 オーブ演出3Gに、ガーゴイルという敵が出現する。 これもボーナス確定演出だ。 オーブ終了後、ミッション指令が下る… 槍の廊下だ。 「ここが次の会場ってわけか」 ダンテがそう言うと、次の瞬間 魔人化する… 走り抜ける映像は いつもと変わらないのだが、何だか勢いが違うように見える。 まったくの錯覚であろうに… 「楽勝だぜ!」 廊下を走り抜け、得意気に笑うダンテ… まったく、救済RT中とは まるで別人だ。 引いたボーナスはレギュラー… 調子がいい。 指定された組み合わせを揃える… レディの「お帰りなさい」の台詞… このレギュラーをきっかけに、100G内にレギュラーを五連した。 多くは50〜70G付近で当たり、15枚役の落ちもよかった。 ドル箱もカチ盛りになり、下皿のコインを合わせると1500枚くらいはありそうだった。 『ふむ…』 〜続く |
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【6015】 |
フォッカー (2008年01月09日 22時19分) |
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これは 【5984】 に対する返信です。 | |||
ゲームを続けながら、総ゲーム数をチェックする。 5637ゲーム、ビック9回、レギュラー13回… 携帯を取り出し、合成比率を計算する。 256分の1… きっちり設定3の数値だ。 ビックだけなら、626分の1。 見事なまでにレギュラーに偏った。 しかし、こうしてレギュラーを頻発した後、ビックが当たるとビックが続くパターンもある。 だが、5000Gを越えて設定3の数値… 高設定かどうかは別として、少なくとも前日の高設定据え置きではないと思い始める… そんな中、ついにゲーム数が100Gを越えた。 この状態での、第一段階のヤメ時だ。 20Kを越える投資をし、救済RTも随分回したが、現状それを上回る出玉だ。 おそらく、5Kは勝てるだろう… 時間も10時前、一度コインを流し、収支をはっきりさせてからジャグラーを打つのもいいかもしれない… その一方で、いやいや、あれだけ堪えて回した台だ。 期待値を回したと思えば、まだ出るだろう。 現に、こんな風に調子よく当たる事は少ない。 100G内は無理だが、それでも調子よくボーナスをひくはず… そんな自問自答をしながらゲームを続ける。 おもむろにタバコに火をつけ、すっと左側を見る。 実は左側の台、すぐに引いたボーナスの後、下皿が無くなるまで突っ込み、現金投資までしていた。 ゲーム数を見ると850Gを越えた所だった。 時間的には救済RTに入っても、自分の台のようなはまりをしなければ、ボーナスを引く事が出来るだろう。 だが、投資分の回収に間に合うのか… 『フッ…』 人の心配をしている場合ではない。 自分だって、まだまだ不安定だ。 投資した分は回収した… 調子よく当たっていると余裕がうまれるのか。 救済RTを打っていた自分を思い出すと、自分で自分が可笑しかった。 いつでもそうだ、はまりを打っている時、余裕はなく 周りを見ているようで見ていない… そして調子よく当たっている時は、見えなくてもいいような事まで見えてくる。 まったく、人の心理とは、おかしなものだ。 よく、格闘家を讃えるのに、「折れない心」という言葉を使う。 諦めない、投げ出さない… そうした行為を褒めたたえての言葉だ。 この言葉、格闘だけに使う言葉だろうか? いや、それは違うだろう。 様々な事、人に使われていい言葉だと思う。 仕事が大変だ、人との約束を守らなければならない… 当て嵌まる事は、いくらでもある。 いくらでもある分、発揮する所を間違えないようにしたい。 では、スロットでの「折れない心」とはなんであろうか… 当たらないのに、はまり台に投資を続ける事? オカルトや縁起を担ぎ、それに従い続ける事? 困難な目押しを、諦めずに続ける事? …さて、どうだろうか? パーラーに来る客は、誰もが自分が勝つ事を信じて来る。 好みの台や、立ち回りは十人十色… 誰もが自分のスタイルを持っている。 そんなホールで、自分は一体どんな「折れない心」を持っているのだろうか… KJさんのトビに参加するようになって、この「折れない心」の持ちかたが、勝率に影響すると思うようになった。 そして、残念な事に、自分はまだ、その心を掴んでない… 朧げに理解しているであろうという程度であり、他人に説明する程の舌を持っていない。 朧げに… 敢えて説明するならば、「折れない心」は一つだけではないと思っている。 自分の勝ちパターンや、決めた額、ゲーム数を変えない事。 そうではなく、あくまで目前の事実を受け入れ、柔軟に対応していくこと… 〜続く |
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