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【571】

危ない男

赤SC待ち (2017年12月03日 19時03分)
いつものようにテキパキと仕事を終え2体を山中に埋め

下山し徒歩で帰る街中で、うまいこと言って高齢者マークを貼ったおじいおばあ夫婦とおじいの友人3人連れのセダンに同乗させてもらうことに成功

だが・・・

この運転手のおじいがまあ危険運転ドライバーだった

どれだけ危険かと言うと・・・

今、交差点で、一時停止を完全無視してノーブレーキで進んだ

運転席後ろに座っていた俺は思わず声を上げた

「おい!!あぶねえ!!」

俺のすぐ右斜め後ろを「ププーーー」っと乾いたクラクション音を鳴らしながら車が通り過ぎて行った

一瞬見えた運転手の表情はまるで『ムンクの叫び』そのもののようだった

「おい!!マジか! こえーーよ!!」

言うてる間に今度はあろうことか赤信号をノンストップで突っ切ろうとしている

「待て!」

「おい!止まれ!」

「止まれって!」

「死ぬ」

「死ぬからー」

「頼むよ止まってくれーーー」


「あーーーーーーーーーーー」

「ぎゃーーーーーーーーーー」





(ふーーー)


どうやら奇跡的にやりすごしたようだ


しかしもー無理だ

「おじいさん運転変わってくれ」

俺がそう言うとおじいは無言で急にバックし出した

「おいおいおいーー何だよ!!」

「こえーーーよ!!」

どこまでバックで進むつもりなのか

私はハッと気付き慌ててサイドブレーキを力強く引いた


「キキキキーーーーー」


(ふぅ)

ドアを開け車から降りると

間一髪

何と後ろは崖になっていた

後輪タイヤは本当にスレスレのところで停止していたようだ

(危ねぇ もう少しで車ごと崖から転落するところだったわ)

おじいは助手席に移り、助手席に乗っていたおばあと左後部座席のおじいは一旦車から降りた

そして、俺が少しだけ車を前に動かそうとサイドを降しフットブレーキから右足を離すと、ゆっくりとクリープ現象で動き出した


後方に・・・

そうシフトはDではなくRのままだったのだ

(ままずい…)

と思う間などなく急激に車が傾いた

ハッと思ったらもう90度だ

「きゃーーーーーー」

遠くでおばあの悲鳴が聞こえた


あーこの崖は何Mあるのだろうか

意外と長く感じる


ドン 


ガン 


グシャ


体中に痛みを感じ続けながら

俺の少年野球や高校サッカーの思い出が一瞬のうちに頭の中を巡って行く

コレが世に言う走馬灯ってやつか


(ドガガガッッ)


(ななんだ地面に落ちたか)

恐る恐るドアの外に目をやるが地面は見えない

どうやら崖の出っ張りに着地したらしい

隣りに目をやるとおじいは血を流して気を失っている様だ

無理もない

不幸なことにシートベルトを付ける前に落ちてしまった

落下中に頭でも打ったのだろう

とにもかくにも助かった


と思ったのも束の間

(ぴきぴぴぴき)

「うわーーーーー」


また落ちた

(嗚呼)

今度は助かるまい

短い人生だった

やりたいこともまだまだあった

しかし今は唯まだ幼い子ども達のことが気掛かりだ

まだ逝けない

逝けるわけない

逝っていいはずがない

生きたい

死にたくない

助かりたい

「うおおおおおおおおおおおお」

俺は全身を小さく丸め頭部を両腕でブロックするように抱えひたすら着地の衝撃に耐えることにした



(どがががーーーん)




ふっ


ハッ


ハッハッ


ふっふー

俺は小刻みに震えながら呼吸をしていた


まだ生きている

おじいにも息があるようだ

助かった

体中が痛い

しかし俺は今すぐこの場から離れなければならない

俺はベッコベコになってるドアを蹴破り

おじいをおんぶし転がり落ちるように地面に辿り着くと

車のガソリンが引火し炎上爆発する前に、おじいを少し離れた場所に休ませ

全身の痛みを確かめる様にゆっくりと暗い山の中へ歩き出した





ところで目が覚めた男でおなじみ・・・赤マッチョです^^

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RE:危ない男  評価

☆ハンター☆ (2017年12月03日 19時14分)

>いつものようにテキパキと仕事を終え2体を山中に埋め

これが一番気になりましたw

まさか・・・

し・・・

した・・・

いやナンデモナイデス。

夢っておもしろいですよねー。

私も今朝珍しく夢を見たのですが、

セガレと私の思い出の地を散歩(田んぼ道)していると、

まるまると肥えた大きな蛇が居たんです。

こっちをにらみながら。

しかしせがれは気付いていなく、とっさにバックドロップで田んぼに投げました。

蛇はその音にびっくりしたのか臨戦態勢・・・。

しかし私が踏まないようにしたんだよ。ごめんよ。

というと話が通じたのかゆっくりとその場からいなくなり、その光景を見ていたセガレは超興奮状態。

で、元来た道を引き返すという夢でした。

一体なんだったんだろう。
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