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【1143】 | 生き残った人の証言 REG命 (2006年10月03日 13時09分) |
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これがその証言ね。 某週刊誌に載せられた手記。 いっしょに泳いでいた同級生が、「弘子ちゃん、あれ見てー」と、しがみついてきたので、二,三〇メートル沖を見ると、その辺で泳いでいた同級生が、つぎつぎと波間に姿を消していくところだった。すると、そこで弘子さんは「水面をひたひたとゆすりながら、黒いかたまりが、こちらに向かって泳いでくる」のを見た。それは何十人もの女の姿で、ぐっしょり水を吸い込んだ防空頭巾をかぶり、もんぺをはいていた。逃げようとする弘子さんの足をつかんだ力はものすごく、水中に引きこまれていったが、薄れゆく意識の中でも足にまとわりついて離れない防空頭巾をかぶった無表情な白い顔を、はっきり見続けていたという。 弘子さんは助けあげられはしたが肺炎を併発し二十日間も入院したが「亡霊が来る、亡霊が来る」と、よくうわごとを言ったという。「防空頭巾にもんぺ姿の集団亡霊」というのには因縁話があって、津市郊外の高宮の郵便局長・山本剛良氏によると、この海岸には、集団溺死事件の起こったちょうど十年前の月日も同じ七月二八日に米軍大編隊の焼打ちで市民二五〇余人が殺されており、火葬しきれない死骸は、この海岸に穴を掘って埋めたという。山本氏から、この話を聞かされた弘子さんは、手記の中で「ああ、やっぱり私の見たのは幻影でも夢でもなかった。あれは空襲で死んだ人たちの悲しい姿だったんだわ」と納得している。 なお山本氏が聞いて回ったところによると、この亡霊は、弘子さんを含めて助かった九人のうち五人までが見ているばかりか、その時、浜辺にいた生徒たちの内にも、何人かが見たと語っているそうだと、弘子さんは伝えている。 現在中河原海岸のすぐそばに「海の守り」という慰霊碑が建てられている。そして中河原海岸は遊泳禁止区域とされている。大勢の命を奪った幽霊はその後目撃されたという話は聞かない。さらにこの事件で死んだ生徒達の幽霊が現れたという話も聞かない。 実は、防空頭巾の幽霊は集団幻覚であったという説がある。空襲から10年目で、当日は各所で記念の行事があっただろうから、子供達の頭の中に空襲の惨事が刷り込まれていたのだろうという考えである。だが、上の手記からわかるように、彼女たちはこの海岸に空襲で亡くなった人の遺体が埋められていることを知らなかった。また水泳の訓練と空襲の恐怖がだぶるということはまず考えられない(むしろその方が不自然である)。やはりこれは霊が引き起こした惨事と言うべきなのかもしれない。 |
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【1144】 |
黒武者3 (2006年10月03日 13時25分) |
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これは 【1143】 に対する返信です。 | |||
このお話は、関西地区では有名なお話です。 角田じろうさんの漫画『うしろの百太郎』だったと思いますが 掲載されています。(うろ覚えですが。。。) |
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この投稿に対する 返信を見る (1件) |
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