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【160】

コピペ 40 彼女の遺言

真比呂 (2009年03月02日 18時42分)
568 名無しさんの初恋 2005/08/28(日) 07:27:20 ID:kjzzLB0c

   長くなるけどネタの様なホントの話。
   大学時代の同級生仲間で、1年の時から付き合ってるカップルがいました。
   仲良しで、でも二人だけの世界を作ってるわけじゃなく、みんなと仲良くしてました。

   私は女の方の一番の友達だったんだけど、彼氏とも仲良くしてたわけです。
   大学を卒業しても交流があったし、何度か会った時も二人は一緒で、
   本当に仲良しだなァって思ってたわけです。最後に3人で会った時、
   「結婚しないの?」って聞いたら、「うん、まあね…。」とお茶を濁す様な返事。

   その後、彼女が病気だった事がわかって入院して、
   彼は仕事の行きと帰りに欠かさず彼女のお見舞いしてました。私も何度も行きました。

   病名は水頭症(脳腫瘍の一種?)でした。
   結局、治療も空しく、彼女はこの世の人ではなくなってしまったんです…。
   私たちが25歳の夏でした。

796 名無しさんの初恋 2005/08/28(日) 07:27:59 ID:kjzzLB0c

   お通夜と告別式の手伝いに行った時、喪服を着てチョコンと座ってタバコを吸っている
   彼に、 「…、なんて言って良いか、わかんないよ…。」と泣きながら私は言いました。
   すると彼は、

   「そうだね。でも、これでアイツが他の誰の物にもなら無い事が決まったしね。」
   と、ニッコリと笑顔で言いました。私は耐えられなくて号泣。

   それでも彼は殆ど無表情で、まあまあと私の肩を抱いてくれました。
   出棺の時、「これが最後のお別れです。」って式場の人が言った途端、
   彼は耐え切れなくなって、崩れるようにボロボロと涙を流し始めました。

   子どもの様に、大きな声をあげて。
   その姿を見て、またしても私は号泣でした。

797 名無しさんの初恋 2005/08/28(日) 07:28:30 ID:kjzzLB0c
   
   数日後、少し落ち着いてから、彼と会いました。見て欲しい物があるって。
   それは彼女が昏睡して意識を失う前に書いた、最後の手紙だったんです。彼が、
   「俺はね、アイツを励まそうと思って、『結婚しようよ。』って言ったんだ。
   そうしたら、アイツは『病気が治ったら結婚届けを出そうね。』って言ってた。
   俺は『間違いなく治るからさ』って励まして、役所に行って結婚届け貰ってきた。
   でも俺は本当はもう無理だって知ってたんだ。でも励ましたかったんだ。
   アイツが死んだ日に、アイツのお父さんが黙ってこれを渡してくれた。」

   と言って、私に手紙を渡してくれました。
   中には見慣れた彼女の筆跡でこう書いてありました。

798 名無しさんの初恋 2005/08/28(日) 07:29:57 ID:kjzzLB0c
   
   「うそつき。でも凄く嬉しかった。本当にそうなったらなって何度も思いました。
   私にはあなたの代わりはもう見つからない。だから私はずっとあなたの物。
   だけどあたしの代わりはいるんだよ。気にしないで良いからね。
   落ち込んだあなたを、きっと一番励ましてくれるだろう人が誰なのかは、わかってるから。
   その人にこの手紙を見せてあげて下さい。本当にありがとうございました。じゃあね!」
   って。

   私はその手紙を見て、人前なのにまたしてもボロボロに号泣してしまって。
   彼が、「それは多分、君の事なんじゃないか?」って。

   うん。私は前から彼が好きだった。

   あれからずーっと引きずってる彼と仲良くして4年。
   今度結婚します。

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コピペ 41−1 彼女の死と彼女の父  評価

真比呂 (2009年03月05日 20時17分)

275 名前: のら猫 投稿日: 02/04/30 06:31 ID:AcfeALCB
まだ1年ほど前の事なのですが・・・。
彼女がこの世を去りました。病死です。

その彼女と出会ったのは7年程前でした。
相手はその頃大学1年生でした。
持病があり、あと5年生きられるかどうか?と寂しく笑っていました。
それを承知で私たちはつきあい始めました。

つきあい始めたのは良いのですが、私の仕事の関係で
遠距離(関西−東北)になってしまいました。
それでも、彼女は笑いながら逢えるついでに旅行も出来ると言い、
月に1度のペースで会いに来てくれました。

相手は実家に住んでいて、私は貧乏サラリーマン。それを察して、相手
が私の所に会いに来てくれていたのです。

最初の3年は、その様な感じで普段は寂しいながらも、お互い幸せに
過ごすことが出来ました。
そして相手は卒業。しかしこの就職難の折り、東北から関西に就職す
るのは無理でした。そこで彼女は地元で就職し、お金を貯めて関西に来
ると言いました。私も彼女を迎えるため、必死で貯金を始めました。

相手が就職して1年が過ぎたころ、相手の遊びに来る頻度が、それま
で毎月だったのが、だんだん2ヶ月3ヶ月と間延びし始めました。
毎晩電話で話をしていましたが、丁度1年半ごろ前から、たまに彼女
が電話に出ないことがありました。そのころから、ふと私に嫌な予感が
わき起こっていました。

私は両親がいません。物心ついた時には、父親は蒸発。そして私が高
校の時に母親が病死しました。そのため、彼女の両親には嫌われていま
した。彼女はそれなりに良いところのお嬢様だったので、どこの馬の骨
とも分からない私は、最初から相手にされていませんでした。

ある日、そんな彼女の父親から私の元に電話がありました。
彼女の持病が重くなり、来週から入院することになる。だからもう電
話はかけてくるな、もうほっておいてくれとだけ言われ、一方的に電話
を切られました。
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