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【140】 | コピペ 30 足の悪い子犬 真比呂 (2009年01月29日 21時37分) |
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あるペットショップの店頭に「子犬セール中!」の札が掛けられました。 子犬と聞くと子供はたいそう心をそそられるものです。 しばらくすると案の定、男の子が店に入ってきました。 「おじさん、子犬っていくらするの?」 「そうだな、30ドルから50ドルってところだね。」 男の子はポケットから小銭を取り出していいました。 「僕、2ドルと37セントしかないんだ。でも見せてくれる?」 店のオーナーは思わず微笑むと、奥に向かってピィーと口笛を吹きました。 すると、毛がふかふかで丸々と太った子犬が5匹、店員の奥から転がるように出てきたのです。 ところが1匹だけ足を引きずりながら一生懸命ついてくる子犬がいるではありませんか。 「おじさん、あの子犬はどうしたの?」と男の子は聞きました。 「獣医さんに見てもらったら、生まれつき足が悪くて、多分一生治らないって言われたんだよ。」と店のオーナーは答えました。 ところがそれを聞いた男の子の顔が輝き始めました。 「僕、この子犬がいい。おじさん、この子犬を売って!」 「坊や、よした方がいいよ。そりゃあ、もしどうしてもっていうのなら、ただであげるよ。どうせ売れるわけないから。」 と店のオーナーが言うと、男の子は怒ったように睨み付けました。 「ただでなんかいらないよ。おじさん、この犬の何処が他の犬と違うっていうの?他の犬と同じ値段で買うよ。今2ドル50セント払って、残りは毎月50セントづつ払うから。」 その言葉をさえぎるように店のオーナーは言いました。 「だって、この子犬は普通の犬みたいに走ったりジャンプしたり出来ないから、坊やと一緒に遊べないんだよ。」 これを聞くと男の子は黙ってズボンのすそをまくり上げました。 ねじれたように曲がった左足には、大きな金属製のギブスがはめられていました。 男の子はオーナーを見上げて優しい声で言いました。 「きっとこの子犬は、自分の気持ちがわかってくれる友達が欲しいと思うんだ。」 |
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【143】 |
真比呂 (2009年02月01日 16時13分) |
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これは 【140】 に対する返信です。 | |||
お母さん、とうとう悲しい便りをださねばならないときがきました。 晴れて特攻隊員と選ばれて出陣するのは嬉しいですが、 お母さんのことを思うと泣けて来ます。 母チャン、母チャンが 私をたのみと必死でそだててくれたことを思うと、 何も喜ばせることが出来ずに、安心させることもできずに 死んでゆくのがつらいです。 母チャンが私にこうせよと言われたことに反対して、 とうとうここまで来てしまいました。 私として希望通りで嬉しいと思いたいのですが、 母チャンのいわれるようにした方がよかったかなあと思います。 でも私は技倆抜群として選ばれたのですから喜んでください。 私ぐらいの飛行時間で第一線に出るなんてほんとうは出来ないのです。 ともすれば、母チャンの傍にかえりたいという考えにさそわれるのですけれ ど、これはいけない事なのです。 洗礼を受けた時、アメリカの弾にあたって死ぬより前に 汝を救うものの御手によりて殺すのだと言われましたが、 これを私は思い出しております。 すべてが神様の御手にあるのです。 神様の下にある私たちにはこの世の生死は問題になりませんね。 私はこの頃毎日聖書をよんでいます お母さんの近くにいる気持ちがするからです。 私は聖書と賛美歌と飛行機につんでつっこみます お母さんに祈ってつっこみます。 出撃前日 |
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