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【3075】 | 美人姉妹物語 −第五話ー お宝命 (2007年10月20日 09時12分) |
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第五話 代官の魔の手 ここは筑前屋、馬鹿息子の三吉が番頭の他蔵(ほかぞう)に、ダダをこねていた 三吉:番頭さん、つむちゃんはいつうちにくるんだい 番頭:ぼっちゃん、もう少しお待ち下さい。今旦那様が手を打っていますから。 三吉:どんな手を打っているんだい。 番頭:お代官様に万事お願いしておりますから。 三吉:とにかく早くしてよ。もう待てないよ。 番頭:はいはい、わかりました。 番頭の他蔵は、枠衛門の部屋を訪ねた。 番頭 :旦那様、ぼっちゃんが例の娘のことで、五月蝿くて・・・ 筑前屋:本当に三吉は仕様がないね。なんであんな馬鹿に育っちまったのかね。あれじゃ筑前屋の身代はまかせられない。 番頭 :まあまあ旦那様、嫁を取れば少しは変わるでしょう。ところで、お代官の方への手回しは? 筑前屋:うむ、今夜会うことになっている。番頭さんも同席しなさい。 番頭 :承知しました。 町外れの筑前屋の寮で、筑前屋枠衛門と番頭の他蔵が待っていると、覆面をした代官間取 刑部が現れた。 筑前屋:これはこれは、お代官様むさ苦しい所へようこそ。 代官 :うむ、世話になるぞ。筑前屋。 筑前屋:ささ、こちらへどうぞ。 筑前屋は代官を部屋に案内した。そこへ、番頭の他蔵が酒と膳を持って現れた。 番頭 :これはこれは、お代官様ようこそおいてくださいました。 代官 :おお、他蔵か、久しぶりじゃの。 番頭 :まま、御一献。今日は込み入った話なので、女気がなくて申し訳ございません。 代官 :まあ、やむをえまい。 番頭 :そのかわり、山吹色のお菓子をたんと用意しておりますので。 代官 :なんじゃ、菓子か(口は裏腹ににんまりしながら) 筑前屋:ところでお代官様、実は息子の三吉が漁師町のつむという娘にぞっこんでして 代官 :ならば、嫁にむかえれば良いではないか 筑前屋:ところが、うちの息子は近所でも評判の馬鹿息子、誰も相手などしてくれませんよ 代官 :それでどうせよと? 筑前屋:お宝というじじいをなんらかの罪をなすりつけて、お代官様に捕まえて欲しいんですよ。 代官 :ふむ、そちの筋書きが読めてきた。そのじじいを放してくれと頼みに来た娘を言い含めようというのだな。 筑前屋:さすがお代官様。悪知恵では及ぶものはおりませんな。 代官 :筑前屋、そちも悪よのう。 筑前屋:いえいえ、お代官様ほどでは あーーーはっはっはっはっはっ悪者ども笑い声が響き渡った。 翌日、お宝の家に代官所の手代唄井 主膳(うたい しゅぜん)とその配下のものがやってきた。 唄井:お宝はおるか つあ:はい、じっちゃんは具合がわるくて寝てるだよ。 唄井:役儀によって取り調べる。同道せい。 つあ:そんな、じっちゃんは寝てなきゃいけないのに。 唄井:ええい、うるさい。連れて行け。 こうして、唄井の部下はお宝を引きずるように代官所へ連れて行った。 つあ:じっちゃーーーーん つあは悲嘆にくれた。一方つむは相変わらず来もしない若侍をまっていた。 つあ:姉ちゃん大変、じっちゃんが代官所に連れて行かれた。 つむ:ふーーーん、何もしてないんだからすぐ帰ってくるんじゃない。 まるでとりあわないつむであった。 つあ:姉ちゃんの馬鹿。おら、代官所に行ってくる。 こうしてつあは代官所に向かった。しかし、そこには悪代官間取の罠が・・・ 風雲急を告げる次回を待て!!! |
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【3080】 |
枠上♪ (2007年10月20日 17時06分) |
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これは 【3075】 に対する返信です。 | |||
お宝さん 執筆活動お疲れ様です >本当に三吉は仕様がないね。なんであんな馬鹿に育っちまったのかね。 爆笑してしまいましたよw お宝さんは才能ありますねえ 自分にはとても無理なので、感心です。 僕はそろそろ帰ります→ホールへ直行 お宝さんお仕事頑張って下さい、お先っす |
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