返信元の記事 | |||
【259】 | 天邪鬼の独り言1 はぐれベス (2015年03月30日 22時10分) |
||
― 天邪鬼の独り言 ― 原作『袋小路の・・・』 就職氷河期と言われた時代。 当時の私は傍から見ればとんでもない海女ちゃん、じぇじぇじぇ甘ちゃんだったに違いない。 取って付けたような将来の夢、教科書通りの志望動機、 これを真顔で言うんだから我ながら笑ってしまう。 相手も見透かしていて笑いを堪えていたのだろう。 面接はまるで我慢大会だ。 不採用通知を見るたび思う。 「あの会社は見る目がないんだ」 「たかが数10分の面接で自分を分かってもらうなんてムリ」 言い訳には事欠かない。 「自分はやればなんだってできるんだ」 何の根拠もない、 勝手な妄想だけを信じていた。 「履歴書を100枚書いた」などの声が溢れる中、 そんな毎日からいち早く抜け出そうと、私はあっさり就職を決めてしまう。 そもそも簡単に内定を勝ち取った…… いや、貰えたのにはワケがある。 「募集人数200名」 それは離職率90%以上とも噂される業界の真実を隠すことなく物語っていた。 10人に聞けば10人が「やめておけ」と言うだろう。 私の周りの人間も例に漏れず忠告した。 しかし、 「自分の中にある何かが認められた」 そう信じて疑わない私に、その声は届かなかった。 たったひとつ… 惹きつけてやまない言葉。 「実力主義」 私の「自分教」が目指す「救い」がそこにあった。 |
■ 376件の投稿があります。 |
38 37 36 35 34 33 32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 |
38 37 36 35 34 33 32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 |
© P-WORLD