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【387】 | 笑夏’さんへ(その1) まさご (2012年11月17日 00時31分) |
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えっと、何から書けばいいのかな・・・ とりあえず考えつくままに書き綴ります。 陸上自衛隊では本当に数えきれないくらいたくさんの教育が行われていますが、私が言っている教育とは、主に新隊員や陸曹・幹部に対して行われる、いわゆる「課程教育」と呼ばれているものを指しています。 新隊員教育では、自衛官としての基礎や心構えを、陸曹・幹部教育ではそれぞれの階級に見合った地位・役割、任務を遂行するための能力、とりわけその基盤を付与することを目的として行われています。 陸上自衛隊では、教育者が被教育者(教育を受ける者)に対して一方的に教育することはあまりありません。 自衛隊はいざというとき、命を賭して任務を遂行しなければなりません。 そしてそれは、当然のことながら「個人」ではなく、「組織」として任務を遂行するのです。 組織として任務を遂行する上で、上下左右の信頼関係は必要不可欠です。上官や仲間に対する「絶対的な信頼」がなければ、命の危険を伴う厳しい任務を遂行するのは極めて困難となるでしょう。 自衛隊において上官の命令は絶対です。上官に対する不満や不信感があった場合、命令違反というか、上官に命を預ける気にはならないですよね? 究極は、「この人となら命を賭して任務を遂行できる」という信頼感の醸成です。 そのため陸上自衛隊では、普段の訓練においてもそうですが、教育の現場においても「ただやらせる、ただ教える」のではないのです。 太平洋戦争(旧軍、自衛隊では「大東亜戦争」と呼んでいます。)当時の連合艦隊司令長官、山本五十六大将の「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」という言葉があります。 「やってみせ」のことを自衛隊では「活模範」といいます。 そしてそれは、訓練・教育の終始を通じ実践されます。つまり、教官・教育者も被教育者と苦楽を共にするのです。 陸上自衛隊で最も過酷な訓練の一つに「レンジャー訓練」があります。 強靭な自衛官でさえ何割かは脱落者が出る非常に過酷な訓練です。 この訓練の現場においても、常に苦楽は隊員と共にあります。 従って教官も、被教育者と同等、場合によってはそれ以上の過酷な状況下に置かれて訓練をしています。 レンジャー訓練を修了した者だけが付けることの許される「レンジャーバッジ」 そのバッジを手にするときは、誰もが涙が溢れ出て止まらないそうです。 そしてそれは教官も同じ。お互いが信頼し合い、共に乗り越えてきた証。 バッジの授与式には家族も招待されるほどです。その事実だけみても、この訓練がいかに過酷なものであるかは想像に難くないでしょう。 こういった日々の訓練・教育の一つ一つが「信頼感の醸成」に繋がっていくのです。 |
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【390】 | ![]() |
笑夏’ (2012年11月17日 13時06分) |
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これは 【387】 に対する返信です。 | |||
まさごさん、自衛隊について詳しく話してくれてありがとう。 私のイメージしてたのとは、ちょっと違ってました。 > そのため陸上自衛隊では、普段の訓練においてもそうですが、教育の現場においても「ただやらせる、ただ教える」のではないのです。 > > > 太平洋戦争(旧軍、自衛隊では「大東亜戦争」と呼んでいます。)当時の連合艦隊司令長官、山本五十六大将の「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」という言葉があります。 > > > 「やってみせ」のことを自衛隊では「活模範」といいます。 > > そしてそれは、訓練・教育の終始を通じ実践されます。つまり、教官・教育者も被教育者と苦楽を共にするのです。 これは納得です。 教える側は一方的に教えてるイメージがあったのですが、教官も一緒に行うって事なら信頼関係も築きやすいですよね。 一方的に怒鳴られたり、ただ教えられるのでは、なかなか教官と信頼関係を築くと言っても、どこか信じきれない部分も出来てしまうと思うから。 身を持って示し、一緒に実践して信頼関係を築く事は大事ですよね。 > レンジャー訓練を修了した者だけが付けることの許される「レンジャーバッジ」 > > > そのバッジを手にするときは、誰もが涙が溢れ出て止まらないそうです。 > > そしてそれは教官も同じ。お互いが信頼し合い、共に乗り越えてきた証。 > > > バッジの授与式には家族も招待されるほどです。その事実だけみても、この訓練がいかに過酷なものであるかは想像に難くないでしょう。 > > > こういった日々の訓練・教育の一つ一つが「信頼感の醸成」に繋がっていくのです。 こういう目標があるから、過酷な訓練も頑張れるんですよね。 達成出来た時は、教官や家族と共に喜びを分かち合えるって、すごく素敵だと思います。 |
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