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【80】

RE:リクエストに答えてドラゴンクエスト

ガメリンZ (2005年04月09日 21時39分)
警官は食事を勧めてくれた。
何がいいか、とメニューを差し出してくれた時、
ガメは思った。

「警察といえば、カツ丼だろう・・・」
しかし、メニューにカツ丼は無く、
ガメは豚丼を頼んだ・・・・

そして、その代金は、自費だった・・・・





嫁が新幹線でやってきたのは23時を超えていた。

嫁は言った。
「生きていてくれて、有難う。」

ガメは再び泣いた。

二人はその夜のうちに福岡に帰った。
そしてわずかな仮眠を取り、
客先へ向かった。

客は言った。
「とんでもないことをしてくれましたね。
これは契約違反以外の何者でもないですよね・・・
賠償、訴訟といった手続きも既に用意していますが・・」

ガメは答えた。
「約束の期日まで作業をさせてもらえますか?
訴訟や賠償は作業が終わってから、受けましょう。」

客はこう答えた。
「作業は無論続けてもらいたい、
しかし、既に我々はあなたを信用していない。
作業はここでやっていただきましょう。」


ガメリンは再び人を集めた。
ガメが一度は捨てた外注、パートたちだった。

彼らのほとんどが何も言わず集まった。
ガメは正直に言った。
「訴訟、賠償という話も出ている。今回の作業、正直に言って満足な賃金を払えないかもしれない。」



誰も帰らなかった。
再びガメリン軍団の挑戦が始まった。

約束の日まで、あと18日を切っていた。

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RE:リクエストに答えてドラゴンクエスト  評価

ガメリンZ (2005年04月09日 21時51分)

これまで以上に過酷な作業だった。

連日1,2時間の仮眠しか取らなかった。
いつも6時に帰るパート女性も、文句ひとつ言わず、夜中まで働いた。

客は何度もガメをなじった。
詐欺師、嘘つき、そんな言葉が飛び交った。

しかし、ガメは作業を続けた。
納期内に終わる自信は無かった。しかし、もう家族や作業員に背を向けることは出来なかった。
このときガメは心を決めていた。

訴訟になれば負けるだろう。
賠償と言われれば、住む家も失うかもしれない。
しかし俺はどんな借金を負っても助けてくれたみんなに、賃金を払う。
何があってもみんなに恩を返す、と・・・
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