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【52】 | エビス5さんこんにちは ガリガリ君 (2006年08月25日 16時41分) |
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探し回った出〜 |
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【53】 |
ゑびす5 (2006年08月30日 21時51分) |
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これは 【52】 に対する返信です。 | |||
『社長 vol.30』 それは真夏のある夜の出来事だった。 我々は強かに酔っていた。 そして,大学に向かう道を徘徊していた。 この通りはあまり大きくはないが,バス路線の通りで,ちょっとした街並であった。 突然,いつもの「いっひっひっひっひ」という奇声が後方から聞こえてきた。 我々は,いつもの不安を隠しきれなかった。 この時間にこの場所での笑い声はまずい。 誰もがそう思っていた。 後ろを振り向くと,社長が電柱に立ててあった看板に蹴りを入れていた。 「この店の看板は弱いですね。すぐに折れちゃいましたよ。いっひっひっひ」 「ああ,たいした悪いことはしていなかったんだ」と我々は安堵の表情を浮かべた。 「どうですか。先輩。先輩達もこの違法な広告に蹴りを入れてやりましょうよ」 「いっひっひっひっひ」 我々はちょっと躊躇した。 が,真夜中である。 酒の勢いもある。 もう,全員がいたるところにある立て看板に蹴りを入れた。 その時である。 後方からスピーカーを通した声が響いた。 「そこの酔っ払い! 何をしている!」 「やばい。警察だ」 我々は誰もがそう思った。 全員が一目散に逃げようとした。 しかし,後ろを振り向くと・・・ 不遜にも社長はその車に立ちはだかっていたのである。 さすがは社長。 警察権力ごときに恐れを抱かないのである。 しかし,その車は警察ではなかった。 我々のゼミの先輩だったのである。 我々は警察のご厄介になることは避けられた。 その先輩は車にマイク・スピーカーを付けていて,我々をからかったのである。 凛々しい社長の姿を見た我々は,ほんの少しだけ社長を見直した。 |
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